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オンラインで日本語を教える上で大切にしている5つのこと

こんにちは。
プラットフォームで日本語講師をしている、るなです。

生徒に自分のレッスンを満足してもらったり、レッスンを継続してもらうために日々試行錯誤中です。
本記事では、私がオンライン日本語レッスンをする中で大切にしていることをご紹介します。
具体的には、レッスンの準備や進め方、教材や資料の選定、そして生徒とのコミュニケーションなど、レッスンの質を高めるために工夫していることを紹介します。

オンライン日本語レッスンに興味のある方や、ご自身のレッスンをより充実させたい方はぜひ読んでみてください。

<この記事がおすすめな人>

  • オンライン日本語講師を始めたばかり、または気になっている

  • どうやってレッスンをしたら良いかわからない

  • 生徒との信頼関係を築く方法を知りたい

  • レッスンを継続してもらう方法を知りたい


フレンドリーな雰囲気を作る

フレンドリーで楽しい雰囲気を作ることが、モチベーションの維持にいちばん大切だと考えています。
そのために以下の3点を意識しています。

  1. 生徒の名前をたくさん呼ぶ

  2. 生徒のバックグラウンドを把握する

  3. 応用練習で生徒に合わせた例を出す

では、1つずつ説明していきます。

生徒の名前をたくさん呼ぶ

授業中は、会話の中で生徒の名前を呼ぶように心がけています。
名前を呼ばれると、その人に親近感を持った経験はありませんか?
これはネームコーリング効果と呼ばれる心理効果です。

ネームコーリング効果とは、人の名前を呼ぶことで、相手への好感度を高める心理効果です。
人は自分の名前を呼ばれると、「自分という個人を認めてもらえた」「相手から好意を持たれている」と感じ、無意識のうちに相手に対して親近感や信頼感を持つようになります。

この心理効果を利用して生徒からの信頼を得ましょう!

生徒のバックグラウンドを把握する

ほとんどの場合、初回のトライアルレッスンはヒアリングになると思います。
この時が、生徒のバックグラウンドを知るいちばんのチャンスです。
質問攻めではなく自然な会話の中で、生徒の背景を知りそれをメモしておきます。
そうすることで、毎回のレッスン開始時のアイスブレイクや応用練習の例文作成などにも役立ちます。

さらに、定期レッスン内での会話で得た情報もメモしておくと良いです。
(家族構成、奥さんの名前、学歴、趣味など)

例えば、会話の中で「昨日、弟と買い物に行きました。」と言われた場合、『弟がいる』ということをメモしておきます。

応用練習をするときは生徒に合わせた例を出す

応用練習をするときは、生徒がよく使いそうな状況を想定した例文を出すよう心がけています。
例えば、大学生の生徒には学校やアルバイトを想定した例文、奥さんがいる生徒には妻との会話を想定した例文を作ります。

この時に、先ほどの『生徒のバックグランドを把握する』ことが役に立ちます。
生徒の背景をたくさん知っていて引き出しが多ければ多いほど、いろんな角度から例文を作ることができます。

できている部分を褒める

当たり前ですが、生徒は間違えることが多いです。
この時に自尊心を低下させると、日本語の勉強へのやる気がなくなってしまいレッスンを継続してもらえなくなる可能性があります。

レッスン中に間違った場合は「惜しい」をよく使うようにしています。
私自身、「ここをこうするといいよ」と言われるよりも、「惜しい」と言われる方が『全くできていないわけではないんだな』と自尊心を保つことができるからです。

また、『東京で買った洋服です』を『東京で買いました洋服です』と間違えた場合は、間違いを訂正した上で、「単語は合っている」「過去形を使うところはできている」とできている部分を具体的に褒めるようにしています。

なるべく英語は使わない

レッスンの中でなるべく英語は使わないようにしています。
これは、私自身が英語を流暢に話せないというだけではなく、英語で言えることもなるべく日本語で伝えるように気をつけています。

たくさんの日本語を聞くことで、日本語の上達が早くなると考えています。
完全初心者の生徒さんには英語を使わないと伝わらない場面もありますが、ある程度日本語の単語を知っている方には英語を使わないようにしています。

知らない日本語の単語がある場合、日本語でその単語を説明するようにします。
例えば、『おしゃべり』という言葉を知らなかった場合、『chatting』という直訳の英語で教えるのではなく「話す」や「楽しく話をすること」などすでに知っている日本語を使って説明します。

イメージで教える

単語を覚えるときは、直訳の英語からではなくイメージで覚えてもらいます。
例えば、『りんご=Apple』ではなく、『りんご=🍎』と覚えます。

日本人が英語学習をする場合

イメージで覚えることが大切であるというのは、自分自身が英語を勉強している中で感じていることです。

日本の英語教育は日本語の単語→英単語の覚え方でしたが、この方法で単語を覚えたとしても会話に活用することが難しいということを、実際に英会話をしながら痛感しました。

翻訳で覚えたものは①日本語で文を作ってから、②英語に直すという作業が必要になり、スムーズな会話をすることが難しいです。

例えば、「これはりんごです」と言いたいときに、「🍎→りんご→Apple」と翻訳しなければいけません。
イメージで「🍎→Apple」と覚えていた場合、「りんご→Apple」と考える作業をカットできます。

日本語学習の場合も同じ

日本語学習もこれと同じだと考えています。
なので、私のレッスンではイラストを多く使用したテキストを使用して、例文の内容をイメージしやすいようにしています。

さらに、絵カードを使うと応用練習をしたり、英語を使わずに動作を伝えるときに役に立ちます。

教材は統一感のあるデザイン

教材はやる気を維持する要素の一つであると考えています。
私が教材作成で意識していることは、統一感のあるイラストを使用するということです。

イラストを同じ作者のものを使用することで、統一感のあるデザインになります。
いろいろな系統のイラストでごちゃごちゃしたデザインよりも、統一されたデザインの方が見ていて疲れず、やる気が低下しにくくなると思います。
これは、生徒だけではなく講師側にとっても同じです。
(どうしても例文にぴったりの素材がない場合は別のものを使用することもありますが…)

ご参考までに、私の使用している教材はこんな感じです。

まとめ

私がレッスンで大切にしていることは以下の5つです。

  1. フレンドリーな雰囲気を作る

  2. できている部分を具体的に褒める

  3. 英語を使わない

  4. イメージで覚えてもらう

  5. 統一感のあるデザインの教材

他にもあれば、ぜひコメントで教えてください!

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日本語講師のみなさん、これから始めたいと思っているみなさん、一緒に頑張りましょう✊

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