奥田民生 solar session「中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023」day2 ライブレポ(23.9.24)
day1、地球三兄弟のステージレポに引き続き、こちらはday2「奥田民生 Solar Session」のレポになります!
民生さん出番前
民生さんの前は吉川晃司さんのステージ。この日も豪快なシンバルキックを決めたあと、最後のMCで「次、民生キックが出るからシンバル置いていこうかな笑」のお言葉に会場からは笑い声が。(もちろんシンバルは撤去されました)
この時点でかなり前の方にはいたのだが、吉川さんが終わって前の人が抜けたりした結果、奇跡的に最前列の限りなくセンター寄り上手側の場所を取ることができた。
サウンドチェックでは、うじきつよしさんと伊藤大地さんが出てきてそれぞれ楽器の調整。うじきさんが少しかっこいいリフを爪弾くと会場からは拍手が。
うじき「なかなかやるでしょ笑」
ニコニコの笑顔で客席にそう問いかけるうじきさんが素敵だった。
民生さん登場
ステージ上手から民生さんが登場し、拍手に包まれる会場。
おもむろにドラムセットに歩み寄ると、エアシンバルを手で作り、足を高々と上げてそのエアシンバルをエアキックする民生さん(可愛い)。
先ほどの吉川さんからの流れを知っている観客は大ウケ。
その後もエアシンバルを手で模しては袖にいるスタッフさんに向かって「シンバルないの???」のジェスチャー。
スタッフさんから大きな❌印が出されると、民生さんも両腕で、
(´ё ` ) ❌!?
のジェスチャー笑
さらに笑いが沸き起こる会場。
その後、諦めた民生さんはスタンドマイクがセッティングされているステージ中央前方へ。(ほぼ私の目の前だった)
ギターをかけ、アンプに繋いでない状態で少し爪弾き音を確認したあと足元のスイッチを押す。
(´ё ` )「あいつ置いてくって言ってなかった?」
開口一番、吉川さんがシンバルを置いていかなかったことに対する不満を溢し、会場からは笑いが。
(´ё ` )「えーこんにちは、奥田民生です!!」
\(拍手)/
(´ё ` )「去年も…この中津川出させていただいて、今年はこんな企画モノになりました。一応、レアっちゃレア、ぐだぐだになる可能性も、あります。」
保険をかける民生さんに爆笑の会場。
(´ё ` )「一応(セッションの名前に)『奥田民生』とついているので…その、奥田民生っぽい曲を…何曲かやります」
出だしから民生節全開なMCにすでに会場は笑い声が止まらない。
(´ё ` )「ただその前に、1人で2曲やってから。去年もバンドで出て昨日もバンドで出て、あまり弾き語りとかソロを知らない人のために。」
(´ё ` )「えーまず最初は…あんまり出さないんですけど新曲を、やろうと思います。『ハナウタ』という曲です。」
1.ハナウタ
(奥田民生ソロ弾き語り)
そうして始まった民生さんのステージ。
この曲も「まだ出たばかりだし、生で聴けるのはいつになるかなぁ」とか思っていたので、民生さんの口から「新曲」の言葉が出た瞬間、嬉しくてニッコニコに。
歌い出した民生さん、調子は今日も好調。
弾き語りではいつも必要以上に緊張して本調子ではなくなりがちな民生さんも、今回はそんなこと全くなく、リズムもピッチもバッチリ、最初から本来の民生さんの力を存分に発揮している。
最後の「そんな気がするぜ」の高音も大迫力。少し暗くなってきた空を突き抜けるような歌声が切り裂く。
2.さすらい
(奥田民生ソロ弾き語り)
イントロ(というか入りの部分)を長めに弾きながら
(´ё ` )「なんかもう最後みたいな雰囲気ですけど」笑笑
そして始まった「さすらい」。
最初の方ということもあってか、いつものサビで観客に合唱を促さずご自身で歌った民生さんだが、すでに盛り上がりがすごく歌いたくて仕方がない観客(私含む)は自主的に合唱 笑。
何にも言われてないし何も煽られていないのに「どーなったー♪」のコーラスが客席から束になって会場に響き渡る。
