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la la la 121. 諸君、すべての諸君に捧ぐまえがき(By ラララ物語)
ー諸君、すべての諸君に捧ぐまえがきー
まず、君は「おとな」かね、それとも「子ども」かね。
もし君が「おとな」であったなら。
これから始まる一切の物語について「何も考えない」ことをお勧めする。
「せいごうせい」だの「つじつま」だの「そんなはずはない!」だのは、
できれば本を閉じてからがよかろうかと思う。
なぜなら我ら「おとな」は、年を重ねて少しづつ、いろんなことが「わかるようになってきた」つもりでいて、その実、ほんとうは、いろんなことがどんどん「わからなくなって」いるのだから。
せいごうせい! 実際のところそれがピシリと取れた日々が、これまでにあったかね? つじつま、それがあうことで何かほっとしたかね。むしろその逆、つまらないと思わなかったかね。
そんなはずはない!? でも、そんなはずはないことを積み重ねて、今君はそこにいるのではないかね。
そして子どもの君。
僕たちは君たちから習いたいことがたくさんある。
僕は君たちに、何かを教えようと思ってこの絵本をつくったのではない。
むしろ教えて欲しいんだ。この惑星(ほし)にまだ来たばかりの君たちに、
僕たちがその日から遠く離れて、忘れてしまった、大切なことたちを。
だから「子ども」の君、この本を読み終えたら、君が、この物語のことを、
「おとな」に教えてくれないか。そう、君のパパやママや、親しいおとなたちに。そして僕にも、手紙を送ってほしいんだ。
なぜなら僕は「おとな」で、この絵本を作ったにんげんだけれど、
僕自身が、この物語のことを、まだよくわからないでいるから。
<絵=Mihokingo>
2月に絵本を作ろうと思っていて、その出だしをこんな感じにしようかなと思っています。とても大切な絵本なので誰かに盗まれたりしないように、ここに「初出」を記しておきます。(当然ここの部分だけを切り取っても、この先、を正しく綴れなければ物語は生きたものにはならないのだけど、つまりそれだけ重要な絵本をつくるつもりなのです)
なぜここに載せたかという答えはとってもシンプルでこの物語は「ラララ世界」やこのマガジンでわたしが書いていきたことと深く繋がっているものになると思うから、です。今これを読んでくださっている方は、それの生き証人です。ある誕生、に立ち会っているとても大切な人たち。
今後、この物語の「突拍子もなさ」に、様々な苦難がやってくることと思います。何かをひっくり返そう、という時は、必ずそうなるのです。
けれどわたしは、この絵本がたくさんの子どもたちの手元に届くまで、けして諦めずに頑張るつもりです。時間はかかるかもしれません。
しかし時間とは奇妙なものなので、もしかしたらあっという間に広まるかもしれません。ともあれ、誓い。[2019.01.19]
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それではらるらるらん♪
ラララ世界で会いましょう☆
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