赤い星のひみつ[クリスマスのお話]
ある年のクリスマスの朝、しょうくんは、おかあさんに言いました。
「ねえ、クリスマスツリー、いつ飾るの?」
「今日、一緒に飾ろうね。」
おかあさんが答えると、しょうくんは、ぱあっと顔を輝かせました。
箱の中には、たくさんのオーナメントが入っています。
きらきら光るボールや、ちいさな天使の飾り。
でも、しょうくんのお気に入りは、大きな赤い星でした。
「この星、一番上に飾りたい!」
しょうくんは星を手に持って、ぴょんぴょん飛び跳ねます。
けれど、ツリーはとても高くて、しょうくんの手では届きません。
「よし、じゃあ、おかあさんが助けてあげるね。」
おかあさんは、しょうくんをそっと抱き上げました。
「ここかな?」
「ううん、もうちょっと右!」
「ここ?」
「そう!そこ!」
赤い星がツリーのてっぺんにきらりと輝きました。
「やったあ!かんぺきだね!」
しょうくんは満足げに笑いました。
その夜、しょうくんはベッドに入りながらつぶやきました。
「サンタさん、この星見えるかなぁ。」
「きっと見えるわよ。とてもきれいだもの。」
おかあさんはやさしく答えました。
赤い星は、まるで、しょうくんの笑顔みたいに、ツリーの上でずっと輝いていました。
おしまい。
お話:奏 ルナ
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