そんなノリのいい楽しげな観客の雰囲気に乗せられたのか、最初の曲から好調ではあったもののこの曲で完全覚醒の絶好調になった民生さん。
声のノビ、張り、そして民生さん自身のテンションとボルテージが普段のライブ終盤レベルのものに。何も知らない人にこの時の民生さんが歌っている映像を見せ「アンコールの最後の曲だよ」と言っても納得するだろう。
(´ё ` )「ありがとうございましたー!」
そう言うとセンターから下手側のスタンドマイクに移動する民生さん。
(´ё ` )「さて、ここからは!色んな人を呼んで…ダラダラと(やりたいと思います)」
(´ё ` )「まずは…ソーラー武道館の偉い人!」
確実にタイジさんのことだとわかるが民生さん節全開の紹介に爆笑の会場。
(´ё ` )「それから、もっと偉い人。」
タイジさんより偉い→タイジさんより年上→うじきさん笑笑
(´ё ` )「俺が高校生の頃からやってて、」
民生さんが喋っていると、その間に2人して舞台へ出てくるタイジさんとうじきさん笑
それに気づくと喋るのをやめ、
(´ё ` )「佐藤タイジー!うじきつよしー!!」
\(拍手)/
(´ё ` )「この3人で…やりたいと思います笑」
タイジ「いやー、弾き語りよかったよ」
(´ё ` )「あざます」
唐突に先ほどの弾き語りを褒められ、照れ隠しで何でもないことのようにすかしてお礼を言う民生さん笑
うじき「皆さんこんにちは!!!」
\(拍手)/
ステージには4本スタンドマイクが並んで立てられており、下手側から民生さん、うじきさん、タイジさんの順で立ち位置につく。
うじき「えー、普段は子どもソーラー武道館で館長やってます、うじきつよしです!」
(´ё ` )「だから、俺が高校生の頃からずっとやってるんだから。子供ばんどね。」
うじき「そう、だから俺が子供ばんどとして出てたときに、高校生だった2人がそれを見ててくれたみたいなの。で、コピーとかしてくれて!」
(´ё ` )「そう」
タイジ「なんか曲覚えてるよね、忘れないもん」
3.のら猫
(奥田民生、うじきつよし、佐藤タイジ)
(´ё ` )「では、そんな子供ばんどの中からやります」
うじき「はい笑 のら猫!!!」
去年も中津川ソーラーで聴いた「のら猫」。しかし、去年はうじきさんたちのステージに民生さん浜崎さんが飛び入り参加し、打ち合わせなしのぶっつけ本番で演奏したので、きっちり打ち合わせあり(笑)の演奏を聴くのはこれが初めて。
もう出音から素晴らしかった。
うじきさんタイジさんの2本のギターと民生さんのベース、そして伊藤大地さんのドラム。全ての音がひとつにまとまり、弾け飛ぶような勢いとその音圧の凄まじさに最初の1音で心を持っていかれてしまった。
とにかくお三方が楽しそうにニコニコしながら演奏しており、民生さんは間奏でベースアレンジを加えギターソロのごとくベースを主張しまくるというノリノリっぷり笑
お三方とも演奏中にあっちに行ったりこっちに行ったりとにかくはしゃぎまくる。
うじきさんのパワフルで熱い歌声も素晴らしかった。
さすがはバンド出身、大音量の楽器たちに負けない大迫力の声量に、高音をものともせずバッチリ決めるピッチの正確さ、おまけにギターも上手い。非の打ち所がなく「さすがはレジェンド…」とため息が漏れてしまうほど。
うじきさん自身もそうだが、うじきさんの使っているギターの音の良さが半端じゃない。耳を持っていかれる音だなと思ってそちらを見ると大概うじきさんのギターの音。
曲が終わる頃には観客のボルテージも最高潮。歌い終えたお三方はニッコニコ。
(´ё ` )「やった…やった!!(キッパリ)なんか…思い出したよ!!楽しいわ」
この「やった」の言い方のニュアンスを伝えるのが非常に難しいのだが、「やったーー!!」的な喜びのテンションではなく、噛み締めるように、一言ずつ切ってキッパリと言い切るような話し方をされていて、あまり見ることのない民生さんの一面を垣間見ることができたような気がして嬉しかった。
タイジ「高校時代をね、思い出すよね。コピーしたこととか。」
(´ё ` )「そう、広島のYAMAHAに来たよね。」
