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松江市総合体育館の改修案の発表について

2024年6月4日、松江市の定例記者会見にて、島根スサノオマジックの本拠地である松江市総合体育館の改修案が発表されました。2023年7月11日の山陰中央新報では、「2026年に発足する新B1の参入基準に適合するよう、客席や来賓用の別室を増設し、開幕同時期の完成を目指す」と報じられていましたが、発表された改修案は報道におおむね共通したものでした。

改修案の詳細

松江市定例記者会見の資料(2024年6月4日)

同記事(山陰中央新報)には、「リーグのライセンス交付条件を満たすため、3003席の客席を5千席に増設。1階の移動式観客席の増改築のほか、2階固定席の間隔を狭めて席を増やす。来賓等が使用するラウンジは、メインアリーナと連結する別棟を建設する。トイレは50人増の150人分となる。改修費は24年度中に明らかになる見通しである。」とありましたが、トイレの個数が10個増えた点以外は、予定通りのものであったのではないでしょうか。

改修案の個人的な感想

Bリーグ初年度に改築をされた松江市総合体育館は、完成からまだ間もないため、設備やアクセシビリティは高い水準のものであると認識しています。音響設備のクオリティも高く、ライブコンサートも全く問題なく開催できるものとなっており、災害時には防災の要となる当施設であることから、新B1が掲げる所謂「夢のアリーナ」を新設する必要はなく、大規模改修には大いに賛同できます。

改修に向けて熟考の余地がある点は?

松江市総合体育館は、島根スサノオマジックの本拠地だけでなく、市民も頻繁に利用する「市民体育館」です。そのため、当施設内にある「メインアリーナ以外の設備」も重要になってくると考えられます。特にサブアリーナは面積もあり、様々なスポーツ大会・イベントが開催されます。また、使用費も個人・団体共に比較的リーズナブルな設定であることから、メインアリーナの改修を進めつつ、サブアリーナ、トレーニングルーム等の設備環境を損ねないよう検討を進めていくべきだと考えます。

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