「WALK THE LINE Part6」 ドローイング展、本日よりスタートです。
今回は、ギャルリー志門さんのドローイング祭といったような、前後期にわたりたくさんのドローイングが並ぶ展覧会への参加です。P10号一点、東京に出すのも久しぶりです。
以下は展示に際して。
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野生の作法/N42<風の種を探して>
送付当日になって、当初予定していた水源の知覚シリーズ新作を出すのをやめ、この作品に変えた。目の粗いモンバルキャンソン紙に濃い鉛筆で強く描いたもので、水源シリーズの肌理の細かさから見ると、ザラッとした感触のもの。東京での展示に際し、なにかこう野性味のあるものをふと送り込みたくなった。なにこれ荒々しい!と嫌われるかもしれないが。
また、やや小ぶりですぐに視界にすっぽり入るので、一見作品の中に入り込みやすい印象を持たれるかもしれないが、絵の世界に「ピント」を合わせるのには少し時間がかかるかもしれない。人によっては、いつまでたっても合わないこともあるだろう。
簡単に絵を「理解」されるのは嫌なので(簡単に分かるようなものは絶対に描かない)だからといってわざと分かりにくい絵を描いているのでもない。素直に「絵」だな、と判断するなにものかにピントを合わせ自然に描いていくと「分からないもの」が現れるにすぎない。
「分からないもの」をできるだけそらさずにそのまま具体的に描こうとした格闘の一枚に変わりはない。
「分からないもの」は描かないと現れてはこない。
「分からないもの」は、なかなかピントを合わせにくいものでもある。
展示は、「分からないもの」を探す面白さや、そこから得られる解放のおすそ分けだったりもする。作品を気に入ってもらい、手元に置いてもらえるのはもちろんありがたいけれど、まんずまんず、ゆっくりと見ていただけたらなぁと思う。
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WALK THE LINE Part6 -線に生きる作家たち-
前期に展示します。
前期:2021年1月18日(月)~1月23日(土)
ギャルリー志門 東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F https://facebook.com/galeriesimon198