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人吉・球磨を始め九州南部の復旧に向けてできること【令和2年熊本・鹿児島大雨災害】

ふっちー

2020年7月3日(金)から翌4日(土)にかけて九州南部に降った豪雨の影響によって球磨川が氾濫し、熊本県南部にある人吉市や球磨郡など、非常に広い範囲が浸水、山間部も土砂崩れなどの被害を受けました。

私自身、現在関東に在住しており、私の実家も人吉市内にありますが、幸いにも家族、実家とも、無事でした。しかし、今回の豪雨による氾濫した地域が人吉市内の中心部であり、国宝に指定されている青井阿蘇神社や人吉駅、主要病院、商店街が大きな浸水被害を受けています。

また人吉市だけでなく、球磨川沿いの球磨郡の各地、沿岸部の芦北郡、天草市の牛深（うしぶか）でも被害が発生しています。

人吉市から芦北郡の距離は約30km。大まかすぎで乱暴な表現ですが、東京から横浜の間、もしくは大阪から神戸の間が全部今回の豪雨、川の氾濫による被害が発生した、と考えると、被害の大きさが想像をはるかに超えたものだと感じられます。

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今現在、雨が弱まった所から復旧作業が行われ始めていますが、今後も強い雨が降る予報が出ており、予断を許さない状況が続きます。地元から離れて暮らす身として、今は今後これ以上被害が拡大しないこと、そして少しでも早く復旧に向けて動き出せる様になることを願うばかりです。

その上で、今の私、これからの私が、人吉・球磨地域を始め、被害を受けられた地域の方々にできることはなにか、まとめてみました。

支援募金の寄付

私たちが今すぐにできることとして、まず支援募金の寄付があります。

すでにYahoo!基金で「令和2年7月大雨災害への緊急災害支援募金」の受付が始めていただいています。Yahoo!基金はクレジットカード決済、Tポイント、Softbank携帯の請求との合算支払いも可能です。

Yahoo! のアカウントをお持ちの方や、溜まっているTポイントの使いみちが特にない、などという方にオススメです。

詳しい寄付手順は YouTuber の HIKAKIN さんの動画が参考になります。



「ふるさと納税」で寄付を行う

各自治体に直接寄付を送りたい場合は「ふるさと納税」を行うという方法があります。直接、各自治体にふるさと納税を行う方法の他、ふるさと納税支援サイトの「ふるさとチョイス」や「さとふる」を通じて寄付する方法があります。

ふるさと納税によって、所得税の還付や住民税の控除を受けることが可能です。

すでにふるさと納税を活用されている方に加え、今までふるさと納税に興味はあったけどやったことなかったという方も、ぜひこの機会にふるさと納税を活用した支援をお願いします。

救援物資は自治体や団体の募集が始まってから

「被害に遭われた方を救うため、必要な物資を届けたい」という気持ち、ありがとうございます。ただ、今はまだ、その時期ではありません。

現地では被害の状況も正確に把握できておらず、今後も雨が続き予断を許さない状況です。今の時点で個人個人が物を送ってしまうと、混乱のもとになってしまうだけで、あなたの貴重な気持ちと品物が届かなくなってしまいます。

Q：被災者に物資を送るにはどうしたらいいですか。
A： 被災地の状況について情報を得ながら、そのときどきに求められる、ニーズにあった物資を送りましょう。

喜ばれる送り方は、個人で直接被災地に送るのではなく、今被災者が必要としている物資を把握し、具体的な品名で募集をしている団体に送ることです。同一の品をまとめて送ることで、被災地で仕分ける負担をなくし、必要なところにいち早く届けるメリットがあります。

『防災 Q＆A : 防災情報のページ - 内閣府』より

今後、復旧に向けて動き始めたら、各自治体や団体を通じて必要な物資の募集が広報されます。その時になってから、各募集を見て、必要としている物資を送ってくださるようお願いします。

ボランティアは受け入れ体制が整ってから

「被災された地域、人たちを助けるため、ボランティアで支援活動に行きたい」という気持ち、ありがとうございます。ただ、こちらも今はまだ、その時期ではありません。

災害ボランティア活動は、個人個人の自由な意思に基づいた活動であることが原則です。

しかし、新型コロナウイルス感染が懸念されている現在の状況下では、災害ボランティア活動を進めることで、感染を広めてしまう恐れがあります。とくに今回の被災地域は、人口に占める高齢者の割合も高く、感染の広がりが被災地の住民の命を脅かす事態を生じさせかねません。

そのため、今回の災害における今後のボランティア活動については、被災地域からボランティア募集に関する発信があるまでは、ボランティア活動を目的として被災地に向かうことは控えていただくよう、重ねてお願いをいたします。

全国社会福祉協議会 被災地支援・災害ボランティア情報『2020年7月熊本県・鹿児島県 災害ボランティア情報』より

少しでも片付けや復旧作業を行うため人手は欲しいのですが、救援物資と同様、今の時点で現地に行ってしまうと混乱につながり、せっかくの気持ちと行動が無駄になってしまいます。

ボランティア活動も、各自治体や団体からの募集が始まってから、安全確保できる状態で活動いただけるよう、お願いします。

人吉・球磨の物を買って支援する

支援金の寄付による直接的な支援の他にも、間接的に支援いただける方法として、人吉・球磨を始め、それぞれの地域の物を買う、という方法があります。

人吉・球磨の名物として全国的にいちばん有名なのは「球磨焼酎」でしょう。

球磨焼酎は国産米から製造された麹と、人吉市・球磨郡から採取した水を使い、人吉・球磨で蒸留して作られる米焼酎です。人吉・球磨に28の蔵元があります。

「白岳」や「しろ」、「鳥飼」などはスーパーやコンビニ、居酒屋の焼酎メニューで飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。

