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正体隠匿バトロワの能力について
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こちらの記事は、
正体隠匿異世界ダークファンタジーバトルロワイヤル
リベンジェンドストーリーの能力のバランス調整や没入感について記事にしたいと思います。
Why?‐-------------------
見た目で気になってくれてる方が多い、
4年かけたのがどう面白くなったのか伝えたい
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リベンジェンドストーリーは、総勢20キャラ(クラファンコラボや特典も合わせると26キャラ)がそれぞれ主人公になれる!
を目指して作りました。
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これは人狼ゲームとの対比で、どうしても生まれる役職の重要度や強弱を
なるべくなくしたかったからです。
また、多くの個別能力や個別ボードがあるボードゲームで、ハズレを引いた時のがっかり感をなるべくなくしたいと思ったからです。
また、この記事を書く理由として、リベンジェンドストーリーでも、
そのキャラの使い方を知らないことで弱キャラになる事を少しでも軽減したかったからです。
まず、このゲームは3陣営のバトロワになっていて、
陣営事に、ざっくりとその能力がわかれています。
また、この能力は、物語の3原則にそっています。
※物語やキャラへの没入感の為に、そこから入りました。
物語ではしばしば3陣営が描かれますが、その3陣営は以下になります。
「保守」・「革新」・「自由・中立」
わかりやすいところで幕末を例に出しますが、
それまでの日本を守りたい幕府や新選組が「保守」
新しい日本を作りたい龍馬や薩長が「革新」
それとは関係なくどちらになっても自分の道を貫きたい弥太郎などが「自由・中立」です。
リベンジェンドストーリーは、全滅した村の生き残りの赤ずきんが、
10年後市長になっている人狼に復讐するお話です。
ですから守る地位や名誉や立場がある人狼率いるヴィランが「保守」
赤穂浪士のように復讐に燃える集団のブラッドが「革新」
もう一度巻き込まれる人狼村の生き残り達アナザーが「自由・中立」
となっています。
※人狼ゲームは村が「保守」人狼が「革新」なので反転しているのも
面白いですよね^^。
この物語のベースがそのまま能力に反映されています。
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Why?「なぜこんなところから能力を作るのか?」
プレイをするだけで、ロールプレイになるという体験に繋がるからです
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まず赤ずきん率いるブラッドは「革新」です。そしてリベンジャーの集まりです。赤穂浪士さながら誰か1人が生き延びて、人狼を倒すのが目的です。
ですからブラッドは全体的に好戦的で、直接的な能力が多いです。
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例えば赤ずきんなら、絶対にダメージを与える能力と、狙った相手を攻撃し続ける能力です。赤ずきんをプレイすると自然と思考がこうなります。
「誰を狙って殺そうか・・・」自然とロールプレイが成立しています。
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別の例だと3匹の豚は、言わずもがな協力して狼を退治するお話です。
(バトロワではそれが信じてもらえず、森で嘘つき呼ばわりされ続けた兄弟が名誉挽回の為に参戦します★)
ですから豚の能力は、小屋を設置してブラッドみんなが恩恵を得る能力になっていて、ブラッドの中でも協力を意識したプレイになります。
ブラッド陣営の中でも強みやプレイ感に差が生まれるようにしています。
続いてはヴィランですが、ヴィランは「保守」です。
ではこの護る対象はなんなのか?
