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la la la 37. 龍をめぐる旅①(By 出羽三山のはるか手前) シュライン#6

こんにちは。先日の”ラララ旅”ー出羽三山シリーズーのこぼれ話です。
こぼれ話というかそのはるか手前から始まった、龍の物語。
とりとめもない随筆であり、現在とくに着地点も見えてはいないので、
お時間にゆとりのある方や、龍に興味がある方はどうぞ。

わたしは昔から「魔女」と「人魚」に強い関心があって、ずっと内なるモチーフとしてきました。作品を書いている時は、時折水の中に潜らなければいろんなことが整いません。そして2016年にかつてアトランティスがあったとされる場所サントリーニに出向き、誰もいないエーゲ海にぽちゃん、とした時から(海は、あたたかくて、そして恐ろしかった! 誰も入っていない海にしかも岩場から飛んで入るってこんなに怖いのだと思った)、モチーフは人魚だけでなく、海であり水とも言えるようになって「海に棲む」ということをーーそれはもはや「海に棲んでいた」ことを振り返るような感じでーー全般的に考えるような感じになりました。(幼少期は人魚姫のあの切ないストーリーにかなり焦点が絞られていた)

(サントリーニ。人魚ポイント。笑)

人生というのは「何かについて考え始めると」それらが引き寄せられてくるものです。シンクロ!奇遇!という言葉で皆さんも体験していると思う。

わたしは2015年にアラビヤのリワ砂漠で声のようなものを聞いて、それがこう、ラム子マガジンに繋がっているわけですが、不思議であり、当たり前あのですが、その後、そういう歴史やスピリチュアル的なものや、神話なんかを洗って行くと、結局「とんでもないものがここに!」眠っている!とされるその場所は、いつも故郷の滋賀県なのでした。
わたしはわざわざアラビヤまで出かけて世界の声を聞いていたが、それらは辿れ辿ると、見慣れた琵琶湖の中に在るのであった。幼い頃から当たり前に見ている景色は、いわば平凡な日常の景色、源氏物語が起筆されたという石山寺は部活でその階段を登り降り、感慨深く「訪れる」というよりは日常活動に「使って」いた、と言った方が良いでしょう。そしてわたしは故郷を見つめ始めました。美内すずえが未完の「アマテラス」に、手塚治虫が「三つ目が通る」で描いた、琵琶湖と古代の物語について。

そうしていろんなことを「今」から前に進めて行くと、わたしはいろんなところで「龍」と出会うこととなったのです。点と点を繋いでいく行動はまさに「結び」一つ一つを結びながら、今日を過ごしています。

2017年が始まってすぐ「しぶんぎ座流星群」というのがあって、妹と姪と妹の旦那と、せっかくだから琵琶湖のほとりで、と深夜に琵琶湖の縁まで行きました。しぶんぎ座とは別名りゅう座とも言われて、龍の流星群の日でもあったので、龍にゆかりのある琵琶湖で星をみようと妹が言い出したのです。[プロローグ8]でも述べましたが彼女はごく自然な形でそういったものを取り込める天才です。旅先では必ず「ここの地酒を飲もうよ、せっかくだし」みたいな感じ。地元のものにはパワーが在るのです、la la la♪ みたいに彼女は考えていません。

暗い琵琶湖のほとりで、姪と妹は空を見上げていました。妹は「夜の湖はときに恐ろしい顔をするからあまりギリギリまで行かないで」とわたしと旦那(妹の)に言いました。わたしと妹の旦那は、それでもギリギリの縁まで行きました。わたしと妹の旦那は、もともと友人なのです。なのでこう、関係性に遠慮がないのでした。(挙句の果てにこの後二人で日本酒を一本飲み、明け方に大げんかをするのですが・・・)
わたしと彼は「龍神」に会いたかった。
「龍神やってくるかな」「会いたいね」そんなことを言い合いながら、まるで落っこちてしまいそうになりながら、湖の水面を、わたしたちは眺めました。龍待ち時。空は少し曇って、星はあまり流れていませんでした。
ざわざわ、と風がなって、ほぼコーヒーゼリーのように黒い、夜の琵琶湖の水面が波打ちました。空の星の光だけに照らされて、コーヒーゼリーは、
ふるふると揺れています。(続く)


らるらるらん♪

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<ラム子より不器用さんたちへ>
「東の魔女」に聞きたいことがあれば、気軽にコメントしてくださいな。
それをテーマに次の記事を書くなど、一緒にこのマガジンを作っていきたいと思っています♪ la la la♪


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