うじき「行った笑」
(´ё ` )「あのー広島のYAMAHA、楽器屋ね?に、当時バンドやってて練習してたとき行ったわけよ。そしたらうじきつよしがいるの笑」
(´ё ` )「で、うわー!サインください!って言ったら『おぅ』って言って、あのやっすいギターのケース、4、5万くらいの笑 やっすいケースにサインしてくれたの笑 で、家宝にしますって言ったら『やっすい家宝だな』って笑」
民生さんのエピソードに、会場とうじきさんは大爆笑。
タイジ「で、それ今も持ってるの?」
(´ё ` )「うん?あのぉ…(人に)あげた!」
てへぺろ☆ みたいな可愛い言い方をする民生さんに更に会場とうじきさんタイジさんは爆笑。
(´ё ` )「俺は本当に高校のときから子供ばんどのファンだったから、(うじきさんと一緒にやるのは)夢の舞台ですよ。」
(´ё ` )「子供ばんど、知らない人は帰って聴いてください!!俺の曲がこうなってるのわかるから!通ってきた道が!!」
子供ばんどの曲を演奏して相当楽しかったようで、観客に対し熱烈に子供ばんどを推す民生さん(可愛い)。
うじき「嬉しいなぁ」
そんな民生さんに対し、本当に嬉しそうに小さな声でしみじみ呟くうじきさんの笑顔がとても素敵だった。
その後もMCが続き、
(´ё ` )「だから、(セッションするのは)こんな大きい舞台じゃなくていいのよ。わかった、来年は入り口でやろ?」
まさかの提案に会場は爆笑、タイジさんは困惑。
タイジ「入り口ってステージの?」
(´ё ` )「いや、お客さんが入場してくる…笑」
タイジ「あ、入場ゲートの入り口!?笑」
(´ё ` )「そう笑 で、もう入場と同時にやってる(演奏してる)笑」
うじき「朝?(中津川ソーラーが)始まったときに?笑」
タイジ「あ、タイムテーブルの1番最初…」
(´ё ` )「いや、タイムテーブルに(名前が)書いてないのよ!」
タイジ「白紙?」
(´ё ` )「そう、書いてないけどやってるの笑」
民生さんらしすぎる提案に会場は大爆笑。尚も民生さんの主張は止まらない。
タイジ「あの、朝、始まると同時にアマチュアのバンドの子達がやってるじゃん?」
うじき「あぁ、アマチュアの子達うまいよね」
(´ё ` )「その(アマチュアのバンドの出番の)前!!笑」
うじき「その前!?笑」
タイジ「あ、そのアマチュアに応募するんじゃなくて?」
うじき「いや、応募したら落ちる可能性がある」
タイジ「あ、そっか」
至って真面目に落選する可能性を提示するうじきさんと普通に納得するタイジさん笑
(´ё ` )「いやそこはコネでなんとかしようよ」
タイジ「わかった、コネを駆使して。来年はそれでやりましょう。」
うじき「というかこれ、こんなに喋ってていいの?」
タイジ「ダメなんだよ、曲をやらないと」
\(会場爆笑)/
4.雨上がりの夜空に
(奥田民生、うじきつよし、佐藤タイジ、浜崎貴司、山口隆)
(´ё ` )「次出てくる人は…まあ紹介してくれると思いますけど…はい浜崎貴司ー!!山口隆ー!!!」
袖から浜ちゃんと山口さんが登場。浜ちゃんはハンドマイクを手にステージセンター前方へ。山口さんはギターを肩から掛けながら1番上手のスタンドマイクの前に立つ。
(´ё ` )「背格好だけなら吉川晃司に似ている浜崎貴司ーー!!」
大爆笑の会場と、それを受けステージドセンターで吉川さんっぽい動きをしてポーズを決める浜ちゃん笑
浜崎「やめなさい(怒られるから)、あんなに筋肉ないから」
(´ё ` )「それはそうだ笑、俺らさっき2人で吉川見ながら、『俺たちに足りないのは筋肉だ』って話してたの笑」
\(会場爆笑)/
うじき「楽屋みたいな(会話)笑」
一通りMCが終わるとうじきさんが話し出す。
うじき「この中津川、前にチャボさんが出てくるといつもこの曲をやってた。皆で集まってこの曲をやってた。たぶんこんなにたくさん人が来てくれたら、きっとチャボさんも戻ってきてくれると思うから。今日、本当にそう思った。」
タイジ「そうだね、戻ってきてくれるよ。戻ってきてくれるようにやろう。」
