金木犀の木の下で

春ですね

今日もわたくしは
桜の木の下で餅を焼いています

自分の腹を満たそうと
ひたすらに餅を焼く練習をしています

けれどたまに
自分では食べきれない
あるいは
自分の口には合わない餅が焼けることがある

それらを喜んで食べてくれる人がいて
今日も私の周りは賑やかです

ふと振り返ると
桜が泣いているのです

あまりにもよく人が通るようになったから
根っこが痛んで仕方がないんでしょう

それでわたくしは
生焼けの餅を残して
また他の場所で餅を焼き始めるのです

今日は二度咲きの金木犀の木の下で
餅を焼いています

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