小規模で持続可能な草レースリーグ創設へ向けて
あほくさい!
と思いました。それは大会が中止になることではありません。コロナ渦なんだからマスク付けて走れ!と言われることでもありません。レースがあるかないかでモチベーションや練習内容や普段の行動が左右されている自分自身にあほくさい!のです。
今回の熊本トライアルマラソンも結局辞退はしました。微妙なレギュレーション(これは仕方ないことで、大会自体を批判するつもりはありません)で、ゆらゆらしている時に、どうしても身が入らなくなったり、禁酒しているのに飲んじゃったり、そもそもなんのために走ってるんだっけ?と随分考えたものです。
いつまでも、あると思うなマラソン大会
いつになるかはわかりませんが、いずれコロナが落ち着いたとして、果たして以前のような秋に大会迎えて、冬本番で・・のような毎年のルーティーンに完全に戻れる時が来るのでしょうか?僕は否だと思います。
コロナによって、数々の既存の大会の在り方が見直されました。具体的には先日の大阪国際女子の周回コース化、日本最古の大会びわ湖毎日が終了などです。(同じ毎日新聞である別大もいずれ無くなるのでは?と実は少しビビってます)。コロナ前でも九州では、種子島ロケット、大分シティハーフなど、だいぶマラソン大会消えましたよね。そして今後迎えるのはスポンサー問題です。
例えば東京マラソン。参加費15,000円に対して、参加者一人あたりにかかっている経費は57,000円。この差額の殆どがスポンサーにより賄われ、また都の施設や役人、警察を動かしているという点も含めれば間接的な多額の税金が投入されているとも言えます。
アフターコロナで、果たして同じようにスポンサーがお金を出してくれるでしょうか?給付金、調整金、助成金などで多額の借金を追った国や行政が、当日台風が来れば吹っ飛ぶようなイベントに税金と労力をつぎ込んでくれるでしょうか?もちろん完全に大会がゼロにはならないとは思いますが、結構な数が減少するのでは?というのが僕の目論見です。
名古屋ウィメンズの参加費26,000円が大変わかりやすい例で、こんな参加費の大会が増えれば、今までのように年間何本も都市型大会に参加することは難しくなるでしょう。
小さいことの強み
上記のようになる原因のひとつとして、大会自体が大きくなりすぎた、というのが挙げられると思います。今回のパンデミックで痛いほど知らされたのは、リアルで巨大なものほどリスクが高いということです。
身近な例で言えば、オリンピック、飲食、観光、ライブなどのエンターテイメント。規模を広げれば広げるほど諸刃の剣、安定だったはずのものが実はコロっと倒れ、時に修復不能となってしまうわけです。
しかしどうでしょう、僭越ながら僕が旗振り役をさせて頂いた、昨年11月のマラソン大会「COOL2020」。大濠公園を使わせて頂いての大会は、参加者100人という少なさでも結構な盛り上がりの中終えることができました。参加費2,000円と少額なのに利益も出て寄付もできました。
僕の師匠Yさんが2度開催したタイムトライアルイベント「HOT2020」も同じです。大企業や行政や陸連は開催諦めたけど、個人が出来てしまった。これって十分に強みだし、小さくてもタフであることが証明されてしまったわけです。
今こそ原点回帰のチャンスだ
でも、ぶっちゃけCOOL2020は運営で大変疲れました(笑)楽しかったし、皆に喜んでもらえて、とてもやりがいはあったけど、本業もある手前、これを定期開催させられるエネルギーを持ち続けるのは並大抵のことではないなと。
そこで、色々考えて行き着いた考えは、持続可能で、継続的・安定的に実力が試せる場が必要だということです。
そもそも皆さん、「マラソン大会イコール、エイドや計測機器やゼッケンが必要、下手したら記念Tシャツ、タオル、ゲストランナーもあるべき」って固定概念ありませんか?
正式記録を残すための大会やフェス系のイベントならそれも有りだと思います。しかし、純粋に実力を試す場としては全部不要です。時計(最悪スマホでもOK)があって、給水は各自で用意して置いておけば、レースはできるんです。
持続可能であるためにはシンプルでなくてはなりません。そして特定の人や場所や条件に依存しないモデルが必要です。極端にいうと「今日は雨降るから、時間ずらそうか?明日にしようか?場所変えようか?」という手軽さです。だって、走るのはどこだってできるんですから。
ということで、新たな試みを始めることにしました。
4月、草レースリーグを創設します
何も特別なことではなく、今までやってきたことの延長線上のものです。まずは小さくやっていきます。次回記事にて、詳細発表します!