【海外ボランティア】居住環境はどんな感じ?おすすめの観光地は?【3カ月のケニア医療インターンシップを終えて③】
ケニア滞在記録part3となりました。まだ書きたいことがたくさんあるので、続いていきます!今回は、ケニアの居住環境と、実際に訪れた観光場所についてです。
ケニアの居住環境は?
ホームステイ先について
ケニアの住居環境は、家庭によって大きく異なります。私は、現地の人のお家にホームステイをしていたので、まずは自分が住んでいた家についてご紹介します。
裕福なファミリーにホームステイしていたため、かなり大きくて綺麗なお家。ゲスト用の部屋も多数。全部で3棟くらいありました。
裕福な家にはお手伝いさんがいるのが当たり前。私の家にも、住み込みで主に食事や掃除を担当しているお手伝いさんがいました。
家も綺麗で、ふかふかのソファとベッド。特に不自由なく、予想の10倍くらい快適に暮らしていたのですが、ケニアらしさを感じることも。
まず洗濯機がないため、洗濯は全て手洗い。ケニアにも洗濯機はあるみたいですが、ホストマザーは
「職が少ないケニアでは、洗濯機を買うより洗濯する人を雇う方が社会貢献でしょ」
と言っていました。労働力が不足しており、様々な仕事を機械化しようとしている日本。そんな日本で生活している私にとっては、考えたこともない意見だったので、社会事情の違いを改めて実感しました。
しかし、お手伝いさんの担当はホストファミリー分のみ。私はお手伝いさんに頼むことはできなかったので、毎日青空の下、バケツの中で洗濯していました。大変ですが、朝の洗濯の時間は気持ちよく、意外と好きな時間でした♪
また、停電は日常茶飯事。停電は数時間で回復することも多いのですが、数日間回復しないことも。日常的すぎてニュースにもならず、自治体からの連絡もないので、いつ復旧するかは誰にもわからないという状況が度々発生していました。まさに、神のみぞ知る…笑
一方で、停電への準備も万端。家には停電時にも使える電球やランプがあったので、停電が起きても驚きもせず、淡々と電球を入れ替えるようになりました。
(電球の在処が分からず、真っ暗闇の中で夕食を2時間かけて作ったこともありましたが…笑)
しかし、一つだけ「温水が出ない」という問題が。朝晩は15度くらいまで気温が下がるケニア。水シャワーでは凍えてしまうので、停電時はシャワーを断念。どうしてもシャワーを浴びたい時には、大きな鍋で水を沸かし、水と混ぜながら温度を調節、掛け湯スタイルで浴びました。
さらに、乾季には断水も発生します。水不足によって、計画的に一部の地域が順番で断水になっているそうです。2日間ほど断水していたのですが、水がないと何もできない、電気がないより不便だと実感しました。もちろんシャワーを浴びることもできないので、汗拭きシートでしのぎました。
ケニアのスラム
街中にはスラムも多く見かけます。スラムでは、1軒につき6畳ほどのスペースしかなく、そこで1家族(多いと10人くらいになることも)が暮らしています。電気は通っていることもあるそうですが、水道はなく、近くの川まで水汲みに出かけています。
生活スペースの中で調理するしかないので、火を使っている最中に子供が来てしまうことも多く、子供の火傷が多い原因にもなっています。
ナイロビ最大のスラムである、キベラスラムにもお邪魔しました。
最大100万人ほどが暮らしているとされており、一帯にはマーケットや工場まで存在。そこには、一つの街が形成されていました。
トイレや風呂場はすべて共用。1つのトイレと風呂場を約20世帯、1家族10人いるとすると、約200人で共有していると言っていました。
想像をはるかに超えた人数で共有しているのに驚愕し、どのように成立しているのか不思議に思ってしまいます。
ケニアの観光地
私がケニアで訪れた観光地をご紹介します!
1. マサイマラ
ケニアと言えば、動物!サファリ!
ケニアには複数のサファリがあるのですが、その中でも最大規模を誇るのがマサイマラ。ナイロビから車で約6時間。道中に、人類発祥の地であるグレートリフトバレーを眺めながら向かいます。
ツアーは、多くのものが2泊3日の行程。
タンザニアとの国境付近まで広がっているため、すべて周るためには3日ほど必要なのです。また、滞在期間が長いほど珍しい動物に遭遇できる確率も上がります。
(私はスケジュールの都合上1泊2日のツアーに参加したので、すべての場所を巡ることはできませんでした。しかし、動物への興味が「普通」くらいの私にとってはちょうど良い長さだった気がします…笑)
サファリでは、サファリカーに乗って動物を探しながらひたすらドライブ。オフロードをずっと走り続けるので、車酔いしやすい人は要注意。酔い止めを服用しておくことをお勧めします。
サファリの目玉は、ビッグファイブ(ライオン、サイ、ヒョウ、バッファロー、ゾウ)と言われる動物たち。サファリは、このビッグファイブを見つける旅だと言っても過言ではありません。
ちなみに、シマウマ、キリン、ヌー、ガゼル、アンテロープ類の動物たちは至るところにいます笑
サファリがある場所によって見れる動物が異なるのですが、マサイマラではライオン、バッファロー、ゾウを見ることができました。サイ、ヒョウは目撃情報は聞いたものの、巡り会えず…。
さらにマサイマラでは、7月下旬から8月中旬にかけて、タンザニアからたくさんの動物が移動してきます。タンザニアの方が雨が少ないため、草を求めてケニア側にやってくるのです。特に、ヌーの大群が川を渡る光景は圧巻。見ることができた方はラッキーです!
