ポケモンGO PvP講座その2 : どんなポケモンが強い?(前半)
本日のテーマ
こんにちは、あるいはこんばんは。はしるねこです。「SPY×FAMILY」面白いですよね。
気を取り直して、本日は「PvPにおける強いポケモン」について説明していきます。
勝利への近道は強いポケモンを使うこと
初回の記事ではポケモンGOのPvPのゲームシステムについて簡単に説明させていただきました。
「伝説のポケモンが必ずしも強いとは限らない」と述べたように、思いも寄らないポケモンが脚光を浴びていることが多々あります。
一方で全く変わらない事実として、手っ取り早く勝つための方法に「強いポケモンを適切に使う」ことが挙げられます。
本家でもポケモンGOでも風変わりなポケモンを使って勝っているコンテンツを散見しますが、あれは「適切に使う」能力が振り切れている上級者の神々の遊びなので真似することは容易ではありません。
つまりPvP初心者の方がまずやるべきことは「強いポケモンを使うこと」なのです。逆に言えば一定以上のレベルで戦っているプレイヤーの皆さんは、例外なく強いポケモンを並べて使ってきます。
どんなポケモンを使うかは個々の自由なのですが、勝利を目指す以上は使わないことによって不利益を被る可能性があることは認識しておかなければなりません。
強いポケモン探しの旅へ
じゃあどんなポケモンが強いの?っていうことをこの後述べていきますが、先に断っておくと「全てのポケモンの中から自力で技とステータスとタイプをチェックして…」なんて探す必要はありません。
なぜなら強いポケモンはみんなに採用されて使用率ランキング上位に入ってくるので、それを参考にすれば良いのです。
ただそれだけでは味気ないので、スーパーリーグを中心に強いポケモンの実例とその理由を挙げながら説明していきたいと思います。
長くなる上に個人的な解釈も多々入ってくるので、軽く読み流していただくくらいで問題ありません。
「強いポケモン」とは?
強いポケモンが満たしている要素
わたし個人としては、以下に記す項目のうち複数以上を満たすポケモンが採用上位、すなわち強いポケモンとして認識されていると考えています。
ステータスが強い
持っているタイプが強い
覚える技が強い
強いポケモンに対して強い
それぞれどのような条件がこれらを満たすのか確認していきます。ただし長くなりそうなので、今回は「ステータスが強い」「持っているタイプが強い」の2点に絞らせていただきます。
ステータスが強い
最初に結論を申し上げますと、防御やHPが高いやや耐久寄りのポケモンの方が活躍することが多いです。この傾向はCP制限のあるスーパーリーグ・ハイパーリーグの方が顕著かと思います。
PvPプレイヤーにとって有名な指標であるSCP(Standard Combat Point)を用いて軽く説明します。
この値はゲーム内では表示されませんが、CPと同様にポケモンのステータスの強さを理論的に現す指標になります。詳しい定義や数式は省きますが、
という特徴があります。
CPの説明の裏を返せば、「攻撃が高いほどCPが上がりやすくなる」ということが言えます。リーグごとの制限に使われるのはこのCPであるのに対して,PvPではステータスの総量を評価するSCPの方が重みを持ってきます。
攻撃寄りの種族値を持ったポケモンはSCPが伸びにくい傾向があり、ステータス勝負になった時に打ち負けてしまうことが多いです。
自慢の攻撃力で相手を一撃で倒してしまえるのなら問題ないのですが、大技であるゲージ技に対してはシールドを使うことができるので、通常技の打ち合いが長引いた時にどうしても不利になってしまうケースが出てくるのです。
逆にSCPが低くても強いポケモンは、タイプ耐性が非常に優れている・使える技が非常に高性能・通常技だけでも押していけるなどの特徴を持っていることがほとんどです。
CPやSCPについて詳しく知りたい方は、みんポケさんの記事をぜひ読んでみてください。いつの日か個体値厳選について書く際にまた少し言及します。
スーパーリーグでよく使われるポケモンの中で、特にSCPが高いポケモンたちの例を挙げるとトリデプス・マリルリ・ブラッキー・レジスチル・クレセリア・ベロリンガなどなどです。
持っているタイプが強い
この要素については本家のタイプ相性と大差ないかと思います。以下のような特徴を持つタイプが強いです。
耐性が多い/弱点が少ない
弱点をつきやすい/耐性を持たれづらい
