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余白をだいじにしたい
私は一軒家に住んでいて、だから少し部屋が広い。これまで自分の部屋が広いだなんて思ったことがなかったけれど、この前親友のお家に泊まらせてもらったときに、自分の部屋の余裕に気づいた。
ぜんぶがぎゅっとなってる親友の部屋も、それはそれはかわいらしかったけれど、私は私の部屋のほうが好きだなと思った。
何にも使われていないスペースがあって、風通しがいい。
家具や小物の色がなんとなく私の好みで統一されている。
そこまで暑くない夏の日に、誰もいない家で扉を開けておいて、窓をガラガラ開けて、風鈴に風があたるようにしておくのが好きだった。
何もないフローリングに寝そべって、何も考えないことができる時間って大切だった。
実際の空間だけじゃなくて、余白って重要だなと思う。
私が小説を好きな理由は、登場人物の佇まいや部屋の間取りや雰囲気、その場の気温でさえも私が決められるからというのもあると思う。
はっきりとは示されていないものを、ふんわりとした私の想像で補えて、読むことでそれが私だけの物語になるような余白を残してくれる小説が好き。
最近は全然読めてなくて、読みたいものばかりが募っていく。
きっと部屋とか小説だけじゃなくて、言葉や声にも余白があればいいと思う。
断言しすぎないこと
別の可能性を残しておくこと
声って、人が表れるなぁと思う。
あと1番大切なのはやっぱり心の余白。
余裕というよりは余白に近い。
結局はこれに終着(執着)するのかな…。
そろそろ、雪が本格的に降り始めそうな感じ。
朝一番の真っ白な余白に取り残されたような感覚を味わうのが楽しみだなぁ。