都会となんとなくのこわさ
都会は死を感じる機会が多い。
柵を乗り越えればすぐ死んじゃう高さの建物が多いし、ガラス張りであったって、ジャンプしてみたらとなんとなく想像する。
満員電車も、いっぱいの人でみしみしになってる長いエスカレーターも、ちょっとの悪意や、自死への囁きが、簡単に人を殺しそうで少しこわい。
ただ街を歩いているだけでも、すれ違う人の顔を眺める機会も多くなる。
別に関係があるわけではない。
それでもその人の生活や考えを想像したりして楽しくなることももちろんあるけど、悲しくなることもある。
毎日こんなことを考えてるわけではないし、おいしい料理屋や限定のお菓子も無数にある。
本屋は読みたい専門書に溢れているし、気候も比較的過ごしやすい。
中途半端に知った気になっているのがまずいのかもしれない。
でもやっぱり大都市は私にとって遊びに行くところで、住むのは当分なくていい。