秋の夜長に聴く名盤フォント
こちら、ある名盤アルバムで使用されているフォントです。
(もしくは、近しいフォントです)
何のアルバムか、分かりますか?
正解は・・・
どーん、
この26枚(だいぶ自分の好みで選んでいます)
アルバムジャケットに使われるフォントにはざっくり3タイプあって
1.昔からある王道のフォント
2.デジタルフォント化にするにあたって真似して作られたフォント
3.アルバムにオマージュを受けて後年に作られたフォント
である。
例えば、『ニルソン・シュミルソン』で使わているCooperは、ビーチボーイズ『ペットサウンズ』でも使われた王道フォント。
デヴィッド・ボウイの『Low』のフォントは、大元はバウハウスのタイプ実験、Harry(1966年)に影響されたBurko(1967~69年)をベースに、その後追従して生まれたBlippo。ステンシル、この頃の大ブームだった様子。
ジョニ・ミッチェルの『Blue』はおそらくFrutigerだと思うけど、どうなんでしょうか?こちらMyriadで対応した(MyriadはAdobeがFrutigerを真似して作ったフォント)。
ジャニス・ジョップリンの『Pearl』のフォントは、このアルバムのタイトルロゴをベースにして作られたもの。意外なのは、Radioheadの『Kid A』、アルバム発売の5年前に制作されたフォントだった。
ちなみに使用したフォントはこちら。主にAdobeフォントです
(例外もある)
配色からも、アルバムの印象を決定づけているのが分かります。
おまけ。
ラナ・デル・デイはアルバムごとにテーマをガラッと変えているのが分かっておもしろい。
仕事でフォントを扱っていると、
「このフォント、何かのジャケットで見たことあるけど何だっけ」って思うことがある。それで秋休みの自由研究。名盤に使われているフォントをせっせと調べたのだった。
注※ 該当フォントは正確なものではないです!
「近いもの」として捉えていただけましたら◎
しかしSpotifyだと「動くアートワーク」表示がデフォルトになっているため、最近の若者にゃアルバムジャケットという概念が、もはや薄れているのかもしれないね。でもいいアルバムばかりだから、良かったら聴いてみてくださいね。
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