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Day 18 手食文化


「手食文化」という言葉を知っていますか?

私はつい最近まで知りませんでした。
技能実習で来日しているベトナムの人から「インドは手食ですよね!」と言われ、手食って何?と思ったのが始まりです。


手食文化とは

私の持っている辞書には載っていなかったのですが、Wikipediaには載っていました。

「人が食事を摂る際に、手で直接食べ物を取り口に運ぶ食文化。」

なんと世界の4割が手食文化だそうです。
そして、かつてのヨーロッパでも手食、日本でも手食だったそうです。
よく考えると、おにぎりやお寿司は手で食べますよね。


インドも手食文化です。

いうまでもなく、インドも手で食べる文化です。
外食でもインド料理を食べる時はほとんどの人が手で食べます。
(中華料理店ではみんな箸やスプーンを使っていますが。)

お弁当もみんな手で食べてます。
人に自分のお弁当を味見させてあげるときも、手で口に押し込んでくれます。
スプーンは口に入るから不浄になってしまうんすよね。余談ですが、この不浄の考え方があるので、ボトルの水も口をつけずに飲めるようになりました。


さて、南インドではミールス(カレー定食)を食べるとき、必ずと言っていいほど、バナナの葉っぱに料理を盛り付けてくれます。

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とっても映えますね。
さすがにバナナの葉っぱでスプーンも使いにくいので、私も手で食べます。

手で食べると食材の感触を指で感じ、さらに舌でも感じ二度美味しい気がします。

私が初めてインドに来たときも、大学の理事長に手で食べるように勧められました。

「手で食べるってことは、世界を食べてるんだよ~5本の指はそれぞれ五大陸なんだよ~」と教えてもらったことを今でも覚えています。
本当か冗談かわかりませんが面白いなぁと思いました。



また、手で食べることはカースト制度と関係しているという人もいます。
昔はカースト制度がもっと厳しく、低カーストの人と、高カーストの人が一緒に食事をするなんてありえませんでした。
さらに、同じ食器を使い回すこともありえませんでした。

そこで、だれが使ったかわからない食器より、
自分の手の方が信用できるということで、手で食べるようになったとか。

バナナの葉っぱを使うのも同じ意味だそうです。
使ったあとはすぐ捨てられるから便利ですよね。


そして、その葉っぱ牛がむしゃむしゃ食べるという、エコ!
結婚式場の裏では、大量に捨てられたバナナの葉っぱと残飯を食べる牛によく遭遇します。


こんな文化なので、たいていのインド人はご飯を食べる前と食べたあと、手を洗います。
どこのレストランに行っても手洗い場がちゃんと用意されています。ご飯後はみんな手を洗うついでに、口も洗ったりしています。

じゃぁ、とても衛生的なのかと思いきや、そういうことはないんですよね。
手洗い場は食べかすがあるし、石鹸が置いてあるかは、運です。


家でもたまには手で食べるのもいいかもしれませんね^^


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