臨床心理士が手相鑑定を受けた話
カウンセリングと占い
僕のnoteでアクセスが多い記事というと「臨床心理士がスピリチュアルカウンセリングに行った話」なんですよね。
特にシェアをしなくても週に100件くらいはアクセスがされているふしぎ遊戯。
「スピリチュアルカウンセリング」での検索が多いのか、さてはて。
(他の記事も見てくれたら涙止まりません)
占いの市場は1兆円だなんてこともよく言われますが、占いって好きな人たくさんいますよね(自分も好き)
僕が日頃行うのは「カウンセリング」など心理支援なわけなのですが、よくカウンセリングと占いは比較対象に挙げられます。
占いでは鑑定結果をもとにアドバイスをするけど、カウンセリングではアドバイスはしない、などのことも言われますが、それは部分的にはそうなのでしょうが、カウンセリングがアドバイスをしないかというと、そうとも言い切れないかなとは思うところです(そもそもアドバイスをどう定義するか、次第でもある)
自分が知りもしないで批判をするのは性に合わないので、自分自身が占いを受けることで感じることなんかは大事にしたいと思う。
それに、カウンセリングではなく占いに行く人はそこに何を求めてるかを考えることは、カウンセリングというものを必要な人に届けることにもつながるんじゃないかと思うんですよね。
カウンセリングではどんなことができるのかよくわからないという声は少なくないと思うし、カウンセリングではこんなことができるんですよということをわかりやすく伝えるというところにも役立ちそう。
その意味も含めて、スピリチュアルカウンセリングを受けたりもしてみたわけでした(その話は↑の記事を参照。武士に逢いました)
自分の場合は、自分がカウンセリングを受ける際になんとなく「カウンセラー側の視点」に立ちながら話すのが落ち着かなくなってしまう部分もあるんですけど、占いだと自分が色々考えすぎずに受けられ気もするんですよね。
あとは、シンプルに色々好き勝手言われてみたいっていう気持ち。
受け身の敷居の低さ
それを思うと、占いっていうのは受け身でいられるところは気が楽なのかもしれませんね。
カウンセリングは多かれ少なかれ、自分の課題などと向き合う作業でもあるので、結構しんどい作業でもあるというか。
そのしんどさを安全に話すことができるということで「カウンセリングで話したらスッキリしました」という感想に繋がったりしているのかもしれませんね。
また、名前や生年月日、タロットなど色々あるわけですが、占いは「運命」「前世」「守護霊」など、自分の手ではどうにもならないものを根拠に話をされるというのは、ある意味では非現実的というか、自分のせいとして受け止めなくていいという安心感もあるのかなと個人的には思うんですよね。
「自分の課題を自分がきちんと引き受ける」というのはなかなかしんどいというか「非常に現実的な営み」であるというか。
手相にしろ、運命にしろ、自分の生き方で変わることもあるという考え方もあると思いますし、カウンセリングも何も全てを自分の責任の名の下に課題と向き合うわけではないので、この辺の語弊はないようにしたいところですが。
カウンセリングにしても、コーチングなどにしても、基本的にはその人の中にある力を信じて、自分がどうなりたいとか、どうしていくか、を検討していく側面があります。
その際にを自分で考える」ということはエネルギーを要するものです。
そのエネルギーを消費したくないけれども、悩ましいことがある時には、「現実的な自分とは少し距離はあれども自分の一部でもある運命」をベースに「どうしたらいいかを教えてもらえる」というのは、魅力的なものではあるのではないかと思う次第です。
カウンセリングと占いを並行して使う人もいると思いますが、この辺りはきっと悩みごとや深刻度や、方向性を決めたいとかどのくらいの解決策を求めているかなどによっても変わってくるんじゃないかなと、そんなふうに思うんですよね。
手相占いを受けてみた
そんなわけで占いを受けてみました。(前置きが長い)
コロナ禍以降、カウンセリングの分野でもオンラインが広まってZoomなどを使ったビデオによるカウンセリングも2021年には多くの場所で行われるようになっているように見受けられます。
(オンラインカウンセリングについては以下の記事などもよろしければ。専門家向け)
さて、占いの分野でもオンラインはだいぶ前から発展しています。
占いアプリなどもたくさんありますが、今回は、コロナ禍にちなんで自分もオンラインで手相占いを受けてみました。
僕が受けたのは、自分の両手を写真で撮影して、その画像を送る。そして、支払いを行い申し込みが完了。その後、1週間以内に鑑定結果が送られてくるというものでした。
その鑑定結果の一部はこちら(だいたいこんな感じというところで一部改変)
オンラインで手相を占ってもらった感想としては
「いい・・・」
でした。
こういうのって鑑定結果の書き方を習うのかな。
心理検査の所見を書くかのようになにかそういう学ぶ機会があるのか、それとも独学なのか。
占い師同士、鑑定結果の書き方について「難しいよね」「あの人の鑑定結果の書き方はすごく勉強になるよ」とかやりとりをするのだろうか。
手相なんかは写真でわかるものですし、対面での占いだとその人の表情や反応などをみながらになるので、画像だけというのは純粋に手相から見えるものなのかなと思える気もします。
占いの結果の細かいことはさておきとしますが、
占いの結果をもとに自分自身が連想して思うことや、考えることもたくさんあるので、自分自身のこれからを考える上で一つの材料にはなるものだったりするなぁと感じました。
言われたことを全てそのまま受け取るわけではないですが、例えば「自分の心の声をよく聞いて」と言われると、判断に迷った時には自分がやりたいと思えることなのだろうか、とか、指針というか方向性のようなものをもらえたような気がします。
そういう指針や方向性が見えると、なんとなく未来を向いて生きていこうという気持ちがもらえるんじゃないかなと、今回受けてみて思ったところでした。
そして、最後に書いてあった「手相は変化するもの、また自力で変えていけるものです。 鑑定がより良い方向に進める力となれば幸いです。」という言葉自分ではどうしようもないものと先程書きましたが、それは言い換えれば「自分ではどうにもできない」ものにもなってしまう側面があります。
それに対して、手相は変わっていくもの=自力で変えていけるというメッセージは、未来は自分の手で変えていくことができるというものかなと思いますし、より前向きな気持ちにさせてくれるもののような気がしました。
自分自身、改めてこういう方向性で今年を過ごしていきたいなと思える鑑定結果となりました(上記以外にも色々内容はあるんで、上記は結果の一部)
ということで、2022年の始まりということで、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?