Soundgarden の魅力とは?個人的な浅い解釈。くだらんウンチクですよ。偉そうに書きました。
リフがツェッペリンで、グルーヴがサバスと言われたバンドでしたが、
初めはよくわからなかったです。
しかし、カッコいいと思い始めてよく聴くようになってからは、なるほどでした。
ダウン・チューニングでヘヴィさを作り、クリス・コーネルの音域の広さで多様な曲に合うようにしている。ダークな歌詞の世界にコーネルの乾いた声がよく合っていたし、ちょっとオジーのような感じもする。
ベースはキャッチ―なラインだけど、このバンドではかなり重要な土台となる。単独で聴いていても成立している。ドラムは粘るように叩くから妙なグルーヴ感が出る。
「うねり」というのが、このバンドの肝だと思う。
ベースとドラムがこのバンドの重要な要素。サバス的な感じ。
ウワモノのツイン・ギターはツェッペリンのようでもあり、メルヴィンズのようでもある。世界観を作る効果音的要素もある。フィードバックを多用するし、エフェクトも多用している。時に速弾きが入る。
低音を活かしたリフとグルーヴで、とにかくうねりまくる。
変拍子に聴こえるような、独特のリフの尺と小節感があり、聴いてる側をトランス状態に巻き込む。ここが彼らの発明と個性が一致した点だろう。曲中の各所の展開が面白いのでそうした効果が生まれる。かなり計算して狙ったはず。やることが細かいのである。わざとズレを生じさせたり、混迷へと誘うように仕向けている。
その上で、ボーカルがシャウトしたり、ギターソロが入ることで、曲を盛り上げるような彩りを添える。
実はブルース色が強くもあり、宗教音楽的な要素もある。それがボーカルとギターリフによく表れている。
曲によってはツェッペリンのⅢあたりを思わせるものがある。
因みに、クリス・コーネルは同じツェッペリン好きとしてなのか不明だが、ジェフ・バックリィと友好関係があったようだ。彼らには通じるものが個人的にはあると思う。
私のオススメは、2020年7月現在のところ最後のスタジオ・アルバムである、「キング・アニマル」だ。名盤はあるけども、彼らの集大成的なものがこれにあるような気がする。昔の名曲やヒット曲は含まれていない。そこをあえて抑えて「キング・アニマル」をオススメする。ただ単に、私の好みとしてベテラン感があるから好きなのかもしれない。未発表集も内容は年代別になっていて、それはそれで良いんだけど(映画アヴェンジャーズの主題歌が収録されている)、このバンドが好きな人が聴けばいいと思う。因みに、映画の主題歌は商業的な曲にはなっているが、ボーカルは相変わらず良いし、カラオケに行くと、なぜか機械に洋楽で入っている。
彼ら独特の「うねり」は、代表曲のひとつ、Rusty Cage の後半を聴けばお分かりかと思う。
ライヴが一番良いかもしれない。疾走から低速でうねるのがカッコいい。
スタジオ版を裏切らない圧倒的なパフォーマンスも彼らの売りだった。
体調不良のクリスの声量には驚かされる。体力あり過ぎ。
同期のカート・コバーン(本当の発音はコベイン)は「あんな奴らに敵わない」と言ったようだ。
クリスの生前には日本公演も予定に入っていたらしい。
追伸:当時のバンドの多くはメルヴィンズからの影響を受けていると公言しています。