【映えスポット紹介】田島ヶ原と浮間〜桜草
たんぽぽに、日本古来のものと西洋タンポポがあるように、桜草にも日本桜草(プリムラ・シーボルディというのだそうです)と西洋桜草があります。
以前、その日本桜草の自生地があると教わり、出かけてみました、田島ヶ原。
ここは、桜草の自生地としては唯一の国指定特別天然記念物。
さいたま市にあります。
サクラソウはさいたま市の花にもなっています。
田島ヶ原は約4.1ヘクタール。
荒川にかかる秋ヶ瀬橋の南側の河川敷に広がっています。
(JR西浦和の駅が最寄りですが、行き方にはJR「浦和駅」西口よりバス 志木駅東口行[さくら草公園前]下車徒歩すぐと出てきます。 )
昔、荒川が氾濫するとその運ばれた土砂の栄養で一面に桜草が咲いていたと聞いていました。
ですので桜草の自生地→
一面の桜草を期待して出かけたのですが…
桜草も育っていましたが、他の植物も元気よく育っていて、桜草が背の高い草に埋もれていました。
「自生」って、そう言うことなんだなぁ、と気づきました。
こんな感じで群生しているのですが…
引いてみると、こんな感じです。
山で花を見つけた時のような気持ちになりました。
ここには他にも珍しいノウルシやチョウジソウなどの希少な植物も生育しています。
さて、この田島ヶ原から少し下流、東京都に入ったところにある浮間公園。
ここに、浮間ケ原桜草圃場があります。
(JR浮間舟渡の駅の前)
こちらは浮間桜草保存会の方達が丹精されています。
ただ、毎年桜草が開花する一週間くらいしか一般公開されていません(入場は無料)
日本桜草は、元々日本各地の河川敷や湿原に自生(野生化)していたものを江戸時代に園芸植物として品種改良されたと言うことで、とてもユニークな名前の可憐な品種があります。
田山花袋『一日の行楽』 永井荷風『葛飾土産』などにも登場する浮間の桜草。
この辺りは荒川がグッとカーブしていますので、氾濫しやすい場所だったのかなと思われます。
浮間公園はこんな感じです。
一面に自生しているのも素敵ですが、丹精された公園も素敵です。
このお花を品種改良した江戸時代の人の「園芸力?」そして、江戸の文化レベルの高さを感じました。
江戸の人って心豊かだったのだなぁと思います。