(´ё ` )「浜崎かなりやりづらいぞ笑」
浜崎「いやほんとね、プレッシャーだわぁ」
\(会場爆笑)/
タイジ「『日本で1番有名な…』からだからね」
浜崎「わかった、今からー日本で1番有名なー!!ロックンロールの名曲をー!!!日本で1番有名な名曲をーやりまーす!!!『雨上がりの夜空に』!!!」
浜ちゃんのカウントで始まった「雨上がりの夜空に」。浜ちゃん→タイジさん→山口さん→民生さんとボーカルを取る人が変わっていく。
山口さんが清志郎さんのモノマネで歌うと、なんとその後にボーカルを取った民生さんも清志郎さんのモノマネで歌い出す。
民生さんが1曲を通して、おふざけなしで誰かに寄せて歌うのを聴いたことがなかったのでとても驚いたし、なかなかにモノマネのクオリティも高く「この人本当に耳のいい人なんだな」と改めて思うなど。
サビや、曲中の盛り上がる箇所などでは観客も手を上げ一緒に歌う。
私も最前列で右腕を目一杯振り上げ、大声で歌いながら全身でリズムに乗る。あまりにも楽しすぎてずっと笑顔だったので、頬の筋肉がつりそうになった(どうでもいい)。
曲が終わると、浜ちゃんと山口さんは一旦袖に捌ける。
(´ё ` )「浜崎貴司ーー!!」
\(拍手&歓声)/
(´ё ` )「山口…山口もういない!!もういないけど山口隆ーー!!」
山口さんを紹介しようとしたものの、もうすでに袖に捌けてしまったあと笑
会場はまたもや爆笑に包まれる。
(´ё ` )「これ時間押してるの?押してるのか巻いてるのかもわからない」
タイジ「押してると思うよ喋りすぎて」
うじき「押してるの?」
タイジ「押してる?巻いてる?」
(´ё ` )「聞いても誰も答えてくれない」
3人で袖に向かって聞くも誰1人として答えてくれず笑いが起こる会場。
民生さんの言葉でスタッフさんが「巻いてる」のジェスチャー。
(´ё ` )「巻いてる?巻いてるって!!」
うじき「巻いてるの!?」
タイジ「押してる???笑」
巻いてることが信じられないおしゃべりおじさん三人衆 笑
5.大迷惑
(奥田民生、うじきつよし、佐藤タイジ、木村カエラ)
一通りMCをしたあと、
(´ё ` )「木村カエラー!」
の紹介でカエラさん登場。
あまりの細さと顔の小ささに会場から口々に「可愛いー!」の声が。
一方その頃おじさんたちは、
(´ё ` )「いやぁ、一気に豪華になった。」
うじき「華がね」
タイジ「アロハ柄の(シャツを着た)おじさんばっかじゃなくなった」
ぶつぶつと小さな声で呟き合っておりました笑
(´ё ` )「あのー、ユニコーンの曲です笑」
\(歓声)/
(´ё ` )「いきますよー!ワン、ツー、スリー、フォー!!」
なんの前触れもなく突然民生さんがカウントを取ったものだから、ボーカルを取るカエラさん含め楽器隊は大焦り。
出だしのギターを担当するうじきさんが冷静な顔して盛大に間違え総ツッコミに合う笑
うじき「何の曲やるかわかんなくなっちゃった( ;´・ω・`)」
カエラ「今のは民生さんのせいだよ」
(´ё ` )「んえ!?」
ズバッとカエラさんに言われ、思わず飲んでいたドリンクのグラスから口を離し、オフマイクの状態で「そんな!!」と言わんばかりの声を上げる民生さんに会場も演者も皆爆笑。
もう一度カウントを取り直し、今度はしっかり「大迷惑」がスタート。
実は、本番前のサウンドチェック中、シンセからオーケストラのような音が聴こえたので「もしかしたら大迷惑やるのでは?」とうっすら思っていたのだが、まさかの的中。己の耳への信用度がひとつ上がった。(たまたまだろ)
ここでもやはり民生さんに驚かされた。
カエラさんがボーカルを取るにあたりカエラさんに合わせて原曲よりキーを3つ4つほど上げていたのだが、所謂「女性キー」のはずなのに、いとも簡単にEBIちゃんパートのハモリを軽々歌いこなす民生さん。
しかも慣れないベースを弾きながら。
