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防府読売マラソン レース記【後半編】

前回の続きです。

脚が重くてうまくペースが上がらない序盤から、徐々に身体がほぐれ、なんとなくノッてきて迎えたハーフは、理想より1分遅れ。

少し焦りが出たのが脚にも伝わり、ちょうど下り坂をきっかけに集団から抜けてペースを上げました。すると、一人だけ、S村さんが付いてきました。ここからしばらく、並んだり、どちらかが前に出たりをしばらく繰り返します。

そこで2人で張り合ってペースがだいぶ上がっている感じで、ちょっと上げすぎかもな・・と弱気になった僕は、たまたま入った集団に留まろうとするんですが、S村さんは、集団なんか眼中にねぇ!といった感じで、ガンガン前に抜けていきます。すると僕もなぜか悔しくなって追いかけてしまう。

思わず話しかけました。

「攻めますね・・」
「大崎さんこそ、ハーフから上げたでしょ!」

お互い様です・・(笑)


27kmあたりで今春名古屋に転勤してしまった元大濠ランナー、Y田さんを発見。ジョグペースになってる。FBで確かケガ明けと聞いていましたが、2時間40分台常連なのでびっくり。

その後、段々と僕がS村さんから遅れを取るようになり、遂に見えなくなってしまいました。どこまで上げるのだ・・。末恐ろしい。

と、ほぼ同時に便意が発生。レース中に来るなよと祈ってましたが、やっぱり来てしまいました。そして都市型マラソンと違って、仮設トイレの数が少ない。とりあえずスライドの反対側の32km地点にあるのは見つけた。

スライド区間では、敢えて反対側を見ないようにしました。仲間が走っているのを見ると自分との差に凹みそうだから(笑)。でも、ふとした瞬間に視界に入ってしまう。O本さん、K日さん、キツそうだけど、やっぱり速いッス。


折り返して30kmを迎えます。2時間4分台。思ったより悪くない。キツイが思いのほか脚は残ってる。

そして、ここで出しておかないと後がヤバいということで32kmでピットイン。確か、2年前もこのトイレに寄ったような?マッハの手際の良さで20秒程度のロス。早メシ早◯ソ、芸のうち!ってか?(毎度汚い話をすみません)

トイレ出てすぐ、沿道にいたおじさんから大きい声で「頑張れ!」と言ってもらい元気がまた出まして、ペースもすぐ戻すことができました。感謝!


ここからのラスト10kmはもう、毎度おなじみ我慢の時間帯。30kmまでは序章みたいなものでそれ以降が本当のマラソン、自分との戦いです。そんなことを考えているとすぐ横に白バイが来たので、しばらく並走し、なんちゃってペースメイクをしてもらう。辛いながらも、ちょっと楽しかったです。

そして防府駅の近く、36,7km地点で、自身の世界記録更新を狙う道下さんを発見。「みっちゃん!頑張れ!」沿道の声援が凄い。彼女の地元でもアイドルっぷりはなんとなく知っていたが、ここまでとは。完全に僕らは背景の一部、通行人のエキストラみたいなもんだな。

なんとかかんとか歯を食いしばって道下さんを追い抜き、迎えたのは39キロの三田尻大橋。登りで完全に縮こまるストライド・・前回の福岡ののらん坂のように歯を食いしばります。


40km通過。既に2:55切りは諦めていましたが、2:56台は出したい。タイムは2時間48分手前。くぅ〜厳しい!厳しすぎる。

残り1kmで沿道にいたK藤さんから大声で喝が入る。

「頑張れ!i田くんまで、30秒差!」

え?
i田くんて、あのi田さん???

同じ練習会の1つ上の方で、確か昨シーズンにサブ3.5達成、この前は大阪で3:08のベストを出していたのは知っていたけど、もうサブスリーですかいな!?しかも負けてるやん、俺!

とは言え、この時は自分のことで精一杯。キツくて頭が回らない中、なんとかペースを上げたら、確かにふくろうの会の黒シャツ。本当にi田さんだ!エールを送りつつ、負けたくない気持ちが芽生えて、前へ。


41kmの通過タイムで56分台は厳しいことを知っていましたが、もがいたら奇跡が起きるかも?なんて思って必死にがむしゃらに手足を動かします。

競技場の手前では沢山の声援。「大崎さーん!ファイトー!」どなたかのお声。しかし応える余裕がなく申し訳ない。コース脇ではもう防府名物となりつつあるシーン、ゴール後の川内選手が「サブ3!行けますよ!」の大絶叫。

100m手前でやはり56台に間に合わないことを確認も、緩めることなくゴール。2時間57分14秒。今回も目標に遠く及ばずか・・。


と、いうことで2019年防府読売マラソンは終了しました。


反省点は前半編の冒頭の通り。あまり自分を責めても仕方ないので、成長したと思える点も挙げてみたいと思います。

①ここ1年で撃沈レースがなくなった
行きの車中でY師匠にそう言って頂き、確かにそうかも?と思いました。2017年度は暗黒の年で、出るレース全て終盤撃沈。しかし今はサブ3でタイムをまとめられるようになった。

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2018年から踵着地をせず、大腿四頭筋を使わないフォームを心がけたのが一番だと思われます。ここの筋肉を使うと脚が前に出なくなり撃沈しやすいのです。

②時計を見ないで、自分の感覚優先で走れた
10km毎は確認してましたが、1km毎でチェックしたのは、計5回ぐらい。ほとんどシカトしてました。前回福岡の時は30回は見ていたような気がします。そして、後からラップを見ても大きな上下もなく。ペース走の効果が出ているのかも知れません。

③レース後のダメージがほぼ無し
昨日俺フル走ったよね?って思えるほど脚のダメージが全くありませんでした。これもフォーム修正の効果ではないかと思います。


とは言え、今回の天候でタイムが出せなかったのはやっぱり情けないです。暑い・寒い・風など、天候に関してのストレスが全くありませんでした。実際、2時間55分前後のタイム持ちの仲間4人はサブエガ(2:50切り)を達成していますしね。自分との力の差の大きさに愕然とします。


さて、次のフルは、大本命、別大!ですが、その前に1/13の伊万里ハーフ。去年まさかの80分切り、奇跡が起きた大会。イケイケPBだったのか、実力か。まずはここに照準を合わせたいと思います。年明けにはキロ4分での30km走にも挑戦です。

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終わって競技場を後にするとき、駐車場から見た夕焼けが素晴らしく、実に癒やされました。完。

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