つまりなにが言いたいんだ

昨日の日記

最近過去の自分と対話したいと思うことか増えた。高校生で悩んでばかりだった頃とか、何も考えていないようで色んな悩みを抱えてた小学生のころとか、とにかく、過去の自分が何を考えていたのかが気になって仕方ない。
過去の自分と対話することが実現することはない。ただ、今の自分が一方的に未来の自分へ喋りかけて、未来の自分がそれを読んで一方的に喋ることはできるんじゃないかって思った。そのために、やっぱり日記を残すのって大事だなって思った。
今日はほんと普段だったら考えがまとまっていないし疲れて頭が回らないから日記なんて書かないんだけど、会社に辞めることを伝えるというビッグイベントを乗り越えているので、絶対に未来の自分は当時の自分が何を考えていたか気になるはずだ。でも、ほんとに考えがまとまってない。ダラダラ書くことしかできない。だから、とりあえずダラダラと書いてみることにした。そしたらなんか筋が通りそうになった瞬間があったけど、結局通らなかった。
以下そういう文章です。


久しぶりの受診。直前に予約したので朝一番だった。朝起きるのはつらい。でも、なんだか今日は決心がついていて、心軽やか。気合いを入れて肌にファンデーションを塗る。眉毛をきっちり書く。オレンジのアイシャドーを瞼に乗せる。ラメが輝く。顔が明るくなる。元気そうにみえる自分。まだ症状が強かったころは、元気に見える自分とは正反対に沈みまくってる気持ちのギャップが辛かった。でも、もうそう思わない。帽子を深く被ることでボサボサの髪と死んだ顔を隠そうとする自分よりかはよっぽどいい。

受診後は一旦家に帰り、相談したいことがある旨を上司に連絡する。相変わらず、文章を考えるのには時間がかかる。連絡を送ってからはすぐに時間が決まり出社する。上司は自分の意向を快く受け入れてくれた。もったいないって思うけど、とは言われた。そうだよなあって思う。だけど、全然揺るがない。入った会社は間違いじゃなかったなって思う。過去の自分にウインクする。でも、これじゃだめなんだって気持ちには迷いがなく、それが言葉に変わっていく。

熟考した末に出した答えに従うとき、人ってこんなにも真っ直ぐな気持ちでいられるんだなって思う。もちろん、悩みは絶えず頭のなかを風のようにひゅるひゅると駆け巡っている。最近は昔のことを思い出して、あああー!って叫んだのち、自分に大丈夫だよ~大丈夫だよ~って言い聞かせるのが癖になっている。それを家だけじゃなくて、高頻度で外でもやるようになってしまった。変質者極まりない。でも、今日は妙に落ち着いていた。自分が自分として生きる、その覚悟、ずっしりした感覚。自分が自分を支えている感じ。そういえば、サークルを卒業したときもこんな感じだったな。その先の未来でまたへこたれてしまった訳だけど。

びっくりしたのが、辞めるって決めた途端、仕事で関わったあらゆる人へ感謝の気持ちが芽生えたことだ。あんなに嫌なことばかりだったのに。病気になってしまったので、自分が歩んできた道は正解ではなかったと今は判断できる。でも、間違いだったとは言いきれない。他の道を選ぶことが正解だったとも思えないから。それなりのプライドを持って働いてきたからどうしようもない。
頭のなかでオザケンの流動体についてが流れる。間違いの欠片に気づくことがなかった世界線の自分もなんとかやってるのかもしれない。結果的にそれは正解だったのかもしれない。でも、覚悟を決めた瞬間心から溢れてきた愛の言葉たちは、正解だと思ってしがみついた自分の道を明るく照らし、全てが間違いではないんだって教えてくれる。そして、その言葉たちは自分を引き留めるのではなく、押し出してくれる。つまり何が言いたいんだ。

帰り道、面接に行く時通った道を歩いてみる。今じゃ何の変哲もない駅だけど、面接を受けに来た時の自分にとっては新鮮だったし、驚きの連続だった。初心を思い出そうとするけど、思い出せなかった。すっかり都会に染まってしまった。思い出せないけど、想像だけしながら電車を待った。最寄りにつくと、朝から稼働しっぱなしの頭がカフェインを求めていたので、行ってみたかったカフェに寄ろうとするも、人見知りを発動して入れなかった。結局スーパーでコーヒーを買った。

家に帰ると、コーヒーと一緒に買ったロールパンを次々と3つ食べた。晩ご飯を作ればいいのに、パンを食べ、コーヒーを飲むことでストレスを解消しようとする。さっきまでの全能感が一気に消えて、疲れだけが残った。部屋に戻るとまた不安。誰かと話したいけど連絡を取る気になれない。本当のことはいつだって言えない。

そんなこんなでグルグル絶望していたら、天国の祖父が情けなさすぎる自分をみて呆れたからかなんなのか、ありがたいことに母から電話がかかってくる。誰かと話せて嬉しい。本当のことは言えない。でも、どうでもいいことを延々とうだうだ話してしまった。それが楽しい。

パンを食べ過ぎたせいで晩御飯をつくる気になれなかった。
夏は無理してもしなくても輝くから好きかな。
つまり何が言いたいんだろうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?