赤い…靴でもパンツでもなかった

そこにいるだけで、事件というか騒動を巻き起こす親友Yちゃん。


初対面で「ねー、田中邦衛の真似できる?」
とふっかけてくるし
前に書いた「かーくん」に遭遇したのも彼女といる時。
職場で1日かけて、二人で「仮面舞踏会」の仮面をカラオケ用に作って、人事担当の上司に「俺の人を見る目はおかしいのか…?雇用したのは俺だよな?」と頭を抱えさせた。

(この上司の武勇伝もあるから、それはまた機会があったらお届けします)




そんなYちゃんが、ひとりで歩いていたら…外国の方に突然英語で話しかけられた時の話。




「それが、最初何を聞かれているか分かんなくて」
(まぁ、聞く相手をなんとなく間違っている気はする)


「よーく聞いたら、携帯のお店はどこ?って言っていたのね」
(すぐパニくるのに、よく聞き取った!)


「ええー!!!!!!!そんな、私にそれ聞くの???????わからないよ!!ってマジで思ったんだけど、見回したら少し離れたところに〇〇モバイルって文字が見えたのよ」
(おー、冷静)




で、彼女は
「ここまっすぐ行って、赤い看板のところに〇〇モバイルって書いてあるでしょ??」
とがんばって、
カタコトの英語を使いながら
おそらくほぼ日本語で、説明をしたらしい。


同じ方向を見ながらも
「…oh…ドコ?」と伝わらない彼。


「だからー!ここをまっすぐ行くと、見えるじゃん!〇〇モバイル!レッドの!」と頑張るYちゃん。


「…ワカラナイ」というジェスチャーをされても、「まっすぐ!赤いの!〇〇モバイル!!」と、何度も、とにかく、がんばったらしい。

(すぐ近くなら連れてけばよかったじゃん、と思ったけど黙っていた私)



なかなか伝わらないー!とがんばっていた時に、突然
「oh!」と彼が何かに気づいた!!


「わかったの?!」と喜んだ彼女の隣で
彼は、
「マートゥーモートー!」
と黄色い看板を指差し、満面の笑みを浮かべていた…






「ねーねー、なんでマツキヨ読めんのに、〇〇モバイル読めないの?おかしくない?モバイルくらい読めんだろ?って思うよね?思うよね?英語だしさ!!」








そんな彼女はいつも私に切り分けたお菓子は大きいのをくれる。
「るみちゃんにはいつでも、絶対に大きいのあげるから!私、長いものには巻かれるタイプなの!」と出会った時から、25年ほど経った今でもまっすぐ私の目を見て断言している。

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