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教育現場が、自転車操業でいいの?

以前の記事に書いた2年目の担任A。

新年度の人事で、ベテラン皆が「ないわ〰️⤵️」と思った、5年生担任を任されました。
旧校長には、新年度開始時から「私か誰かを付けないと、一人ではできないと思う。」と進言していましたが、旧校長は「試練の年だよ😊」と楽観視してました。

そして、案の定クラスが崩れてきたため、私が、5月くらいから算数専科としてクラスに入っていました。
算数以外でも、行ける時には行って目を光らせ、少し落ち着くようになっていました。

ところが、7月からは、
「学年で揃えてやるから、一切入らなくて良い。」
と言われ、様子見にも行けなくなりました。

この学年は2クラスなのですが、今年度異動してきた4年目の先生(学年主任)が、自分のクラス以上に、崩れかけたAのクラスに悩まされ休職しました。
そこで、ベテランの専科の先生が担任代理をすることになり、
「きちんと段取りを教えれば、Aもできるだろう。
給料を貰っているんだから、キツくてもやらせなくてはいけない。」
という方針にしたのです。

昨年度(新採時)の様子を知っている先生達は「それくらいでは無理だ😨」と思いましたが、
(私も、「せっかく落ち着いてきたのに、以前よりひどくなる。学年主任一人では、Aをフォローできない。」と訴えましたが)
管理職もOKを出した、学年主任の方針を無視する訳にはいきませんでした。

それから、夏休みを挟んで3か月。
クラスは騒がしく、大小様々なもめ事が毎日起こり、その聞き取りで授業が進まず、Aはしょっちゅう泣き(子どもの前でも)、気持ちが落ちて仕事や授業準備が進まず、分かりにくい授業で更に騒がしくなり▪▪▪。
学年主任代理のベテラン先生も、がっつり組んでみて、「あんなに細かく丁寧に指導してるのに、忘れる▪やらない▪できない💢これほどだったとは😱」と病みかけ、ドツボにはまっていました。

すると、管理職が私に頭を下げ、
「一度、クラスに入るのを断っておきながら申し訳ないけれど、再度入って立て直してもらえないだろうか。」
と頼んできたので、10月初めあたりからあくまでも「担任を立てつつ」崩壊クラスに入ることになりました。
でも、アドバイスを理解できず、授業準備はほとんど前日、もめ事の予防もできないために、今では、私が「ほぼ担任状態」になっています。

:時間内での準備終了、トイレ、声の大きさ、もめ事に発展しそうな遊び方、友達関係、係活動

授業中:私語禁止、姿勢、机上の整理、取り組み方、やるべき事をやる、個人のできない所や進捗状況の把握

休み時間:トイレと授業準備、声の大きさ、もめ事に発展しそうな遊び方、友達関係、係活動

給食時間:集団での役割優先、必要以上の会話禁止、作業の効率化、作業ペース、食事マナー、後片付け

掃除:集団での役割優先、必要以上の会話禁止、作業の効率化、作業ペース、後片付け、奉仕の気持ち

帰り:時間内での準備終了、トイレ、声の大きさ、係活動

などを、毎日、毎時間、目を光らせながら指導しています。

ところが、当のAは、朝は私より遅く来て、「ここはできるようになった❗」と言える所はわずか▪▪▪。
終了式までは、睨みの日々が続くのだろうと覚悟していました(最高学年に向けて落ち着かないと大変だから)。


しかし、しかし、しか〰️し⁉️


1月最終週からは、「産休に入るクラスの担任代理」を任されることになったのです😲😲😲😲😲

今も、休職中の学担2人の代理は見つからずに、専科と教務が担任代理をしている中で、新たに産休代理は見つかるはずもなく💦
2教科兼務の専科を外すのも影響大だし、音楽専科は卒業式の歌唱指導などがあるし、仕方なしの人事です。

プラス、学年主任代理が、
「Aは、いくら教えても成長できない。加えて、るねあ先生がいることで今の状態が保てているのに、『何とかやれている』『来年度になれば新しい気持ちで頑張れる』と勘違いしている。
子ども達はかわいそうだけど、身の程を知って、今後を考えさせないとダメだ❗」
と訴えたことも理由です。

「子ども達がかわいそう」は、本当にその通りで、
崩壊クラスに私が入ることで、強制的ながらも静かな授業が保証され、保健室登校だった子や、遅刻▪早退しがちだった子、授業時間以外は廊下に出ていた子(教室内が騒がしいため)が、教室で過ごせるようになっていたので、
特に、その子ども達が気の毒で仕方ありません。
きっと、「私が崩壊クラスを離れる=騒がしい日々が戻る可能性大」なのも分かる子ども達なので、不安で苦しくなるでしょう。
そして、騒ぐ子どもの対処で手一杯のAは、それらの子ども達の気持ちに、気が付かないはずです。
私がいる今でさえ、そうですから😓

こんな教育現場に、
次々と経験▪使命感▪責任感のない新採を送り込み、新採を辞めさせないためだけに「厳しい指導をするな❗」とベテランに言い、仕事が終わらないし授業準備もしていないのに「休日や長期休業は休んでいい。」とし、能力に見合わない給料を税金から支払っている(これが、力不足から目を背け、仕事がこなせないのに辞めない若手を増やしている)のです。
何度も書きますが、間違っています💢

私でさえ、担任が決まった今週末は、
金、土、日、月で計17時間くらい持ち帰りの仕事をしています。
今やっている算数専科(2学年)の授業準備、3月までの行事確認、産休に入る担任への質問ピックアップ、担任交代からの算数▪国語(3学期分全て)の見通しとできる準備 など。
これに加えて、もちろん、家事や子どものこともあります。
そして、私は正規ではないので、ボーナスも十分な福利厚生もありません。

でも、これらは、やらされているのではなく、自分が平日に苦労しないため、子ども達が困らないために、やりたくてやっています。

この状態を「ブラック」と言うなら、少なくとも「基礎学力の定着▪事務作業や校務の完璧な遂行▪様々な指導の上達」を、教師に期待してはいけないと思います。

どんな仕事も、世間の荒波にもまれながら、できなければ苦労してでも技術を身に付け、一人前になっていくはずです。

それを、子どもの頃から経験▪体得していれば、仕事のできない▪すぐに辞める人は減り、「人手が足りずに自転車操業」にはならないはずです。

「叱らない指導(育児)」「行きすぎた個性尊重」を、一刻も早く見直すことを切望します。



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