自己紹介 先の見えない時代に。
はじめまして。
グラフィックデザイナー(アートディレクター・クリエイティブディレクター)の蘭(あららぎ)浩二と申します。
蘭という苗字なので、いろんな人から、らんらん、ランちゃん、ランさん、などと呼ばれています。
ですが…昭和36年生まれ。
バリバリのミドルシニアの男性ですw。
代々木のデザイン学校でデザインの基礎を学び、水道橋の印刷会社のデザイン部、新宿、六本木の制作プロダクション、麹町のデザイン会社、東京丸の内(当時)の大手広告代理店、原宿の制作会社で様々なデザイン案件に携わり、2004年に西麻布でランデザイン事務所を設立しました。
主に広告代理店からの発注で大手企業の企業広告、商品広告、パンフレット、ロゴ制作、パッケージなど平面中心の案件を制作してきました。
その後一緒に組んでくれたプロデューサーによって、イベント、CM映像制作、ブランディング、WEBサイト構築などの案件も増え、ランデザイン事務所に加え2019年に麻布十番で株式会社ボックスエクスラメーションズを設立しました。
noteを始めた理由
元来それほど自己表現が得意な訳でもなくSNSに関しても個人的なLINE以外何もしてこなかったのですが、今後デザインをベースとしたデザイン思考を学んでもらうRUNRUN SCHOOLを立ち上げたいこともあり、今の子どもたちが将来、自由で楽しく「生きる力」を養うほんの一端でも担うことができればいいなと思い、自分ごとを表現する文章は苦手ではありますが、noteを中心にデザインの現状や、デザイン思考の教室やワークショップなどの情報を発信していければと思います。
これからの未来をひらく創造力を、子供たちに。
10歳から始めるデザイン思考
RUNRUN SCHOOLとは。
そもそものきっかけ
2018年夏、まだ新型コロナが流行る以前、
ウチのプロデューサーと会社の近くで昼食をとった帰り道、近所のcafeも併設した公共スペースで小学校中学年から高学年くらいの子供たち7、8人が先生らしき人のアドバイスを受け、絵を描いてるのを見かけました。
そこでコーヒーをいただきながら教えている方に詳しく聞いてみたところ、元グラフィックデザイナー(30代くらい)の方でボランティアで港区の子どもたちにデザインを教えていたそうです。
その日の課題は交通安全の啓蒙ポスターの制作でした。ちょっと親しくなりいろいろお互いのことを話してるウチに、僕もグラフィックデザイナーということもあり一緒に子供たちにデザインを教えてもらえないかという、お誘いをもらいました。
当時は法人の立ち上げに向けて準備中で気持ち的にそんな余力がなく、丁重にお断りしたのですが「いつか子供たちにデザインを教える教室をやってみたいな」という感情が芽生えました。
しばらくの間そのことは念頭になかったのですが、コロナ禍で考える時間も増えて(要はヒマになっただけですが)なんとなく頭にその時の感情が甦りました。
子供たちに楽しく生きてもらいたい
友達や知り合いの小中学校の子供たちの中には、「学校がつまらない」「授業がつまらない」「自分の居場所がない」「自分を理解してもらえない」「学校の勉強が何の役に立つのかわからない」などの意見もあり、学校に通わなくなっている子供もたくさんいます。(もちろん楽しく通学している子供たちもたくさんいます)
話を聞くとみんな自分の意見もちゃんとあり、大人たちが思っている以上に子供たちは子供たちなりに「自分」がどうありたいのかを切実に考えているようです。
そういう僕も学校には一応通ってはいましたが、幼稚園、小学校を通していつも先生には「落ち着きがない」「達成力がない」「勉強に対する意欲がない」「宿題をしない」「集中力がない」「団結力がない」などのないないフルコースでした。
幼稚園の先生だけが「この子は大器晩成だから」と言ってくれたのがずっと母親の救いになっていたようです。
そのようなこともあり、今、自分がそれなりに楽しく仕事をさせてもらっている(大変なことも多々ありますが)デザイナーとしての経験を元に、これからの時代を生きる子どもたちが明るく楽しく生きていけるために何かお役に立てることはないだろうか?
「先の見えない時代」を生き抜くために少しでもチカラになることができないだろうか?そんな想いが沸々と湧いてきました。
なぜいま10歳から始めるデザイン思考を学んでもらいたいのか?
背景
2018年5月に国家戦略として経済産業省が『デザイン経営』宣言を打ち出しました。
「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。
ブランディングやイノベーションのためにはデザイン活用が有効であるという認識を示し、経営者にデザインへの投資を促す政策を提言しました。
その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれず、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すデザイン思考の活用です。
また学校教育においても2020年3月に小学校では文部科学省が新学習指導要領「生きる力」を定めました。(中学校は2021年、高校は2022年から実施)
「生きる力」とは、新学習指導要領で重視されている、子どもたちが未来の社会で主体的に生きていくために必要な力のことです。
具体的には、知識や技能、思考力や判断力、表現力、そして主体性や協働する力などの総合的な力を指します。これらを通じて、問題解決力やコミュニケーション力を育み、変化の多い時代に柔軟に対応できる力を身につけることを目指しています。
自分に何ができるのか
これらの教育課題に対して自分が培ってきたデザインを活用できるのではないだろうか?
「デザイン思考」を調べてみたらまさに自分がこれまで無意識でやってきた思考法で、「生きる力」を身につけるための手助けとして、いまの子供たちにPBL(課題解決型学習)を身につけてもらうために、この思考法を活用できないかと考えました。
子どもたちに自分が培ってきたデザインをベースとした「デザイン思考」を学んでもらうことは将来、子供たちの人生にとてもプラスになるのではないかと思いはじめました。
そんな想いもあり10歳から始めるデザイン思考「RUNRUN SCHOOL」という教室を立ち上げる決心をしました。
なぜ10歳からなのか
10歳くらいの子どもたちは、まだ物事を固定的な考え方で捉えず、自由な発想ができます。この時期にデザイン思考を学ぶと、問題解決の方法が無限にあることを自然に理解でき、アイデアを豊富に生み出す力が育ちます。
また10歳くらいの子どもたちは、友達と一緒に学び、意見を共有することに楽しさを感じやすい年齢です。デザイン思考を通じて、コミュニケーションスキルや協力して問題解決をする力が自然に培われます。
これからの課題
「デザインって面白い」「考えるって楽しい」と実感する人が1人でも増えてほしい。
それが子供たちの未来に、社会の未来に役立ってもらえる日が来ることを願って
このnoteを書いていきたいと思います。
通常業務と並行しての投稿になりますが、できるだけ発信できるように頑張りたいと思います。
次回からは
デザインとは
デザイン思考とは
RUNRUN SCHOOLにできること
荒川区公立小学校の総合授業でのデザイン思考教室 講師体験
などを発信していきたいと思います。
興味を持っていただけたり、応援していただけるようでしたら
自分も勇気を与えてもられえるので、是非よろしくお願いします。