DAY1〜fairy〜
この妖精のカードというものが、絵柄もそんなに好みではないし、フンワリと優しい感じがしてあまり好みのタイプではなかったが、一番最初に出会うカード【0・FOOL 愚者】のカードは憎めない悪戯っ子のような可愛いげなカードだった。
私はなぜタロットを習得しようと思うのだろうか?
その答えはほぼ毎日カードを手にしている今もよくわからないままだが、何はともあれこのデッキとともに歩んでいくのであろう。
好きになる努力はやめて自分の内面を写してくれるものだと思って付き合うことにしようと決めた。
人生において常に写し鏡となるものは自分が好まないもののことが多いものだ。
私は昔からなんとなく伸び伸びできない狭い空間が嫌いで、自分の今置かれている現状もそんな感じがしていた。
もっと広いところへ。
そのためにはまず狭い自分の世界に向きあって、漠然としているそのものを一つづつ紐解いて見なければ前に進めないのかもしれない。
2年前に職場が移動になり、新しいことをスタートさせることが好きな私は移動にとてもやる気を持っていた。
職場内のレイアウトから備品の購入まで一から携われて楽しかった。
悪い癖でその時点がピークでもあった。
物事は作り上げることよりも継続させることが難しい。仕事は試行錯誤ながら経営的には順調で、移動前よりも勤務体系も周りからみれば羨ましい、といった条件にあった。
しかし、何よりモチベーションを継続させることはなかなか至難の業である。
そして、実際にも勤務地はとても狭い場所で、なんとなくその狭さが私の違和感を増幅させた。