そう、
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人狼
です。
人狼はこのゲームのボス的な存在です。バランスを取るといいましたが、
人狼はそれでも頭ひとつ抜けた強さを思っています。
しかし、その反面4日間(4ラウンド)能力が解放できないという、
物凄く強いデメリットがついています。
この期間を生き延びる。他のヴィランは護る事がチーム勝利につながります。
ではどうやって護るのか?ヴィランはその名の通り、妨害系の嫌がらせ能力に長けたキャラが多いです。ヴィランらしく相手を苦しめる事が勝利につながります。
そして、最後が「自由」のアナザーです。アナザーの自由は、別の勝利条件や勝ち方を持たせる事で、表現しています。
このバトロワに参加はするけど、目的は別にあります。
そんなキャラが多いです。
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例えば騎士は、失った左手と左足の代わりの何かを探しています。
ですから能力は、レガシー(専用武器)を自他関係なく6個集めます。
騎士は誇りも失っています。いわば俳人のゴミ漁りと化してます。
なのでもう一つの能力は他人から装備を奪うです。
誇りを失って何かを戦場で探しとめる騎士・・・を体験できたらと思います。
それぞれのキャラクターが、その童話の名前や、キャラクターのイメージ、そして10年前の傷を抱えています。それがプレイを通して自然と伝わるように、能力を考えました。
お気に入りをいくつか紹介します。
ブラッドのシンデレラ、ヴィランのマッドサイエンティスト、アナザーの市民です。
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シンデレラは王子が殺されていて、ガラスの靴を履くシーンで、王子が人狼にかわり「お前の王子はもういない、お前は一生灰かぶりさ」
と言われてメンヘラになってしまったという設定で、森をさまよっている所を赤ずきんに助けられました。
シンデレラは赤ずきんがいないと敵味方関係なく攻撃する。
相性ピッタリで大ダメージというメンヘラムーブをかまします。
本当にメンヘラが怖くなります(笑)
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ヴィランのマッドサイエンティストは、
人狼が抱える参謀ですが、人狼の計画よりも研究に熱中してしまう悪者に
よくいるタイプの狂った研究者です。
黒死病のあとに、ゾンビウイルスを作っているという設定ですが、
プレイをすると、しばしば陣営の勝利よりゾンビを作りたくなります(苦笑)(心の中がゾンビを作ることでいっぱいになっていたらアナタはもう立派なマッドサイエンティストです!笑)
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アナザーの市民は、10年前の村人の唯一の生き残りです。
実は赤ずきんの双子の姉で、くまに助けられて記憶を失っている・・・
という設定モリモリの彼女は、「裏主人公」というテーマが実はあり、
能力もある意味で作中「最凶」となってます。
それは他人に助けられる能力です。赤ずきん(双子の妹)との対比にも
なっていますが、市民は誰かを味方にして助けてもらいます。
主人公補正で誰でも条件さえ満たせば仲間にできます。
そしてこのダークファンタジーな世界は一筋縄ではいかないので、
その代償としてアナザー全員を裏切ります(苦笑)
裏主人公を体験してもらえたら嬉しいです。
※人狼ゲームではなかなか起こらない事が起こるので、人狼好きが衝撃
受けますね!w
次は、能力の調整についてですが、
まず大前提として、リベンジェンドストーリーは、「始まる前から楽しい」も目指していて、そのために最初に配られたキャラクターから
自分のキャラクターを選ぶという準備があります。
どのキャラをやるか、この時点でわくわくします。
この選択で平等に選ばれるというのを基準に調整を行いました。
つまり、実は使ったら強いキャラや能力も、使われない場合は、
どんどん魅力的になるように調整しました。これは、まったく別のコンセプトから生まれた仕組みでしたが、すごく嚙み合った取り組みだったと思います。
実際に能力についてですが、一番参考にしたのは、ゲームセンターゲームの
ガンダムVSシリーズです。
このゲームは非常に多くの機体がいて、それを非常にうまく差別化しています(本気でやる人にとってはいろいろ思う所あると思いますが・・・)
リベンジェンドストーリーでは、正体を隠して戦う、
公開で能力を発揮するという縛りがキャラの個性を生かすという点で、
とても悩ましい点でした。
また、公開したら強い能力に関して、それをどう制限するか?
というのも悩ましい点でした。
(とりあえず公開しとけっていうのは推理要素を阻害しかねません)
辿り着いたのがガンダムVSで、概念的にいろいろな所をすっきりさせてくれました。ガンダムではコストで分けていますがこのゲームではHPで分けています。
HPが高いというのはとてもアドバンテージです。
このアドバンテージの高いキャラクターには高性能な能力を与えています。
高スペックで高性能じゃダメなんじゃないの?
いいえ、HPが低いほどに、能力を高性能にするのではなく、一点に尖らせていく事でバランスをとっているのがとてもユニークで素晴らしい点で、
そこを参考にしました。
つまりHPが低いキャラほど、ハマれば強い!
という立ち位置になります。
そして、次の差別化は、
いつ強いのか?
