2024/5/11 なんだかんだ覚悟
20代〜30代の頃の事を書きます。
私は団塊ジュニア世代、新卒は1995年です。
就職氷河期でした。
当時の女性の仕事にまつわる常識は今と全く違います。
私たちの世代は自分で考える事は期待されておらず、むしろ自分の考えなんて持つな、お上の言うことに従順で言われた通りのことができれば優秀、と評価される教育でした。
個人差あると思うけど、それでも今みたいに多様性なんて概念なかった気がする。
少なくとも私にとっては、家庭も学校も期待されるのは従順でいる事でした。
短大卒、一般事務職で新卒入社してからもそう。
寿退社が普通の時代だったので初めから戦力外で、秘書室配属されても仕事の実態はコピー取り&お茶汲みが日々のルーティン。
こういう感じのOLでした。
当時、何で知ってるの?と思う位、私のOL生活にリンクしていました。
他の作品でも、益田ミリさんの感受性、言葉の選び方、視点の鋭さにはいつも私の琴線に触れる何かがあります。
男女雇用機会均等法施行1986年から9年、それでも私にとって男性と肩を並べて歩ける女性(総合職)はごく一部の優秀な人だけの狭き門というイメージでした。
だから自然と依存体質だったと思います。
だって自分の意見持つ女はかわいくないから。
かわいくしてれば男性は皆優しい。
男性に優しくしてもらえれば結婚して食べていける。
今ではこんな考え方、ヤバいですよね。
当時はそういうものだと思っていた。
いや、思わされていた。
でも20代半ば〜後半、実際に結婚話が近づくと後ずさりした自分がいました。
自分の軸が定まってないのに。
周りが結婚していっても、今じゃないと思った。
依存体質なのに結婚は自由が奪われる気がして嫌でした。
「嫁に行く」て表現も嫌で、苗字を変えたくなかった。
今思うと本当の自分は依存体質ではなく自立派だったみたいです。
ひとり旅好きだし。
その事に当時は気づいてなかったけど、だから当然、お気楽OL的に働いてても何かつまらない。
何か突破口が欲しくて、日経ウーマン、@type、プレジデントウーマン等、ビジネス系女性雑誌をよく読んでました。
そこに「毎日がつまらないあなたの原因は何」みたいな特集記事がありました。
YES/NOに従いチャートを進めていった結果、ゴールに書かれていたこと。
「あなたは甘えています。自分のやるべきことをまずはきちんとやりましょう」
ガーンと頭を打たれた衝撃でした。
私は甘えていたのか!
確かに何か特別な才能があるわけではない。
愚痴ばかり言って何も行動してなかった。
つまらない日々を周囲の環境のせいにしていた。
そこから、戦力外とはいえ、目の前のやるべき仕事はある、つまらないとか言う前に、その仕事と向き合い自分の成長に繋げよう、そうマインドが変わりました。
会社に、キャリアになる仕事がしたいと物申して、コピー取り&お茶汲みから一歩進んで、バックオフィス全般の事務(経理&人事事務)をひと通りやらせてもらえるようになりました。
そこから紆余曲折あり、30代、転職しました。
新卒入社の会社は半官半民とか第3セクターと呼ばれる会社で、文化としては役所に近い昭和の古い体質の安定したホワイト企業。
色々守られてました。
一方、30代で転職した会社はワンマン創業社長の中小企業。
社長直下で無茶振り丸投げを受け取る毎日。
バックオフィス事務のつもりで転職したのに、事務プラス経営企画や社長の広げた風呂敷を畳む人になってました。
愚痴を聞いてくれる人はいても、相談できる上司はいなくて。
スキルがあろうとなかろうと、自信があろうとなかろうと、誰かの指示に従うより自分で考えて何とかしなくては回らなかった。
一定規模以上の企業は社内で研修制度が充実していたり、相談できる先輩がいたりするけれど、この会社は違った。
思ってた転職と違いしんどかったけど、いつか自分のキャリアになるはず。
成長のチャンスと捉えて頑張ろう。
周囲に嫌な人がいても反面教師にしてむしろ自分の養分にしてこう。
凡人で要領悪いけど、本やネットで勉強して実践しトライアンドエラーで自分なりに開拓していきました。
その時に辿り着いたマインドは。
覚悟。
結局大事なのは覚悟だよな、てこと。
スキル経験があろうとなかろうと、自信があろうとなかろうと、とにかく責任持ってやり遂げる覚悟。
覚悟さえ決まれば、腹も据わり、何とかなるし何とかするのです。
わからない事があればわかるようにするか、わかる範囲でやる。
そもそもその仕事は必要なのか、やらない判断もアリで、そう決めたなら覚悟決めて社長に直談判する。
そうやって良くも悪くも仕事に忙殺された30代でした。
後悔しない程度にやれるだけやったら、なるようにしかならない事を受け入れる覚悟。
人事を尽くして天命を待つ覚悟。
退職も覚悟。
フリーになるのも覚悟。
この先、会社員に戻りたいと思ったら戻ってもいい。
自分の人生に責任持つ覚悟はどの道を選んでも変わらないです。
こうして書くと、もしや私意識高い系?
まあいいか、これが自分なんで。
昔から無駄に生真面目です。
さて、40代以降の話はまた今度にします。
いや誰が興味あるねん、とは思うけど。
誰かに読まれる緊張感持ちつつアウトプットの壁打ち相手になってもらうnoteなので、よしとします。
ではまた。