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数字は苦手だけどなんとなくロマンを感じたりする

「ワイシャツ、200円。」
スーパーのチラシです。

やっすいなぁ〜と思いきや。

スーパーにテナントで入っているクリーニング屋さんのクリーニングの値段でした。

じゃぁ、コレはなんだと思いますか?

「しょうゆ 800円」

通勤途中の道に出ていた看板です。

こちらはビミョーなお値段。
普通にありそうなお値段。いや、高級しょうゆはもっとするからむしろお安いかも。

ハイ。こちらの答えは、「ラーメン屋さん」でした。

しょうゆラーメン。

看板に絵が出ていればわかりそうだけど。

紛らわしいことってありますよね。
伝えるって難しいなぁと感じる瞬間です。

しょうゆ800円は高いのか?安いのか?

そう思ってネットで検索したらたくさんの醤油が出てきました。高級なお醤油だともっともっといいお値段することが分かったのですが、そこでふとギモンが出てきました。

さしみ醤油500ml  1620円というお醤油を見ていて、お料理本ではお醤油は5ccとかそんな感じで書かれますよね?
ccとmlってなんだっけ?

で、調べてみてわかりました。

「cc(シーシー)」とは、 一辺が 1cmの立方体の体積です。英語の “cubic centimetre” の略から来ているそうです。

へぇ。

一方、「ml(ミリリットル)」とは、1Lの1,000分の1の体積です。

ふうん。

………………で??

ですよね。

結論。
1cc = 1ml。どちらも同じ体積

なぁんだ。調べてみて初めて分かったのは、日本工業規格(JIS)ではccは使用が認められていないということ。

なので最近はお料理でもmlらしいです。
ん??
私は古かったのか!

cc&mlの呼称でショックを受け、最近の暑さも手伝って頭がぼーっとしているので、コメント欄の
冷静にアピール

冷製ビール🍺
に見えてくる始末。
うむ。ビールの方が好きだな。
お盆なので、頭も休憩させよう。そうしよう。


と思っていた矢先、今朝の日本経済新聞に
「10の30乗 新呼称「クエタ」」という記事が載っていました。

「食えた?」とまたダジャレに走りそうになる昭和世代…
数字は昔からニガテ。

今年11月に開かれる国際度量衡委員会で正式に決定するそうです。

背景にはデジタルデータの急増など技術の飛躍的進展があるとのこと。
確かに、「ギガ」とか、「テラ」とかデータ容量が大きくなるにつれて使うようになりましたもんね。
今回決まるのは、10の30乗ですが、
Googleの社名の由来、10の100乗を表す「グーゴルgoogol」らしいです。

合わせて、数字の単位の接頭語一覧表が出ていました。

クエタ(quetta)   10の30乗(2022年制定)
ロナ(ronna)    10の27乗(2022年制定)

ヨタ(yotta)             10の24乗(1991年制定)
ゼタ(zetta)                10の21乗(1991年制定)
エクサ(exa)   10の18乗(1975年制定)
ペタ(peta)    10の15乗(1975年制定)
テラ(tera)    10の12乗(1960年制定)
ギガ(giga)    10の9乗(1960年制定)
メガ(mega)   10の6乗(1960年制定)
キロ(kilo)    10の3乗(1960年制定)
ミリ(milli)    10の-3乗(1960年制定)
マイクロ(micro) 10の-6乗(1960年制定)
ナノ(nano)    10の-9乗(1960年制定)
ピコ(pico)    10の-12乗(1960年制定)
フェムト(femto)  10の-15乗(1964年制定)
アト(atto)    10の-18乗(1964年制定)
ゼプト(zepto)  10の-21乗(1991年制定)
ヨクト(yocto)  10の-24乗(1991年制定)
ロント(ronto)     10の-27乗(2022年制定)
クエクト(quecto)  10の-30乗(2022年制定)

太字の部分が今回決まるところ。
真ん中辺しか馴染みがない。

むしろ漢字のいち・じゅう・ひゃく・せん・まん…の方が馴染みがあります。
で、早速調べてみたら、どっこい、やっぱり馴染みのない単位がいっぱいでした。
漢字の文化圏では以下の通り。太字の部分が上記の単位と被っている部分。

一いち1
十じゅう10
百ひゃく100
千せん1,000 (10の3乗)
万まん10,000
億おく100,000,000
兆ちょう1,000,000,000,000 (10の12乗) 
京けい10,000,000,000,000,000
垓がい100,000,000,000,000,000,000
秭 / 𥝱し / じょ1,000,000,000,000,000,000,000,000 (10の24乗)
穣じょう10,000,000,000,000,000,000,000,000,000
溝こう100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
澗かん1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
正せい10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
載さい100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
極ご1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000恒河沙ごうがしゃ10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
阿僧祇あそうぎ100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
那由他なゆた1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
不可思議ふかしぎ10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
無量大数むりょうたいすう100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

もはやゼロを数えるだけでも大変です。そういえば、「那由多」って漫画があったなぁ。
で、無量大数が10の68乗。
Googleじゃなかった、googolグーゴルが10の100乗。

ここまで大きくなったり、はたまた逆に小さくなったりすると、数字という感じがしません。
でも技術の進歩に伴って、またしばらくしたら上の単位を制定する必要が出てくるかもしれません。

認知する範囲が広がって見える風景も違っているのかもしれないと思うとやっぱりロマンを感じるのでした。

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