見出し画像

4年ぶりの「神明の花火」!一緒に見ると恋人たちが幸せになる魔法。

今年は、4年ぶりに各地の花火大会が復活しています。
待っていたとも!!
私も、あちこちへ出かけています。
先日、以前から行きたかった山梨県市川三郷町ふるさと夏まつり「神明の花火」へ出かけました。

「神明の花火」は、笛吹川の河川敷で行われる花火好きにはとても有名な花火大会です。

とにかく、ここの花火は美しい!
美しいったら、美しい!!

花火はみんな、綺麗。花火の違いなど見分けがつかないよ……と思っている方も、ここの花火大会をみたら、一目で「これは今までに見た事がない花火だ!」と気づくでしょう。

今回は「時差式」と呼ばれている途中で変化する花火が多かったので、写真だけではなく動画も残しました。


市川三郷は花火の街です。
三年前に、こちらの花火資料館へ訪れた時のnoteです。
この時は地元の有名煙火店(株)マルゴーの初代のお嬢さん、一ノ瀬さんから花火についてお話を伺うことができました。

この時から「神明の花火」を見にこようと思っていたのですが、残念なことに、この直後からコロナでお出かけ自粛になってしまいました。それ以来ぜひ見たいと思いながら、この素晴らしい花火大会を見学することができずにいました。

そしていよいよ今年は4年ぶりの大会。この日を待っていました。
神明の花火は毎年8月7日の花火の日。固定日付での開催です。
今年は月曜日。平日の開催。
でも4年待ったのです。
いつ行くの?
今でしょ!
お休みを貰って出発です。
出かける前からワクワクが止まりません。

現地に到着したらまずは撮影場所を考えます。
会場内だと二尺玉が大きすぎてカメラに収まりきらない、との助言があったので、初めての今年はロケハンのつもりで早い時間に到着して、会場周辺をうろうろしました。
そして、三脚をたてても周りの人に迷惑にならないような、後ろが壁、前は坂になっているいい場所を見つけて落ち着きました。

その後、スポンサーにもなっている「道の駅富士川」で休憩します。


食事をしたあと、直産物の販売所を見てまわりました。

道の駅富士川。ここは誘惑が多い危険な場所。
この季節はとうもろこしや、スイカや桃、ぶどうなどなど、
ステキなものがいっぱいあるではないですか!
地元のお野菜や、果物を見てテンションが上がります。
爆買いスイッチオン!!

まだ花火のスタンバイには時間があるので、特産の桃を買って友人に送ったり、お土産を選んだり。

食事をしたのにテンションアゲアゲで買い物したので、再びスイーツで休憩。
写真は、シャインマスカットのソフトクリームです。
すごく良い香り。

外のコーナーには天然氷のかき氷屋さんも出店!
やはり天然氷はキーンとならなくて美味しいです。
果物がたくさん、そして天然氷。
山梨県、いいなぁ。

こちらが笛吹川。
この河川敷で開催されます。

こちらがスタンバイした場所からの眺めです。
写真奥の照明で光っているところが会場です。

実はこの写真、iPhoneで撮ったのですが、ちょっと不思議でしょう?

今回は、スマホ用のガジェットを用意していきました。

それは、コレ

このように、スマホのレンズに合わせて挟める小さな反射板(ミラー)。



コレで撮影するとこんな風に映り込みます。

別にこのガジェットでなくても反射するものならなんでも良いのです。
ポートレートなどもアイパッドを地面に置いて、スマホを逆に持ってレンズギリギリにアイバッドを付けて↑のような状態で撮影すれば印象的な写り込みの写真を撮れます。
それだけでなく、私はとっさに使えるように以前使っていたiPhoneはケースが裏面鏡になっているものにしてあります。
ただし、iPhoneを手持ちで撮影しようとすると、ピタッと押さえて撮るのが結構難しいのです。ちゃんと押さえておかないと斜めになったりブレたりしてしまいます。そこでこのクリップガジェットが登場。ピタッと止まるのがお手軽で便利です。

これを使って↑の花火の動画を撮影しました。

「神明の花火」は大規模な花火大会です。
打ち上げ発数は約2万発。
例年の人出は約20万人。
先述の通り、2尺玉の打ち上げもあります。

市川の花火は、もともとは甲州武田氏の「のろし」に始まったのだとか。
それが江戸時代にはさらに盛んになり、日本三大花火の一つとされ、恋人たちの出会いの場としても親しまれたのだそうです。
「神明の花火会場で会いやしょ!」
と書いてあったのですが、コレは
「七月おいで盆過ぎて 市川の花火の場所であい(愛・会い)やしょ」
とうたわれていたのをもじったもの。
市川で一緒に花火を見ると幸せになると言い伝えられていることによります。

