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「おカネの切れ目が恋のはじまり#2」消費と浪費と投資。恋愛も似たようなところがある気付き。

草刈正雄の息子が三浦春馬という設定が意外にしっくりくることがわかった。骨格的なものが似てるのだろう。だが、春馬くんの演技は、草刈さんの若き頃の近寄りがたいような雰囲気とは違う感じである。演技的には草刈さんより器用だが、地味な感じの役ができるのが春馬くんの庶民への近さだろう。でも、老練の役者になった時に草刈さん的な役ができると思ったら、本当に惜しいという気がする。

話は、お金の使い方の話から、お金の意味するところへと動いていく。お金の使い方には3つがあるという話「消費」「浪費」そして「投資」。現在の日本は、消費にさえお金が回りにくい状況にある。私も長く生きていてわかるが、「浪費」ができて、少し反省するくらいがいい塩梅な気がする。

そういうことを考えさせて、庶民がやはり消費税はいらないみたいな考えになるようなドラマでもある。投資の部分でも面白い話が出てきそうな感じがするのだが、そこまで行かないか?

そして、お金を使う意味と、恋愛の本質的なところが見事にクロスオーバーしていく感じは、心地よかった。お金持ちにいくら尽くしても、心が通じない感じの星蘭ひとみ。そこの絡みで春馬が最高の褒めスタイルをとっていく。そう、春馬が金のない部分でポイントを稼いで行くのが味噌である。

そして、松岡は三浦翔平に貢ぐしかできなくて、心はうまく通じていないが、その距離感に納得してしまうラスト。こうやって、松岡と春馬が近づいていく感じにはなるのだと視聴者は思うのだろう。うまい展開。

その松岡に惚れていく北村匠海の今後も楽しみである。出演するキャラが皆、お金と心のせめぎ合いになっていく。ドラマとしては、お金を湯水に使えるわけで、面白くはできるが、これって結構現実と解離している感じですよね。あと、2回しかないと思うと、1、2回での風呂敷の広げ方でうまくまとまるはずもないのだが、でも先が見たくなる脚本は大したもの。

そして、やはり、おもちゃの話はメインではないが、猿のロボットや昔の猿のおもちゃのエピソードなど、なかなか、観ていて放って置けなくなってきた。最後に出てくる春馬の描いた下手くそな猿の皿もなんか良かったです。

そして、今日のメインは、上の写真にある、松岡のテニスシーンだろう。幅の広い演技の彼女だが、こういうキレのいい感じができるのが器の大きさなのだと思う。とても格好よかった。このテニスシーンで星蘭の恋心を見抜いていく様もうまい流れだった。

まだまだ、恋に落ちる状況ではない2人がどうなるか?まとまんないのだろうけど、次回が楽しみですよね。


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