代表的な強タイプはやはり鋼でしょうか。初代の赤緑の頃にはいなかった、悪・鋼・フェアリーといったタイプは耐性が優秀な傾向にある気がします。
つけ加えるとPvPで鋼タイプの技自体は微妙なのですが、それにも関わらず覚える技に恵まれているため常に存在感を放っています。
これは完全に個人の感覚で述べますが、ポケモンGOのPvPでは炎タイプはやや不遇です。もちろん上位環境にもいます(例:ハイパーリーグのファイアロー)が、他のタイプと比べてちょっと少なめかなと。
本家においてアタッカー寄りのステータスを持っているポケモンが多いためか、前述した耐久寄りのステータスを持っているポケモンが少ないです。
さらには習得する技にイマイチ恵まれていなかったり、別の上位ポケモンに不利だったり、役割対象であるはずの鋼タイプから弱点を突かれて返り討ちに遭ったりします。お前のことだよガラルマッギョ
炎タイプが環境に少なめな本ゲームにおいては鋼タイプ-草タイプの補完が非常に強力である、ということは覚えておくと良いかもしれません。
とても面白い記事ですので結論部分だけでもどうぞ。ラグラージは強い。
ちなみに、初回の記事で弱点/耐性に対するダメージ倍率について言及し忘れたのでここで触れておきます。計画性がないことがバレてしまう。
本家では「効果がないようだ」となってダメージが0になるタイプ相性が存在しますが、ポケモンGOでは0ダメージにはならず二重耐性という扱いになります。
正直覚えておかなくて良いのですが、相性によるダメージ倍率 $${X}$$ の計算式については、以下で表されます。
$$
X = \biggl(\frac{8}{5}\biggl)^{C}
$$
$${C}$$は攻撃技タイプ → 防御側タイプの相性の合計値で、本家の相性との対応は以下になります。
「こうかはばつぐんだ(弱点)」 → +1
「こうかはいまひとつのようだ(耐性)」 → -1
「こうかがないようだ(二重耐性)」→ -2
これを当てはめて計算した例は以下のようになります。
二重弱点(例: 草技 → 水/地面タイプ)
$${C = 2}$$となる
$${\bigl(\frac{8}{5}\bigl)^{2} = 2.56}$$倍
二重耐性+弱点(例: 格闘技 → ゴースト/悪タイプ)
$${C = (-2) + 1 = -1}$$となる
$${\bigl(\frac{8}{5}\bigl)^{-1} = 0.625}$$倍
二重耐性 + 耐性(例: ゴースト技 → ノーマル/悪タイプ)
$${C = (-2) + (-1) = -3}$$となる
$${\bigl(\frac{8}{5}\bigl)^{-3} = 0.244…}$$倍
細かい数値は覚える必要はなく、2つ目の例で示したように『ヤミラミに格闘タイプで攻撃した場合に、「こうかがないようだ」となる本家とは異なり「こうかはいまひとつ」の倍率でダメージが入る』ことだけでも覚えておくのが良いと思います。
スーパーリーグで人気な優秀タイプのポケモンの例を挙げるとすると、ラグラージ(水/地面)・レジスチル(鋼)・ヤミラミ(ゴースト/悪)・エアームド(鋼/飛行)・マリルリ(水/フェアリー)などなどです。
またマリルリやレジスチルが出てきましたね。強いから仕方ない。
まとめ
強いポケモンには強いなりの理由があるということで、今回はそのうち「ステータスが強い」「持っているタイプが強い」について持論を展開させていただきました。
何やらSCPやらタイプ相性の倍率やら色々と持ち出してしまいましたが、一旦ここではそんなものか〜と思っていただいて良いです。上で述べたように独力で強いポケモンを探す必要性そのものは薄いためです。
ただこれらの知識を持っておくと、いずれチーム編成について解説する際により理解が進むと思うので、頭の片隅にでも置いていただけると嬉しいです。
ここまで長文を読んでいただきありがとうございます。
次回は「覚える技が強い」「強いポケモンに対して強い」について説明したいと思います!
今回も誤りやご指摘、ご質問等がありましたら@RunnningCatまでご連絡いただければと思います。
おまけ
ポケモンGOではありませんが、「上級者が変わったポケモンを使って勝つ」の例とはこういうものだという例。ネイティオが出来ることをしっかり遂行させていると思いました。
解説もトークも面白いのでライバロリさんの隠れファンです :)
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