看護師は一生看護師として働かないといけないというわけじゃない
こんにちは。
元看護師の独身アラサーるなです。
アラサーってライフステージが変わっていく年代で、みんなそれぞれいろんな悩みを抱えていると思います。
私は独身ということで自分自身の生活は特に変化がなかったのですが、周りの友達がどんどん変わっていくことで置いて行かれていく感じがして焦ったりもしていました。
今回はそんな私の、心境や環境の変化についてお話ししたいと思います。
私の看護師時代
私は大学卒業後に総合病院に入社し、そこで10年間看護師として勤めました。
そして今年の夏に退職しました。
新人時代
新人の頃は毎日怒られてばかりで、そのプレッシャーでミスをして怒られてという悪循環でした。
当時は『辞める』という選択肢を知らなかったので、毎日死ぬ気で出勤していました。令和の価値観ならきっととっくに辞めてました。
ただ1日が無事に終わるのを祈りながら、毎日生きている感じです。
3年目くらいでやっと1人前に仕事ができるようになり、それなりに楽しくなってきました。（『楽しい』というよりは『死ぬほど嫌だった』のがマシになったくらいですが。）
中堅になってから
後輩指導、看護研究、チームリーダーなど、役割を任されるうちに頼られるポジションになりました。
仕事は早い方だったので、ほぼ毎日定時に退勤でき、仕事に対して特に不満はなくなりました。
同僚にも恵まれて仕事は楽しかったのですが、看護師自体にやりがいを感じていたわけではなく、ただ『安定した収入を得るために働いている』という感じでした。
アラサーの心境
20代後半〜30代前半の間にかなり心境の変化がありました。
20代後半
「一生、看護師として夜勤ありのフルタイムで働くのは嫌だけど、産休・育休をもらいたいから結婚するまでは頑張ろう」と思っていました。
しかし、同期はほとんど結婚して産休に入る中、私にはそんな兆しはありません。
自分だけが取り残された感じがして、20代後半の数年間はとても焦っていました。
周りが羨まし過ぎて、友達の結婚・出産を心からお祝いはできていなくて、そんな自分がすごく嫌いでした。
30歳を過ぎて
20代後半の頃は「30までには結婚しないと…！」と、ボーダーラインを引いて一人で焦っていたのですが、そのボーダーを越えてしまったらどうでも良くなりました。
むしろ、「30代の中では一番若い」と心が軽くなりました。
それまで結婚に焦っていたのですが、だんだん「私は結婚しない人生なのかも」と悟ってきました。
キャリアについて
20代の頃は「20代のうちに結婚・出産して30代は時短やパートとして働く」と思い描いていたのですが、結婚しない人生を想定すると、それは実現の可能性が低いものになりました。
…となると、私のキャリアはどうなるんだろう？
「歳を取っても夜勤をするのはキツいから役職に就かないと。」
「認定看護師を取るほど看護に熱量はないので、管理職コース？」
「でも出世するためにはラダーを上げたり、課題などが大変。」
色々と考えましたが、夜勤ありのフルタイムも認定看護師も管理職もどれも嫌だなと思いました。
退職を決断
一生、今の病院で働くのは嫌だなと思いつつも、人間関係も良好、給料もそこそこ、上司からの評価もそれなりに良かった（たぶん）ので、その環境を捨てる決断ができませんでした。
ぬるま湯に浸かっているような感覚です。
退職を決めたきっかけ
しかし、転機が訪れました。
きっかけは偶然出会った海外在住の男性を好きになったことです。（今の彼氏じゃないです）
毎日連絡は取っていましたが、海外に住んでいるのでなかなか会うことはできず…。
私の勤務先は長期休暇は年に1回しかありませんでした。
若い頃からお金は貯めていたので、正直毎月でも行けるくらいの余裕はありましたが、休みがないので会いに行けません。
「使いたい時に使えないのに何のためにお金を稼いでるんだろう。」
「ただ働いて人生の時間を消耗してるだけじゃない？」
と、ワークライフバランスに違和感を感じるようになり退職について具体的に考え始めました。
ついに退職
結局その彼とは終わってしまったのですが、ワークライフバランスへの不満は消えず、上司に退職の意思を伝えました。
退職理由を聞かれた時に「家庭を持つ予定がないのに、一生正社員で働き続けることに違和感を感じるようになりました」と正直に伝えました。
人間関係や処遇に不満があったわけではなく、私の人生観の問題だったので上司からも強く引き留めることはされず、退職することができました。
新たな挑戦
退職を決めてから、退職後は海外に一人旅に出ようと考えていました。
そんな時にインスタグラムの広告で留学に関する広告が流れてきました。
それまで留学なんて全く考えたこともなかったのですが「これだ！」と思ってすぐに予約しました。
留学で得たもの
1ヶ月くらいの短期の留学でしたが、世界中の価値観や文化の違いを知ることができて「今までなんて狭い世界にいたんだろう」と思いました。
留学がきっかけで今の彼と出会うこともできました。
また、外国人とコミュニケーションを取ることが好きなのと、グローバルな仕事がしたいと思ったので帰国後にオンライン日本語講師を始めました。
人生は自分で変えられる
普通に看護師として働いていた1年前の私は、まさか1年後の生活がこんなにも変わっているとは思っていませんでした。
そして、5年前（20代後半）の私は、まさか独身のままの自分がこんなにも人生を楽しんでいるなんて想像もできなかったと思います。
まさに #想像していなかった未来 です。
人生って自分の行動次第でどうにでもシフトチェンジできるんだなって思いました。
以前までの私は「資格を取ったからには一生看護師として働かないといけない」という先入観があり、『看護師』という決められたレールの上を走っているような感じでした。
でも、看護師はあくまでも選択肢の１つ。
資格を持っているので、選択肢が人よりも１つ多いだけです。
「仕事がなくなったら看護師に戻る」という選択肢を残しておけるのも看護師の強みだなと今となっては思います。
人生をトータルで見て、看護師を辞めた選択が正しかったのかは人生が終わる時までわからないけど、少なくとも今は自分で考えて行動に移して良かったなと思っています。
この決断が正しかったと思えるように、オンライン日本語講師の仕事やWeb関連のスキルアップのために頑張ります！