芋焼酎に比べて知名度はやや低いのですが、芋焼酎に比べて香りなどのくせが少なくて飲みやすく、どんな食事にも合うお酒だと個人的には思っています。

ぜひスーパーやコンビニなどの酒販店で球磨焼酎を探して、買って、飲んで支援してください。


他にも、人吉発のシャツ「HITOYOSHI」というのがあります。人吉で一着一着作られる質の良いシャツで、年間15万着ほど製造されています。

東京都内では『阪急メンズ』で販売されている他、オンラインショップでも取り扱われています。

https://www.facebook.com/Hitoyoshicoltd/


その他、人吉・球磨のものだけでなく、熊本県の名産品を『銀座熊本館』で販売しています。足を運べる方はぜひ行ってみてください。


人吉・球磨に観光に行く（少し先の話）

こちらは少し先の話になります。

今回の災害が終息し、新型コロナウイルスによるリスクもなくなり、熊本・人吉球磨などに観光に来ることができるようになったら、ぜひ人吉・球磨に遊びに来てください。

人吉・球磨地方は全国的にあまり有名ではありませんが、ウッチャンナンチャンの内村光良さんや、読売巨人軍の選手でV9時代の監督である川上哲治さんが人吉・球磨の出身です。

他にもRPGゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口博信のお父さんが人吉市出身だそうです。（これは私も知らず、Wikipediaで知りました）

―人気アニメ『夏目友人帳』の舞台をめ巡る

人吉・球磨は人気アニメ『夏目友人帳』の舞台にもなっており、聖地巡礼として多くのアニメファンにも訪れていただいています。

「夏目友人帳」は、毎年8月15日に人吉市で開催される「人吉花火大会」のポスターにも使われています。（人吉花火大会は、去年は台風10号による影響で中止、そして今年は新型コロナウイルスによる影響で中止となってしまっていました。）

―球磨川でラフティングや川下り

この度、豪雨による影響によって氾濫してしまった球磨川ですが、「日本三大急流の一つ」「清流・球磨川」として、くま川下りやラフティングができる観光スポットとして人気です。

―人吉温泉にのんびりと浸かる

人吉市内の各地に温泉・銭湯があり、温泉旅館も多く、のんびりとしたお風呂を楽しんでいただけます。

―球磨焼酎の酒蔵を見学

先程ご紹介した「球磨焼酎」の酒蔵見物も酒蔵によって受け付けているところもあります。

「白岳」「白岳しろ」などを醸造されている高橋酒造さんには「白岳伝承蔵」という見学施設があり、球磨焼酎の歴史や醸造方法の流れ、醸造されている焼酎の試飲ができます。

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―国宝・青井阿蘇神社に訪れる

人吉には国宝もあります。青井阿蘇神社の楼門、拝殿、弊殿、廊、本殿が茅葺屋根で作られていることから2008年に国宝に指定されました。

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今回の豪雨、球磨川の氾濫によって拝殿が床下浸水、楼門も冠水してしまったとのことです。

―「SL人吉」「いさぶろう・しんぺい号」などの列車に乗る

九州には観光列車が多く走っていますが、人吉には蒸気機関車の「SL人吉」や、「日本三大車窓」の一つであるスイッチバックによる「矢岳越え」が楽しめる「いさぶろう・しんぺい号」が走っています。


https://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/

―縁起が良い駅の切符を購入する

スポーツをやっている人や受験生にオススメなのが「一勝地」という駅です。その駅名にちなんで、「一勝地駅行き」のきっぷを必勝祈願のお守りとして買っていかれる方が多くいます。

カップルにオススメなのが「おかどめ幸福」駅。こちらもその名の通り「幸福」駅行きのきっぷが恋愛成就や家内安全のお守り代わりとして買われる方が多くいます。

事態が落ち着き、人吉・球磨に観光に行けるようになったら、ぜひお越しください。

自分自身も豪雨対策を行う

何よりも行っていただきたいことは、自分自身も豪雨に対する対策、備えを行って欲しい、ということです。

これまでも台風や豪雨による災害が多く発生してきました。関東地方でも台風15号や台風19行が上陸し、大きな被害を与えました。

非常用食品や飲料水、懐中電灯、救急薬品などの非常用品の確認、避難場所・避難経路の確認、側溝や排水口の清掃など、今のうちに備えをしっかり整えておいてください。

今はまず少しでも被害が大きくならないこと、事態が少しでも早く終息すること、復旧に向けて動き出せるようになることを願うばかりです。

そして復旧、復興に向けて動き出せるようになったら、すこしでも人吉球磨の地域、人々の力になれるよう、私も活動していきます。


人吉・球磨地方は九州南部にある盆地ということもあり、夏は蒸し暑く・冬は氷点下まで下がる所です。その分、夏の暑さを感じながら清流・球磨川の涼味を感じたり、冬は濃い霧が発生する幻想的な景色を眺めることができます。観光地をめぐりながら温泉に浸かり、のんびりとした時間を過ごすにも適した場所です。

今回の記事を書くにあたって、地元の写真を探していたら、雨上がりに現れた虹の写真が出てきました。また、人吉球磨の人たちにも雨上がりに落ち着いて虹を楽しんでいただけるよう、ように支援していきたいと思います。


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皆様、一人ひとりがこれから訪れる台風や大雨に備えていただくとともに、少しでも人吉・球磨をはじめ、今回の豪雨被害に遭われた地域や人々の支援に力を貸して頂けるよう、よろしくお願いします。


これからも健康維持のために走りながら、読んでくださった方も走りたくなる note を書いていきます。ぜひフォローして一緒に走っていきましょう！