誘拐事件The Kidnapの考察
2023年11月1日チラズアート様より発売、同日実況プレイ開始🎮
この作品は考察するまでもないくらい明快で分かりやすいストーリー展開だったので、「考察」とは語弊がありますが、面白かったのでつい書いてみました。
このコンテンツはネタバレを含みますのでご注意くださいませ。
【ヒトコワと心霊の融合が素晴らしい】
タイトルに尽きるのですが、冒頭のさらおのお母さんやれんやのお母さんに共通する「ネグレスト」の問題が現代の病理を映し出していてとても印象的でした。
加えて、さらおはさらおの口煩い母親を金槌で殺している描写が冒頭で表れますよね🔨その母親の亡霊(?)が中盤にれんやとお姉ちゃんが誘拐された時に出てきますね。
【毒親育ちの子どもたち】
子どもに過干渉な親、無関心な親、いろんな形のネグレストがあかるみになりつつあります。昔からの「常識」に疑問を持った人間ががSNSやインターネットなどの発言の場を獲得した今、「毒親」からの脱却期だと言えましょう。
さらお(攫う人ってこと?)の母親は過干渉、お姉ちゃんとれんやの母親は放置親&子どもを持ち物としか見ない親でした。ゲーム冒頭ではれんやの母親が家を出ていく直前のシーンから始まります。
れんやは小学3年生なのにまだおねしょが続いています。小学生の夜尿症は珍しいことではありませんが、自尊心の発育や発達障害が原因である可能性もあるそうです。そんなまだ手のかかる子どもを置いて家を出る母親。とても働きに出ているとは思えませんね。
その後ゴミ屋敷と化した家で二人暮らしをする様を見るに、父親もこの家にはいないようでした。
カップラーメンやカレーで食事を摂る2人を見て、「学校の先生気付けや」と月本は思いました。
この土のついた軍手とビニール袋、もしかして野菜をどこかの畑から盗ってきたのでは?お金があるうちはカップラーメンを買い、なくなったので盗みに走ったのではと考えました。ルーは家の買い置きか、れんやくんがまさひろに唆されて万引きをしたおばあちゃんのお店で調達したのかなと思います。
そしてこうも考えられます。まさひろくんに唆されたと書きましたが、れんやくんは日常的にお姉ちゃんのこういった盗みを見ていたのではないかと。
皆さんはどう思われましたか?
ドメスティックな闇の部分をうまくホラゲにした秀逸な作品でした。また気付いたことがあれば加筆します。
2023.11.3
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