ピンチの時、支えになったのが会社のコアバリューだった。
記録的な猛暑がようやく落ち着きつつあり、ランナー達が活動期を迎える秋の入り口が見えて来ましたね。こんにちは、冨田です。
記録的にも暑い夏でしたが、ラントリップ社にとっても色々な意味で暑く、熱い夏を乗り越えてきました。そんな荒波に揉まれる日々の中で、今日はちょっとした「事件」に関するお話です。
人も組織も、意図せず過ちを犯してしまうもので、日々失敗と反省を繰り返しながら成長していくものだと分かってはおりますが、当社も日々その無限サイクルの繰り返しです。ただ、全力で走るからこそつまづいて膝を擦りむく訳であって、あちこちの絶えない生傷をカッコ悪くても隠さずに走り続けることに、我々のような小さいスタートアップの価値があるとも思っています。
8月も中旬を過ぎたころ、当社のメディアで掲載した記事の内容にSNS上で様々なご指摘を頂く機会がありました。見方によってはいわゆる「炎上」という状態ではありましたが、とくにかく起こしてしまった事に対して迅速に、そして誠実な対応を全員で心がけました。
当然、一番の矢面に立つのは代表の大森で、その状況を全て背負った上で、翌日パーソナリティを務めるラジオの生放送を迎えていたのですね。
その際の彼の葛藤を、社内メンバー向けに次のように共有しています。
昨日、Runtripは業界に名を轟かせた。最悪の形で。
「日本を代表するランニングメディア」を目指しているとは到底思えない事態を招いてしまった。
(割愛)
そしてそのタイミングで、翌日は生放送のラジオに臨まなければいけない……。正直、本気で吐き気を催しつつスタジオに向かい、これから何千人?のランニング好きなリスナーさん(そして恐らく多くの人が昨日のことも知っている)の前に立つという時に、いったい どんな顔で(声で?)始めるか最後まで決まり切らなかった。
それでも、本番のカウントダウンが始まった。
▼ 迷ったときに立ち返る羅針盤
そんな時に、やっぱり支えになったのが「バリュー」だった。そのために作ったんだけど、 なんというか、 正直ちょっとびっくりした。 本当に、支えになった。
昨日の今日というタイムリーなタイミングで貴重な機会をいただけていると「ポジティブ」に考えよう。
(自分にとっての)この難題にとにかく「チャレンジ」してみよう。
「プロフェッショナル」として起きてしまった過ちを恥じて、 「フェア」なマインドで、 正直に、誠実に謝ろう。自分が救われるために選手を悪者にしないよう「ホスピタリティ」を持って話そう。
僕が思っている通り聴いている人に伝わっているかはわからないけど、主観的な立場から「バリューってすごい」っと感じた。
▼これから訪れる、さらに大きな困難にも
残念なことに、これからも沢山のつらいことがチームに(もしかしたらこれを読んでいるみなさん個人に)襲いかかってくると思う。それは、スタートアップとして、カルチャーを創ると(おこがましくも)掲げている側として、もうほとんど仕方がない。そうならないように準備が必要なんだけど、それでも襲いかかってきた時に、1つ朗報がある。
「Runtripのバリュー、めちゃくちゃいいぞ!」
以上、長すぎるつぶやきでした。
私はスタートアップでの人事経験があるので、よく「会社のコアバリューを浸透させるためにはどうしたら良いですか?」という類の質問をもらうことがあります。
一つ言えることは、会社や組織のDNAともいえるコアバリューは、浸透させようと思って形から入るのではなく、
会社を背負って立つ人間が(必ずしも創業者、経営陣に限りません)向かってくる苦境に逃げずに立ち向かうこと。カッコ悪くても全てさらけ出して、歯食いしばって判断し行動する姿勢から滲み出るもの。
これに尽きるのだなと実感をしました。体の良い言葉にするのも、日々全社員が意識するような施策ももちろん大切ですが、最も大切な根っこを抜きにして枝葉の議論や施策を打っても意味がないということです。
悔しいですが、そんなダサくて人間味のある、最高にカッコいい背中を見せられたら燃えない訳にはいかないですよね。人間だもの。
[参照] ミッション|ビジョン|バリュー by Runtrip