大迫選手に提案します。次世代のマラソンレースはこれだ!
本日、大迫選手のTwitter発言が大きく話題になりました。
僕はしがない一市民ランナーですが、全くもって同意です。心から応援したい。陸上選手だって稼がなければならない。一番速い奴は超豪邸に住んでスーパーカーに乗るくらいの分かりやすい成功例がないといけません。
そして陸上選手の格好だってみんな黒髪ですよね。金髪やモヒカンで走ったっていいじゃないですか。
それはなぜか?子どもたちの憧れ、分かりやすい目標になるからです。HIKAKINさんが小学生からダントツに人気なのは、好きなことをしていて、おしゃれでめちゃくちゃ金持ちだからですよね。
残酷な話をしてしまえば、今実業団の駅伝やマラソンでも世間一般からは部活の延長としか見られていません。長距離の花形といえば箱根駅伝ですが、陸上少年からしてみたらこれが実質ゴール。結局、脚が速い子供は稼げて華のあるスポーツ、野球やサッカーに行ってしまうのも当然と言えます。
そこで、新レースをということですが、今のルール、流れのまま普通のレースを開催してしまうなら、いつまで経っても状況は変わりません。
僕が考えるのは、陸上のエンタメ化です。スポンサーガンガンつけて、お祭りのように盛り上げて速い人にはがっつり稼いでもらう。分かりやすい例でいえば格闘技。K-1やボクシングです。あの華やかさをマラソンに取り入れるわけです。
じゃあどうしたらいいのか?
僕の考える次世代型マラソンレースのポイント8つを提案したいと思います。
①日本陸連から外れた非公認大会とする
先日キプチョゲ選手が人類未踏の2時間切りを達成した非公認レース「INEOS1:59」が良い例です。非公認であっても面白くて世界中から注目を浴びれるレースがあるんだってことを見せつけました。同様に、批判を覚悟で言いますが、陸上のエンタメ化のためにはまず陸連の縛りを取っ払う必要があります。なぜ非公認なのかは後述します。
②1周1kmの周回コースで行う
(出典:NIKE)
通常のマラソン大会のコースとなると何千人規模のスタッフ・ボランティアを配置したり、道路使用許可を取得する必要があり開催費用は莫大となりますが、固定の周回コースであればそれらの費用はかなり削減できます。また安全確保の点でも圧倒的にメリットがあります。周回コースはINEOS〜を行ったような公園や、サーキット、F1のように街中でも何でも良いです。周回で行うメリットはそれだけではありません。
③周回遅れとなった選手は即退場
1kmの周回コースとなれば1周3分前後で走ることになるでしょう。つまりトップから約3分遅れれば即退場となり、徐々に選手は減っていくサバイバルレースになります。今のマラソン大会は30kmまでペースメーカーが先導しており、いわばレースの3/4が予定調和で進んでいるわけです。これは一般ファンから観たら面白くない。それに対してこのルールはエンタメ性が高いと思います。
④全員を周回遅れにした選手はその時点で優勝し、レースはその場で終了
そんなことできんのかよ!と思う方がいるかも知れませんが、あり得ると思います。例えば、フルは苦手だけどハーフなら60分切れる実力のある選手であれば、初めから完走など目指さずにぶっ飛ばして、レース途中で優勝もぎ取ってもいいわけです。もしくは、キプチョゲ選手やベケレ選手を呼んで、日本人がどこまで逃げ切れるか?みたいな構図にしても面白そう。
⑤観戦は有料、賞金制。
周回コースにした理由のひとつがこれです。マラソン観戦って基本道端ですからタダですよね。でも固定の場所にしてしまえば入場料が取れます。先日のMGCでは50万人以上が訪れたそうです。例えばこの50人に1人が来場して1人1000円取れれば、1000万円の収入になります。1万人来るイベントなら規模としてもなかなかですから、沢山の協賛も取れるでしょうし、放映権も売れます。それらの売上の中から賞金を捻出します。
⑥ウェアに広告をバンバン入れてOK
賞金制とはいえ、⑤のような規模感であれば、トップへの賞金は数百万が限度でしょう。ただ、選手にはもっと稼ぐ術があります。それがスポンサー収入です。分かりやすい例でいえば前述のようにK-1ファイターやボクサー。トランクスに数え切れないほどの企業ロゴを入れてますよね。
(出典:日刊スポーツ)
陸連では、ロゴの数やサイズまで事細かに指定がありかなり厳しいです。なぜ広告がダメなのでしょうか?プロじゃなくて部活だから?なら陸連取っ払っちゃいましょう、と。スポンサーにしても、自社の広告が載ったTOPランナーがテレビで大々的に映れば相当な広告効果になります。スポンサーが選手に対して1位ならいくら、のように成功報酬を設定しても良いと思います。
⑦リングネームのように選手名を変えてOK
これも⑥と関連しますが、エンタメ化のひとつです。鈴木一郎→イチローのように「もしか設楽」でも良いし、昔ボクサーで「セレス小林」っていましたけど、同様に「セルソース神野」「ハリアー服部」みたいに企業や商品名を入れてもOK。「FMV中村」とか。これはスポンサーからしてもデカイですよね。
⑧選手入場に演出を入れる。会場では実況あり
これももう徹底的にベタベタに演出入れます。チアリーディング入れてもいいし、スピーカーで実況しながらレース進めたらかなり臨場感出るでしょう。僕のイメージは、なぜか少年サッカー大会に実況があったキャプテン翼です。
もっと案が出てきそうですけど、一旦はこれぐらいです。1回成功したら、年に3,4回やってもいいんじゃないですか?そうすると実業団に所属せずとも、これだけで食べていけるプロランナーが増えます。
卓球やフェンシングだってプロスポーツ化してるんです。
マラソンも既成概念を壊してこれぐらい大きく変わらないと、稼げるスポーツになりません。