イグ ノーベル賞
9月11日(土)の日経の朝刊に
イグ・ノーベル賞を日本人が15年連続で受賞した、という記事が載っていました。
京都工芸繊維大学の村上久助教
「歩行者はなぜ他の歩行者にぶつかるのか」
→
イグ・ノーベル賞は「人を笑わせ、考えさせる業績」が対象。
今年の研究は、歩きスマホをすると歩行者同士がぶつかるのを避けるのが難しくなる仕組みを黄色と赤の帽子を被ったグループで実験しています。
昨年のイグ・ノーベル賞には、ウケました。
「ヘリウムガスを使うとワニのうなり声が高くなることを発見」
実際にやっているところをテレビで見たのですが、本当に笑っちゃいました。
今年受賞した、「渋滞学」が専門の西成教授は
「真面目な研究としてやってきた。受賞の連絡を受けた時には何でだろう?と驚いた」
とコメントされています。
しかし続けて、「混雑や渋滞に関する研究に光があたってくれればうれしい」と言われています。
イグ・ノーベル賞は笑わせる賞ですが、
日経の記事には続いて以下のように述べられていました。
若手研究者をめぐる状況はさらに厳しい。国の財政難が続く中、大学や研究機関で任期付きの不安定なポストを転々をする若手が増えた。将来に不安を抱く学生は博士課程への進学を諦め、企業への就職を選ぶ傾向が強まった。
村上助教のような若手の研究が人々の目に広く触れる気合はほとんどない。ノーベル賞のパロディーとはいえ、イグ・ノーベル賞は厳しい環境に置かれた日本の若手研究者が名前を売る機会にもなっている。
やはりどんな研究するにも資金が大切です。
頭脳流出が危ぶまれる昨今。
ここでも「安いニッポン」の問題が!!
(安いニッポン→年収1400万円は低所得の真相)
気づかぬうちに徐々に「知」の体力が削りとられているのかもしれません。
若手の研究者が、研究できる環境を作ることが必要だと思いました。
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