「なんで走ってるの?」と聞かれた時に使える脳科学的な回答
(画像:sankei.comより)
なんで走ってるの?
ランナーの人なら必ず「なんで走ってるの?」「なんで辛いことをわざわざやるの?」と聞かれたことは一度や二度ではないと思います。
答えは「楽しいから」「達成感があるから」なのですが、そう答えると純粋に"変わった人なんだな"と思われ話が終了してしまいます。
でもこの感覚を脳科学的に解説すればもっと納得してもらえるのではないかと思い、まとめてみました。
4つの快感物質
「楽しい」「達成感」には裏付けがあり、それは脳内に分泌される快感物質が関係しています。それは主に「セロトニン」「エンドルフィン」「ドーパミン」「オキシトシン」の4種類です。どれも聞いたことがあるワードですよね。
これらがいっぺんに分泌されるわけでなく、来るタイミングがシチュエーション、運動強度ごとに異なるのが面白いところで、それを解説してみたいと思います。
セロトニン
セロトニンはストレスを軽減し、精神が安定する幸せホルモン。これが分泌されるのはジョギングやダンスなど有酸素運動中です。
セロトニンが不足するとイライラしたり、うつ状態や暴力的になりやすいと言われますから、ランナーに穏やかな人が多い理由はこれでしょう。
エンドルフィン
エンドルフィンが脳内で作り出されると、鎮痛・鎮静作用を持つモルヒネ同様の多幸感を抱くことができると言われ、いわゆるランナーズハイな状態が正に当てはまります。
僕にとってランナーズハイがくるのは、フルマラソンで体が温まってくる10-20kmあたり。結構なハイペースで走っていたとしても、どこまででも行けてしまうような感覚です。
ドーパミン
ドーパミンは達成感・満足感のホルモンです。主にフルマラソンのゴール後にくるやつ。僕は"お花畑状態"と呼んでます(笑)1年に何度もフルマラソンに挑戦する人は完全にこれのジャンキーと言えるでしょう。
エンドルフィンは極限状態に追い詰められたとき、ドーパミンはそれが解き放たれた時に分泌されると言えるでしょうね。特にPBでゴールしちゃった時なんかとんでもない感覚に陥ります。
オキシトシン
オキシトシンは人と人との親密なコミュニケーションの際に分泌されます。仲間と一緒に走って一体感、連帯感を得たり、沿道の人とハイタッチをすると生まれますから、ランニング仲間が居たり大会に出るようにすると得られる快感ですね。
なので、ランニングしたいけどきっかけがない、続ける自信がないという人に「とりあえず大会にエントリーしちゃいましょう」と僕が言う理由はこれです。ほぼ100%が「いや、大会なんて全然そんなレベルじゃないので」と謙遜されますが、それがそもそも続かない理由なんだって!(笑)
まとめ
まとめると、こんな感じです。
ジョギング中▶ 精神が安定する「セロトニン」
高負荷ラン中▶ ランナーズハイになる「エンドルフィン」
ゴール後▶ 達成感を感じる「ドーパミン」
仲間と走る▶ 連帯感が得られる「オキシトシン」
ということで、「なんで走ってるの?」と聞かれたら、「快感が4つも得られるからだよ」と言い、細かい説明が面倒ならこのブログのリンクを送りつけてください。