花火大会は、だいたい鎮魂や慰霊といった意味が込められていることが多いのですが、ここはなんと!恋人たちが幸せになれる花火大会。

この日もメッセージ花火にありました!
「大好きだよ。結婚してください!」
そう、プロポーズのメッセージが!!
きゃー💓
それに合わせるように、打ち上げられる花火の色は、なんとも言えないファンシーさ。
パステルトーンが多いのです。
カワイイ、綺麗!

地元の煙火店の(株)マルゴーさんも(株)齊木煙火本店さんも、とにかく色使いが綺麗です。

こちらは三脚を立ててカメラで撮った写真です。


「神明の花火」の由来は、平安時代にこの地域に後に地場産業となる和紙を伝え広めた京都の紙漉き名人の甚左衛門。
彼の功績を称え、紙の神様である神明社に祀りました。
その神明社のお祭りを甚左衛門の命日と定めて盛大に花火を打ち上げたのが「神明の花火」のはじまりと言われています。

「神明の花火」を見ていて面白かったのは、競技花火。
煙火店の名前をあえて伏せて題名だけを読み上げ、「さてこの花火はどこの製作でしょう?」と問いかけていたところ。
花火の試し打ちが多く、素晴らしい質の花火を見慣れて目が肥えている地域ならではの趣向ですよね。

それぞれの競技花火のタイトルは
・あの時の思い出
・花火天国
・和と黄金、色彩とコントラストの世界
・空に虹色の幸せを

競技花火は以下の4社
・(株)齊木煙火本店 (山梨 市川三郷)
・(株)マルゴー(山梨 市川三郷)
・(株)小口煙火(長野 諏訪)
・(株)丸玉屋小勝煙火店(東京 府中)


賞を取った「和と黄金〜」は、しっとりとした和火と美しい洋火が混じったエモ〜いストーリー性を強く感じる花火でした。
(撮影の観点からすると和火洋火が混じるとコントラストが強すぎて難易度が格段に上がって劇ムズになります)

この4つの煙火店はどちらも、輝かしい受賞歴を誇る日本を代表する煙火店ばかり。花火師さんをあまり知らなくても、(株)マルゴーさんは先月開催された隅田川の花火大会のコンクールで1位をとったので記憶されている方も多いのではないでしょうか?
日本を代表する煙火店の花火師さんの力作をこんな風に見られるなんてなんと豪華な花火大会でしょう。

さらに面白かったのが、
プリキュアの花火。
映画「プリキュアオールスターズF」の特大スターマイン。

なんと、花火があの「プリキュア」とコラボ。
でもここのファンシーな花火たちは、プリキュアのイメージとマッチしています。
花火師さん、天才!


プログラム後半は、

チラシにも記載されていたテーマファイヤー。

「新時代へ狼煙〜未来を照らす華となれ〜」

狼煙から始まったと言われる市川の花火。
4年間、耐えてきた日々。
いま、満を持して未来へと打ち上げる花火に込められた思いが伝わってきました。

そしてグランドフィナーレ。
見事な花火の数々でした。


素晴らしい花火の数々と共に、もう一言加えたいのは、花火を支える地元の方達の素晴らしさ。
まずは、警察が凄い。
花火大会は終わった後が大混雑です。
来るときは三々五々ですが、帰る時は一斉だからです。
この、「人捌き」が素晴らしかった。
誘導の警察の方、素晴らしい!
あれだけ大勢の人がいるのに、とてもスムーズ。
(この前に行った花火大会は河川敷から出るだけで2時間かかりました。)
そしてきちんと草刈りされた広い会場。
有料の場内だけでなく人が集まりそうな場所はどこも綺麗になっていました。準備と後片付け、大変だったと思います。
みんなの笑顔のために、頑張ってくれたみなさま、本当にありがとうございました。

最後に、あの、メッセージ花火でプロポーズしたカップルは、どうなったかな?
周囲のみんなの祝福を貰って、幸せな時間を過ごしているのが目に浮かびます。

来年も、神明の花火会場で会いやしょ!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?