ツアーの値段は様々ですが、値段の違いはホテルのクオリティの違いによるもので、ツアー内容はほぼ同じ。激安のザ・テントから高級ホテルまで様々です。自分のサバイバル度合いとお財布事情と相談して決めましょう笑
また、マサイマラはマサイ族が近くに住んでいることでも有名。マサイ族の村訪問がツアーの行程に組み込まれていることも多いので、興味がある人は訪ねてみてくださいね♪
2. ナクル国立公園
フラミンゴで有名なナクル湖の近くに広がるサファリ。1日で全て回ることができる大きさで、マサイマラと比べると規模は小さいですが、湖があることで緑が豊かな印象がありました。
湖には、小さめの可愛いフラミンゴがたくさん。他にも、バッファローや数種類のサル、サイ、ライオン、キリン、シマウマ、ガゼル、アンテロープ類の動物たちも見ることができました♪
3. ナイロビ国立博物館
ナイロビにある博物館。個人的には、人類の発生に関する展示がお気に入り。ホモサピエンスから現在の人間になるまでの骨の進化がわかりやすくて、面白かったです笑
4. Ngare Ndare Forest Park
綺麗な湖がある森?400mある橋の上を往復するキャノピーウォークと、綺麗な湖が魅力。
アップダウンもほぼなく、自然を楽しみながら湖を目指してハイキング。湖は青くてとっても綺麗!水着に着替えてダイブもおすすめ!(近くに着替える場所はないので、下に着ておくことをおすすめします)
滝の近くまで行くことができ、自然に囲まれてとても気持ち良いです。湖に入ってすぐに足がつかない深さになるので、泳ぎに自信がない場合は要注意…。
5. ケニア山
トレイルランニングが趣味の私。滞在中に2回も行っちゃいました笑
キリマンジャロに続いてアフリカで2番目に高い山。標高は5199m、1997年に世界自然遺産にも登録されています。
頂上まで行くためには、荷物を運んでくれるポーターとガイドを雇い、テントなど本格的な装備を持って3日間の登山が必要。
エントランス➡第1キャンプ➡第2キャンプ➡山頂アタック&下山
山頂まで行くのはかなり大変ですが、第1キャンプや第2キャンプ手前までは日帰りで行くことも可能。
私の場合、
1回目:エントランス➡第1キャンプ➡気象観測所まで(標高3854m)
2回目:第1キャンプスタート➡見晴らしポイントまで(正確な標高は不明ですが4000m以上、第2キャンプよりは手前)
日本の山々と比べると遥かに高いですが、そもそも標高2000mくらいにあるエントランスからスタートし、かつ道も険しくないので、日帰りハイキングであれば比較的軽装備で行くことができます。
しかし、標高が上がるにつれて気温が大幅に下がるので、防寒着は準備していきましょう。
広大な景色や雲の近さ、高山植物の種類など、日本では味わうことのできない経験ができます♪
(おまけ)
観光地ではないですが、こんなところにも訪れました。
1. キベラスラム
ケニア最大のスラム。土地の広さは約2.4㎢、最大で約100万人※が暮らしていると言われています。お店やマーケットに加えて学校や工場もあり、一つの都市が形成されていました。
現地の人々の生活風景を知ることで、自分の暮らしとの違いに驚き、自分が恵まれていることを再認識しました。同時に、そこで暮らす人々の楽しそうな顔を目にすることで、改めて、「幸せとは何か、豊かさとは何か」を考えるきっかけをくれました。
自分たちだけでキベラスラムの中に入るのは危険なので、ツアーへの参加をおすすめします。数時間のツアーなので、観光の合間に気軽に参加してみてくださいね。スラムで生活している人が案内してくれるため、観光だけでは見えなかった、ケニアの一面を知ることができます。
2. Club Downtown in Nanyuki
私の住んでいたナニユキで唯一のクラブ。
日本ではクラブに行ったことがないのですが、友達に連れて行かれて、まさかのケニアでクラブデビューしました笑
「ダウンタウン」と言ったら、街の人全員がわかるくらい有名。
クラブ全体が屋外にあり、ダンススペースを取り囲むようにテーブルと椅子が設置されています。そのため、テーブルで静かにお酒を楽しむことも可能。
ケニアで多くの人が信仰するキリスト教では、厳格にはお酒を飲んではいけないみたいですが、若い世代になるにつれて、徐々にルーズになっているらしく…週末にはたくさんの人で溢れていました。
また、娯楽を求めてイギリス軍の人々や外国人もたくさん遊びに来るため、外国人と現地人半々くらいの割合。イギリス軍人目当てにダウンタウンに足を運ぶ女性もいるとか…。
ダンススペースでは、ステージでDJが音楽を流し、前ではダンサーが曲に合わせて踊ります。そして、みんな前にいるダンサーを真似して好きなように踊るスタイル。音楽やダンスが生活に馴染んでいるケニアの人々はみんなダンスが上手!高校の文化祭以来、ダンスをしていなかった私はかなり戸惑いましたが、楽しい音楽と雰囲気、ほろ酔いも合わさって、それなりに楽しみました笑
長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
雄大な自然が広がり、魅力溢れるケニア。
この自然を求めて、またケニアに行きたいと思うほど、私もケニアの自然が大好きです。
この記事を読んで、「行ってみたいな」と少しでも思ってもらえたら嬉しいです♪