ステージが大きいので、ただでさえ全体の音量も大きい上に、ドラム&シンセ&ギター2本ベース1本の超重量級爆音バンド編成で、カエラさんの線の細い歌声がかき消されそうになる中、なんにもしてませんよ的なすました顔して女性キーのハモを絶妙な音量で歌いこなし、カエラさんの歌声を支える民生さん。しかも慣れないベースを弾きながら。(大事なことは2回言う)
どこまで器用で、どこまで歌の上手い人なのだろう。
6.イージュー☆ライダー
(奥田民生、うじきつよし、佐藤タイジ、木村カエラ、土岐麻子)
ハンドマイクで縦横無尽に動き回りながら歌唱していたカエラさんは、大迷惑が終わると1番上手側のスタンドマイクに移動しタンバリンを持つ。
(´ё ` )「次自分の曲やります、その前にもう1人、土岐麻子ーー!!」
民生さんの紹介で土岐さんが登場し、そのままステージセンター前方へ。ぎゅうぎゅう詰めの客席を見て「すごーい!」と声を上げる。
(´ё ` )「はい、2人(カエラさん土岐さん)に残っていただいて、自分の曲をやります」
(´ё ` )「でもさっき、高いキーで俺歌えてたけどね(大迷惑の話)」
先ほどの女性キー大迷惑でバッチリコーラスを歌いこなしてた民生さんに会場は大拍手。
タイジ「歌えてたね!すごかった」
うじき「歌えてたよ」
(´ё ` )「うん、…がんばった」
小さくそう呟く可愛い民生さん笑
うじき「ベースも上手かった!」
(´ё ` )「ほんと?上手かった?」
うじき「うん」
(´ё ` )「EBIより?」
うじき「う、うん(反射)」
(´ё ` )(ニコニコと満足げ)
うじき「わかんない、大丈夫かな適当にうんって言っちゃったけど笑」
ベースについて褒められて嬉しい民生さん、得意気にふんふんしながらEBIさんを比較対象に出し、うじきさんからの返答でさらに満足げな様子に(可愛い)。
一方、反射的に「うん」と言ってしまったうじきさんの小声の弁解に笑いが止まらない会場。
そんな流れで始まった「イージュー☆ライダー」。
昨日の地球三兄弟でも最後にやったので、今日も聞けるとは思っていなかった。
この時のボーカルは最初から最後まで民生さん。カエラさん土岐さんはサビのコーラスに回る。
楽しそうにニコニコしながら歌い演奏する民生さん。
もちろんサビでは客席から大合唱。皆手を上げ大きな声で歌う。
(´ё ` )「木村カエラーー!!土岐麻子ーー!!」
曲が終わると、女性のお二人は袖へ一旦捌ける。
7.サマータイム・ブルース
(奥田民生、うじきつよし、佐藤タイジ、浜崎貴司、山口隆、木村カエラ、土岐麻子)
(´ё ` )「だからね、俺はもう…こういうのをやって…生きていきたい」
タイジ「やってるじゃん」
(´ё ` )「いやいや、これからはこういうのをやって…こうして生きていきたい、こういう…人生にしたい」
タイジ「いいじゃん、大いに賛成です」
うじき「着いていくぜ、命続く限り」
本当に楽しかったようで、唐突にそう言い出した民生さん。
その民生さんに対し、聞こえるか聞こえないかレベルに早口で返すうじきさんがとてもかっこよかった。
(´ё ` )「来年は入り口でやろう」
タイジ「OK、入り口ね」
(´ё ` )「うん笑 今年もなんか難題言ってごめんね笑」
タイジ「いやいや全然」
おそらく今年のセッションを希望したのは民生さんだと思われるこの発言。
本当に申し訳なさそうに、小さな弱々しい声で「ごめんね」という民生さんの可愛さたるや。(真顔)
(´ё ` )「最後、最後は夏と言えばな曲を…!!」
タイジ「その前に夏と言えば!」
(´ё ` )「あ!!夏と言えば山口!!!夏と言えばな山口!!!」
山口さんを呼び込むことをすっかり忘れていた民生さん、無理やりな呼び込み方に会場は爆笑。
山口さんが出てきて、1番上手側のスタンドマイクにつく。
うじき「サマータイム・ブルース!!!!」
まさかまさかのサマータイム・ブルースに観客は大熱狂。かくいう私も腕を目一杯振り上げ、大声で歓声を送り、手がちぎれそうな程の拍手をした。
2011年、ユニコーンとジュンスカと子供ばんどとOKAMOTO'Sが揃ってやったイベントで、この「サマータイム・ブルース」が演奏された。
もちろんリアルタイムで見てはいないが(当時7歳だったので)、ユニコーンファンになってから何度も何度も繰り返しその映像を見ていた。
