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トイレ・トイレ・トイレ!〜渋谷区内で話題!美しくてオシャレなトイレ6選

以前、全面ガラス張りのトイレについて書きました。
小湊鉄道の飯給駅のところにある、あまりにも広すぎて、ガラス張りなので落ち着かないトイレ。(一見トイレと気付かないかも?)
建築家藤本壮介氏のデザインで自然の中のトイレというコンセプト。

で、またまた!!ガラス張りのトイレを発見してしまいました。

タイトル写真のトイレです。建築家の坂茂(ばん・しげる)氏のデザイン。

このトイレは、本来透明。
スケルトン!!。
で、中に人が入ると写真のように不透明になるもの。
その仕組みは調光フィルムを貼ったガラス張りで、利用者がいない時は電気を流すことでガラスが透明となり、トイレ内に人が入り鍵を閉めることで電気が流れなくなりガラスが不透明となる仕組みだそうです。

これは、「THE TOKYO TOILET」という誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト。
「多様性を受け入れる社会の実現」を目的に、日本財団が渋谷区の協力を得て実施しているプロジェクト。
「暗い」「汚い」「臭い」「怖い」といったイメージを持たれている公共トイレを性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できるトイレを設置するということだそうです。

トイレの問題は大問題。
アイドルだって、お姫様だって、トイレには行く。
居心地の良いトイレは嬉しいですよね。

このプロジェクトに参加するクリエイターは世界的に有名な建築家やデザイナーばかり。
安藤忠雄氏、伊東豊雄氏、隈研吾氏、槇文彦氏、片山正通氏、坂茂氏、田村奈穂氏、坂倉竹之助氏、藤本壮介氏、マーク・ニューソン氏、NIGO(R)氏、佐藤カズー氏、佐藤可士和氏、後智仁氏、マイルス・ペニントン氏、小林純子氏の16名。
こりゃすごい、いいぞ、渋谷区!がんばれ、渋谷区!

以前ニュースで見た時には7箇所だったのですが、気づいたら17箇所に増えてました。

ということで、早速トイレ巡りをしてみました。

まずはこちら。
隈研吾氏

鍋島松濤公園トイレ

「森のコミチ」

当たりは高級住宅地の渋谷区松濤。

個室一つ一つが独立していました。



お次は、
裏参道公衆トイレ

マーク・ニューソン氏。

丸いフォルムがなんだか癒されます。

このトイレのポイントは、銅製の「蓑甲(みのこ)屋根」。
日本の神社仏閣や茶室などに見られる蓑甲屋根が心地よさや安らぎを感じさせるものになるのではと考えたのだそうです。


内部も曲線を使ったデザイン。



こちらが、タイトル写真にも使用した
代々木深町小公園
坂茂氏デザイン。

「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」

ガラス部分が透明になっっていないのは、ガラス壁内の透明・不 透明化を作り出す粒子が気温の低下により固まることから、不透明化に時間を要するようになったということで、常に不透明な状態にしている、とのことでした。


こちらも同じく、坂茂氏デザイン。


はるのおがわコミュニティパーク

代々木深町小公園の近くにあります。
あっちが暖色系で、こっちが寒色系。

夜にランタンのように明るいのも嬉しいですよね。

張り紙は上記の不透明化に時間がかかるので、常に不透明にしているという説明です。


代々木八幡公衆トイレ 
伊東豊雄氏

「Three Mushrooms」
代々木八幡宮の森に3本のキノコ。

名前の通り、森に出現した「Three Mushrooms」がコンセプトだそうです。
代々木八幡の森と調和するようにキノコを連想させるデザインにしたのだとか。

こちらも丸いデザインが可愛いですよね。
そして、3つ全部にベビーチェアが備わっているということで、参道にあたる階段の登り口のこの場所にピッタリなデザインだと思いました。




そしてこちらが、安藤忠雄氏デザイン。
神宮通公園トイレ
「あまやどり。」

丸い建物。表側と裏側両面から入れるようになっています。

あまやどりという名前の通り
屋根庇が大きく迫り出して、縁側になっています。
外壁は風を通すようにたて格子。

まさに雨宿りができるちょっとした憩いの場所といった雰囲気を漂わせていました。

このトイレは宮下公園の少し先にあります。

この日の渋谷は人通りが戻っていました。

トイレを使わない人はいません。
街のトイレがそれぞれの場所にマッチしていて、しかも安心して使えるものであるということはとてもいいと思いました。



今回ご紹介したトイレは6箇所ですが、今のところこのトイレのプロジェクトは17箇所設置されているようです。

トイレのデザインやコンセプトを考えながらお散歩してみるのも楽しいと思いました。

THE TOKYO TOILETのページはこちら。



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