日本一のランニングイベントで感じた最高レベルでのSPARK JOY
ラントリップの冨田です。
日本で最大のマラソンイベントであり、"6メジャーズ"と呼ばれる世界の6大メジャーマラソンにも名を連ねる「東京マラソン」にラントリップメンバーは私を含め3名当選し、昨日参加してきました。
当日は生憎の空模様でしたが、過去最大となる38,000人ものランナーが東京を駆け抜け、たくさんのランナーが東京マラソンロスと筋肉痛に苛まれているというのが翌日の今といったところでしょうか。
記憶と身体の痛みが鮮明なうちに、「もっと自由に、楽しく走れる世界」を創ることを目指しているラントリップの目線から見た "東京マラソン体験" をいくつか書き残しておきたいと思います。
(あくまで冨田個人的な感想です)
悪天候を、みんなで乗り越える。
直前の天気予報では午前中のみ曇りでしたが、残念ながら早朝に身支度を整える時点で外は雨模様。その後終始雨が止むことはなく、たくさんのランナーが当日のウェアに急遽の雨対策を加えていました。
大規模なマラソン大会になればなるほど、スタート前の整列は時間を要するので、運営スタッフ、ボランティアスタッフも含め相当な苦労があったと思います。
とはいえ、ランナーとしてはスタートするまでの整列/待ち時間がもどかしいのが事実で、横で寒さに震えるランナーさんを見て「なんて過酷なイベントなんだ...」と思わずにはいられませんでした。
しかし、高らかな号砲とともにスタート後からゴール後まで、埋め尽くされた沿道の声援と、たくさんのボランティアスタッフが雨でびしょ濡れになりながら笑顔で声援を送ってくれたり給水してくれたりする姿に、マラソンって孤独な競技に映りがちですが、みんなで作り上げて、みんなで乗り越えていくものなんだと実感しました。
事実悪天候だったので「寒かった」「雨が大変だった」とは振り返りますが、そんな天候を乗り越えさせる一体感の体験の力がそこにはあったのです。
声援を力に。
個人的な経験を言えば、5年ぶり4度目のフルマラソンでした。
初めてのフルマラソンはひたすら河川敷を往復する、それはそれで孤独で過酷な経験でした。それからもフルマラソンの大会というものは基本一人で参加するもの、あくまで日々の努力を自分で証明する自己満足みたいなもの、そんな感覚で、沿道からの声援を力に変えるような体験は無かったのが正直なところです。
時を経て今回の東京マラソン。悪天候にも関わらず、
・沿道で声援を送る人たちがほとんど途切れなかったこと
・わざわざ自分の名前を呼んで応援してくれる仲間がいること
・ボランティアの方々が雨に濡れながら声をかけてくれること...
1/38,000という自分が、それ以上のものになる感覚がそこにはありました。
そしてそれは何も東京マラソンだけが特別な訳ではなく、心の持ちようによってはそんな温かい世界がどのマラソン大会にも存在するのですよね。
念願の東京マラソンで完走を目指す人。高速コースで記録更新を狙う人。家族のため、誰かのために使命を持って走る人... 38,000人それぞれのドラマがそこにあって、それを支える、背中を押してくれる大勢の人たちを含めた感情のうねりがみんなのココロを動かすのですね。
共感を増幅させるもの。
マラソンというイベントを中心に渦巻いた多くの人の「感情」は、当然会場で発していたものを飛び越えて、個のレベルで世界中に拡散されていきます。
もはや「マラソン大会」というユーザー体験は当日のみならず、当日に至るまでの練習や準備、大会後の「感情」の共有と「共感」の連鎖に至るまでを含めてひとつの「マラソン体験」と言えるのですよね。それを手軽にスマホを通じて発信していくので、「走る」を共通項にした更なる共感の連鎖が生まれます。
この「走る」を共通項にした共感の連鎖グラフがあるとすると、やはり東京マラソンがあった昨日が日本の中でピークなんじゃないかなと思うぐらいネット上のエネルギーがSPARK JOYしてました。
個人的な体験として、そのSPARK JOYの当事者として1日をオンラインでも過ごせたことが本当に楽しかったです。
シメはフロとビールと、ネット。
そんなわけで、「走る」体験を中心とした1日があっという間に過ぎたわけですが、疲れて冷えた体には風呂が最高ですし、火照った身体に冷たい刺激をくれるビールは当然控えめに言っても120点です。
そんなワイワイと感想を語り合った後、帰りの電車でインスタ観ながらSPARK JOYの続きを楽しむ。LINEで家族に連絡したり、Facebookで仲間に感謝したり。
現代を「走る」我々は、オフラインとオンラインを行ったり来たり。
ただ現実世界にこれだけ強烈な体験があるからこそ、オンラインでの共感がSPARK JOYするんですよね。
そんな「走る」を中心としたSPARK JOYな世界を、ラントリップとしてもっともっと創っていこうと決意を新たにしました。