です。
これはMTGなどのトレーディングカードゲームを参考にしました。
TCGでは、その特性をアグロ、ミッドレンジ、コントロールと言ったりします。
ようは、序盤・中盤・終盤です。
リベンジェンドストーリーでも、そのキャラクター達にざっくりとですが
このような位置付けがされています。
人狼はコントロールキャラです。前半はなんとかやりくりして後半ぐっと強くなります。
赤ずきんはミッドレンジです。特定の相手を探し出して殺す事に長けています。
クマや、シンデレラはアグロです。序盤公開も視野に入ります。
猫や騎士はコンボキャラ的な立ち位置になります。
また、
もう一つ能力として相手を探す必要のある能力とない能力という分類があります。
これは人狼など正体隠匿が好きや得意な人は探す能力が楽しく使いやすく、
そうでないコンボキャラなどはボドゲやTCG好きがストレスを少なく楽しめるという形になっています。
全員が敵や味方を探したり推理する正体隠匿ゲームの中でも、
その能力によってその比重を軽くしたり重くしたりしています。
相手を特定したいキャラでいうと、
赤ずきん:間違って味方を確殺したら目も当てられない
ピノキオ:味方を封印したら大変
アンデット:敵を道連れにしたい、もしくは人狼を回復したい
狂人:人狼を見つけたい
市民:一番強いキャラを見つけたい
などがあります。
ですから、プレイするうえで大事なことは、このキャラは、
尖っているのか?
そして、どのタイミングが相対的に一番強いのか?
です。
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クマはとても強いキャラです。でも人狼が公開してから公開しても
八つ裂きにされます。
人狼が起きる前に八つ裂きにすることを考えなくてはなりません。
あと、順番は前後しますが、
キャラクターの能力が基本2つあります。基本がアクティブとパッシブになっています。
この2つの能力でキャラの個性を生もうという
コンセプトになっていますが
これは完全にハンターハンターの影響ですね(笑)
(MTGのプレインズウォーカーと言われそうですがハンターですw)
能力が2つあるだけで、かなりそのキャラクターの差別化が図れます。
また、2つの能力を独立させるか組み合わせるか?という選択肢も生まれます。基本は相乗効果が生まれるようにしてます。
ここでも、
①相乗効果:赤ずきん:クマ:猫:魔女などなど
②効果は重なってないけど同じベクトル:豚、人狼など
③別の独立効果:ブギーマン、アンデットなど
みたいな位置づけになっています。正直相乗効果が一番多いです。
この2つの能力は、正直ハンター×ハンターの念を考えてるようで
とても楽しかったです。
能力を考えていて、そして実際に使っていて個人的に好きなキャラを
いくつか紹介します。
騎士:ドミニオンの橋コンボを始めるコンボキャラ
とにかく実際やるといろいろやれそうでいろいろやれない、ちょっと玄人向けだけど大好きなキャラです。
リップ・ヴァン・ウィンクル:リソース勝利を目指すリソース管理キャラ
こちらも、上下の能力が悩ましくて楽しいです。戦略として、
下の能力を時には捨てる覚悟が必要です。
猫:とにかくコンボが楽しいし、マップ効果を公開時に追加で使うのも
使ってみるとシンプルに強くていいです!
全キャラ書くことになりそうだからそろそろまとめます。
まとめ
①能力は物語の3原則「保守」・「革新」・「自由・中立」から生まれていて没入しやすいよ
②HPが高いほど高性能で、低いほど癖が強くて尖った能力だよ
③キャラの能力は、パワースパイク(強い瞬間)があってそれを見極めるのが大事だよ
④キャラの能力は2つの組み合わせで、相乗効果や独立効果になってるよ
このバランスがよくなるように、負けても悔しくて楽しいと思ってもらえるように、4年で400回以上テストプレイを行いました。
正直びっくりするほどどのキャラも強いです(笑)
いろんなキャラで楽しんで、そのキャラやメンバーだから生まれるドラマを
楽しんでもらえたら幸いです。
また、もしよかったらTwitterなどにあげてもらえたら、絶対読みますし、
その回を想像してニヤニヤします^^。
すみません、
事前予約があと少しです、気になる方は予約お願い致します。
当日は本当に少数持ち込みになると思います。
事前予約はこちら←
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