#一人じゃ気付けなかったこと ヤスタカ
『 一人じゃ気付けなかったこと 』
マネージャーの安髙 きらです。
今回のテーマは『一人じゃ気付けなかったこと』ということなので、スポーツという視点を絡ませて考えてみようと思います。
満足は怖いこと
スポーツ選手にとって一番怖いことは『満足』である。そう、私はずっと思っていました。
もっと速くなりたい。もっと強くなりたい。
誰よりも速く、強く
常にそのことだけを考えて生きていました。
『自分は頑張った。自分は偉い。』
そんな満足感を一度感じてしまったら、知ってしまったら、
その時点で努力することを止めてしまうような気がして、満足した自分には気づかないように過ごしていたんです。
自分はまだまだ未熟で、いつまでも努力をしなければいけない。
そんな風に考えていました。
練習していないことは悪いこと。
そんな考えのせいで
友達と遊んでる日すらも、罪悪感で押しつぶされそうな自分がいました。
勉強と練習の日々を繰り返すことで、安心を得ていました。
少しでもやりきれない日があると、とても落ち込んだり。
できなかった自分を責めて、自己嫌悪になったり。
今考えると、『スポーツを楽しむ心』すらも無くなっていたようにも思えたり。
友達からの一言
「きらって本当に偉いよね。」
そんな風に友達に褒められても、何も思わなかった。
だって偉くもなんともないので。
もともと完璧主義の生真面目な性格の自分にとって、褒められることは苦痛ですらありました。
そんなある日、友達に
『もっと自分を誉めてあげなきゃ!!!』と言われたんです。
その子は、小中高ずっと私学の女子校で育ってきた、いわゆるお嬢様でした。
もちろんスポーツもしてないし、高校生なのに、『歩くのが嫌だから』という理由だけでタクシーをよく使う子で、私とは住む世界が違う子でした。
普通なら嫉妬してしまいそうな存在だが、そんなことはありませんでした。いつも幸せそうに笑う子だったから、むしろ私もこんな子になりたいなと憧れていた自分がいました。
『自分を褒める』
その子がいつも幸せそうな理由がわかったような。
自分で自分を褒める方法なんて全く知らなかった自分にとっては稲妻が走った気分でした。
そして、『自分の機嫌を自分でとる。自分を褒めることは良いこと』という考え方が自分の中で初めてアップデートされた瞬間でもありました。
一人じゃ気付けなかったこと。
それは『自分を褒めること』。
この考え方は、一人では決して気づくことのなかったこと。
いろんな人の価値観を聞いて、受け入れて、受け入れられながら、
私はこれからも自分をアップデートし続けていこうと思います。