民生さん憧れの人、うじきつよしさんがボーカルを取り、2番では民生さんが後を引き継ぐ。圧倒的で、周りの音全てなぎ倒すほどの大迫力ボーカルリレー。最後は全員でギターやベースを持って1列に並び大団円。あまりにかっこいい。
もう二度とやらないと思っていた。聴くことはできないと思っていた。まさか、最前列センターで見られるだなんて。
3本のギター、1本のベース、そしてドラム。全ての音が揃って1音目を出した瞬間、私の中で何かが弾け飛んだ。
爆発するような音圧、ひとつにまとまったステージが生み出す凄まじい熱気、目が釘付けになり息をするのも忘れるほどの、圧巻の演奏。
大盛り上がりの観客たちもさることながら、ステージ上の演者たちの弾ける笑顔の輝き。
客席もステージもそこにいる全員が、音楽を楽しみ、グルーヴを味わい、そして世界の主役となった。
12年前と何一つ変わらないうじきさんの歌声。鼓膜が破れそうなほどの楽器の音圧だというのに、それに負けるどころかハッキリ歌詞も聞き取れるほど圧倒的な声量。
レジェンドたる所以、民生さんの原点たる所以がそこにはあった。
2番になると、うじきさんが民生さんに歌うよう促す。
完全にテンションMAX状態の民生さん、後先考えずフルパワーで歌い出す。
12年前のリプレイ映像を見ているかのようだった。歌声も、表情も、動きも、歌い方の癖も。
12年前の映像と何一つ変わっていない。
なんといってもその声量。ただでさえ声のデカイ民生さんが、ストッパーを外し、アドレナリン全開状態のフルパワーで歌うものだからもう手が付けられない。大迫力も大迫力、数人が束になって歌っても勝てないであろうほどの圧倒的な大迫力ボーカル。
「あんたはまだまだ子どもだよ」
客席からも大きな声が。
観客も演者も一体となって曲を作り上げる。
最後には袖からギターを持った浜ちゃん、カエラさん、土岐さんも登場。
全員でステージ前方ギリギリまで出てきて1列に並びながら演奏。
最後のリフを繰り返しながら全員でギターヘッドをリズムに合わせて上下する。
スーパースターたちが1列に並んで子どものごとく楽しそうに演奏する姿はまるでアベンジャーズ。
最前センターという特等席でその様を見ながら「今日来てよかった」と心から思った。
山口さんがジャンプし曲終了かと思いきや、まだ終わらず笑
最後の最後にカエラさんの大ジャンプで演奏が終わる。
大きな拍手と歓声に包まれる会場、無邪気な笑顔ではしゃぐ演者たち、幸せしか存在しない空間。
(´ё ` )「ありがとうございましたー!!!」
本当に楽しそうにそう言い、セッションに参加した全員の名前をコール。
最後に民生さんの名前が呼ばれると観客は大拍手。
全てが終わり、演者たちは順に上手の袖へ捌けていく。
立ち位置的に最後はうじきさんと民生さん。
何だか落ち着きがない民生さん、歩きながらおもむろにうじきさんの肩を揉んだと思ったら、そのまま後ろから数秒にわたってぎゅーっと強めにバックハグ。
思わず肩を丸め、屈むような体勢になるうじきさんをよそに、後ろから抱きついたまま左右にぐいぐい揺らす民生さん。
そんな甘えるようにじゃれつく民生さんの姿を見たのは初めてだったのでとても驚いたし、普段絶対にそんなことをしない民生さんだからこそ、相当このステージが楽しかったんだなと伝わってきて、こちらも胸がいっばいになった。
捌ける前、客席を振り返って一礼。手を振りながら袖へと消える民生さん。
会場は大歓声と拍手に包まれた。
これで中津川のレポは終わり。
今まで行ったライブの中で1位、2位を争うレベルに楽しかったし、生きていてよかった、民生さんのファンでよかったとまで思わされた。
「雨上がりの夜空に」と「サマータイム・ブルース」では会場の誰よりもいい顔をしていた自信があるし、私の乏しい語彙では表現しきれないほど、本当に本当に楽しかった。
相変わらず長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!!また懲りずにレポ書きます!笑