生産性の概念は子供のうちから叩き込んだほうが良い
学校では教えられなかったのに社会に出るといきなり必要になる能力や知識ってありますよね
その一つが生産性です
少ないインプットでアウトプットを最大化する能力のことですがこの概念って学校ではほぼ習いません
それどころか家庭でも教えられた記憶がなく仕事を始めていきなり必要になりあたふたした人も多いのではないでしょうか
一旦社会に出て働き始めると生産性がいかに大事かを痛感します
というかこの意識を持っていないと「仕事ができないヤツ」だと判定され、ボーっとしてそのまま歳を取ってしまうとマッタク使えない人材になってしまいます
そんな大事な能力なら「もっと早く教えといてよ!」なんて思ってしまいますよね
でも「みんなで一緒に」が前提の学校教育で教え込むのはなかなか難しく、むしろ時間を欠けて努力することこそが美徳と考えている教師もまだまだ多そうです
ならやはり家庭で習得させるしかないんでしょう
そこで提案したいのが勉強時間×点数における生産性の概念の導入です
例えば子供が中間テストなどで全教科平均80点を取ったとします
それをみて親としてなんて言います?
「頑張ったね」「その調子で行こう」など概ね肯定的なコメントをする方が多そうですがおそらくその次に「じゃあ次は90点を狙おう」なんて言ってしまっていませんか?
例えばテスト1週間前から1日5時間×7日で35時間のテスト勉強をしたとします
そうやって獲得した「平均80点」を次回に10点引き上げようとするなら、普通は「じゃあ次回は2週間前から勉強しようかな」という発想になりがちです
でもこれって生産性とは真逆の発想ですよね
さらに良い結果を得るために投入時間を増やす、というのは「もっと給料をもらうために長時間残業をしよう」というのと全く同じです
そうではなく、大事なのは生産性です
そのために言うべき次回の目標は「じゃあ次回は1日3時間×7日=21時間のテスト勉強で同じ点を取れるようにしよう」だと思うんです
たぶん「・・え?」と子供は戸惑うと思いますが「学校の勉強なんて8割できれば充分だから次からはできるだけ勉強時間を少なくして同じ点を取れるようにしようよ」というべきだと思うんです
そうやって生産性の概念を教えるのが大事だと思うんです
もちろん最初は勉強時間を減らすのが落ち着かなくて真面目な子ほどつい教科書を開いてしまったり、実際に勉強時間を短くすると平均点が落ちてしまったりすると思います
ならその次からは勉強しない時間は家族と一緒に過ごすようにしたり落ちた点を戻すための効率のいい勉強方法を一緒に考えたりと、アレコレ修正していけば良いんですよね
そうやってトライ&エラーを繰り返すのが大事で、これこそが生産性を上げるために絶対不可欠なチャレンジであり、そのことを理解させることこそが学生時代に身につけるべき能力なんだと思います
そうすれば「できるだけ長時間勉強しよう」ではなく「どう勉強すれば効率よく点が取れるのか」を真剣に考えるようになります
そのことが理解できれば「点数が悪いときに怒られるのが嫌だからとりあえず勉強している姿を見せておく」という概念を持たなくなります
そのまま社会に出ても「怒られるのが嫌だから仕事しているアピール」するようなおかしなことをやらなくなるでしょう
もちろん自分を評価する上司に対していい印象を与えるためのアピールは必要です
でもそれが目的になってしまい「仕事とはなにか?」を考えなくなるともう終わりです
使えない人材まっしぐらです
まあ今時の子供は小さな頃からネットに触れていますから賢く戦略的だとは思います
とはいえ自分自身でキチンと生産性の概念を理解するかどうかを子供任せにはしないほうが良いと思います
「子育ての目的はなんですか?」ともし聞かれたら即座に簡潔に答えることができるでしょうか?
私は「自分の力で稼ぎ生きていけるようにすること」だと考えています
ではでは
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