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ゴクリ唾を飲む、知られざる5区の攻防【後編】
話が長くなってしまう理由が判明しました。
つっきーの無駄話、前置きが長いんです。
それも本編に関係のない無駄話が長いんです。
最初の頃は何とか目を通して貰おうと、印象に残り、かつ自然に入り込める書き出しで始めることを意識していました。
しかし、
「もうそろそろ、その無駄を省いてもいいんじゃない?」
と囁くリトル築舘と
「やっぱり無駄話の前の無駄話があってのつっきーの無駄話じゃない?」
と囁くリトル築舘が、両者一歩も譲らず。
どうしようかと悩んでいたら、またまたこんなにも長い前置きになってしまいましたゴメンナサイ。
えーっと、前回どこまで話したんでしたっけ。
...あっ!思い出しました。では、どうぞ!🤲
ーーーーーーー
ついにきた『アレ』
視界に入ってきた大学、それはファイヤーレッドのユニフォームの帝京大学でした。
一つ前の駒澤大学ではなく、帝京大学。
どれくらい前で襷リレーをしたか分からないくらいだったので、少し驚きました。
しかし前半のモタモタは、ここから他の大学を食っていく為。
さぁここから築舘の逆襲を始めようかと、ギアをさらに一段上げました。
その時、
《ぎゅるるるるぅ~~。》
...『アレ』が目を覚ましていまいました。
そうです。腹痛です。
(『アレ』って何だろうと楽しみにしてくれていた方々、期待外れですみません🙇これがつっきークオリティです笑)
試合に向けて、体もメンタルも最高の仕上がりになっていましたが、唯一の不安がありました。それが腹痛です。
(☝️納得のいく仕上がりの中、唯一の不安だった腹痛。)
これまでの試合や練習で、何度もこの腹痛によって痛い目を見てきました。
しかし腹痛というイベント(?)も、何十、何百と状況別にイメージトレーニングを重ねてきたうちのひとつ。
取り返しがつかないくらいに悪化する前に、落ち着くのを待ちます。
しかしその間に、共にギアチェンジをした明治大学にはズルズルと離されていきました。
そしてそのまま最高地点、芦之湯へ。
築舘陽介応援隊
15㎞登りっぱなしによる脚へのダメージ。
いつ爆発するか分からないお腹の痛み。
明治大学について行きたいのに。
帝京にも追い付ける位置なのに。
そんなギリギリの状況に精一杯になっていたせいで、大事な、大事なことを忘れてしまっていました。
それは、最高地点付近で待ち構える『築舘陽介大応援隊』の存在。
家族・親戚・その友達・少年野球時代の監督・ご近所さんなどなど、なんと総勢50名以上。
これまでのお世話になった方々をコンプリートするかのような顔ぶれ。(失礼な表現ですみません🙇)
渋滞なども見越して、前日の深夜にはあの極寒地点に集合してくれていたそうです。
これまたカオスというか、あの場で始めて顔を合わせた方々も多かったはずです。でも写真を見る限り、そんな風には見えません笑
老若男女、様々な顔ぶれの大きな一つの共通点、それは『僕を応援してくれる』ということ。
それを想うだけで今でも鼻の奥がツーンとしてきます。
走る前からガッツポーズポイントを3つ、決めていました。
そのうちの一つがここ。
成長した姿を見て貰うこと&これまでの感謝をこめてガッツポーズ...のはずが、本番ではそんな余裕もなくスルーしてしまいました。
でも、反応も出来ないくらい一番辛かった場所で応援してくれて、本当にありがとうございました。
1ヶ月ごしになってしまいますが応えさせて下さい。
『👊👊👊👊👊👊👊👊👊👊』
実は登りよりも下り派?
最高地点を過ぎてからは一気に『下り』に入ります。
(お腹はすでに『下り』に入っています笑)
『明治大学に差を広げられてでもお腹を休める』という選択が出来たのには理由がありました。
僕は登りが得意なのですが、箱根前のある練習で
『築舘、意外と下りもいけるんじゃないか説』(もちろんイジられ話ですが)が浮上するくらい、下り対してシックリくる感覚を掴めていたんです。
多少差をつけられても、下りで挽回できるという自信がありました。
しかし、あの時の感覚とは何か違う。
なんだか...地面が...遠い...!
実は、それまではミズノのシューズで練習していましたが、試合ではあのナイキの厚底シューズを使用。
感覚を掴むまでにまたモタモタしてしまいました💦
知られざる四つ巴、5位争い
そうしているうちに、前の集団は明治大学、帝京大学、駒澤大学...。
...駒澤大学!?!?
いつの間にか、一つ前で襷リレーした駒澤大学に追いついていたのです。
一気にスイッチが入りました。
同時に厚底シューズもハマりました。
グォーンと加速し、五位争い集団に合流。
明治大学vs駒澤大学vs帝京大学vs創価大学の四つ巴。
四大学の監督たちの大声に、沿道の大声援!
混ざりに混ざって、どれが誰の声だか、もう分かりません!笑
チャッカリ他大学の監督のアドバイスも取り入れながら走ります笑
キツいけど、腹痛いけど、この展開、この感じ、最高。
そんな感じでした。
第二のガッツポーズポイント
二つ目のガッツポーズポイント。それは元箱根のセブンイレブンです。
ここでは、創価大のチアリーディング部『パンサーズ』と『パイオニア吹奏楽団』、学友会の友達、大学関係者など、総勢70名以上に及ぶ、創価大学大応援団が待ってくれていました。
世間はお正月。
そんな中応援に駆けつけてくれた方々に精一杯の恩返しをするつもりで、元気よくガッツポーズ...するつもりが、キツくて軽く左手を上げるだけになってしまいました💦
なので、1ヶ月ごしになりますがしっかりと応えさせて下さい!
『👊👊👊👊👊👊👊👊👊👊』
(☝️創価大学の大応援団。元箱根セブンイレブン前)
『やり残し感』を力に。
五区は、登って下ってからの最後の平坦がえげつなくキツい。
そういう話は聞いていました。
そして本当にそうでした。
帝京大学、明治大学にどんどん離されていきます。
結局、二校に100m近くの差をつけられて、順位キープの7位でFinish。
最後のガッツポーズポイントがここでした。
(☝️決めていたポーズは左。実際は右。)
左の画像はお気に入り1枚であり、夢を現実にするために、LINE・ツイッターなど、ありとあらゆるプロフィール画像に設定することで、この瞬間のイメージを作り上げ、自分に刻み込んできました。
腕を上げきらなかった理由、それはキツかったというよりも自分の走りに満足がいかなかったからです。
往路5位を掴めるチャンスがありながら逃した。
復路スタート、6区の葛西(1年生)にもっと楽をさせてあげられた。
箱根に後悔が残るとするならばこの部分です。
しかし『やり残し感』はいつだって次へのエネルギー。
箱根での後悔を、もう箱根では返すことはできない。
それなら一生『やり残し感』を自分のエネルギーにしてしまえばいいじゃないかと。
こうして、第一の人生を捧げた箱根に、一生エネルギーを貰いながら築舘の人生はこれからも続いて行くようです。
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うーむ。
5区の攻防と言うより箱根の振り返りになってしまいました🙇💦
でも、TVには写らないリアルな部分を少しでも感じて頂けたら、僕のこれまでの陸上人生がより価値を持つような気がします。
これからも、腹痛(ふくつう)にも負けない、不屈(ふくつ)の精神で、力強く生きていきます!!
いつもの、無理やりねじ込んでいくスタイルぅ!
今回もつっきーの無駄話を聞いて下さりありがとうございました。