自粛期間中に北海道・六花亭さんの虜になった話【前編】
【はじまり】
初めは軽い気持ちだったのです。送料無料の六花亭さんのおやつ屋さん(税込み3000円)の紹介記事が、おすすめとして私の携帯にあがってきたのは、4月頭の深夜1時。「なるほどねー」などと言いながら、しばらくそれを眺めていました。コンビニに行くのもちょっと憚られるような風潮の中、私は美味しいお菓子が食べたいな、と日々思っており、まぁ確かに、3000円で23個のお菓子が入っているのはお徳だな、と購入ボタンを押したのです。ちょっといつもより贅沢しちゃったかな、と堅実な妻っぽいセリフを吐きながら、ぽちっと。
その翌月5月、6月の私の発言は下記の通り。
5月の私「え、送料無料のおやつ屋さん、5月もやるの?やったー!もう4月のもう一回頼んでおくべきだったか後悔してたけど、新しいラインナップで5月も同じお値段とかサイコー!即買い!(ぽちっ)」
6月の私「あれ、そもそも7000円買えば、送料無料?今回の3500円のおやつ屋さん、ドレッシングが入っているのは確かに気になる。でも、実家にも買ってあげようとか考えたら2つで7000円じゃん。じゃあ、もう好きなの7000円分買えば優勝でしょう!よっしゃ、7000円分オンラインで買おう♡(ぽちぽちっ)」
ちなみに6月の私は、7000円分のお菓子の組み合わせを、少なくとも10回はシュミレーションして買いました。眠れない夜、病院の待ち時間、食後の一休み中、いたるところで、六花亭さんのホームページに飛んでは、ああでもない、こうでもない、と食べたことのあるお菓子も、まだその味を知らないお菓子も、カートにいれて、合計額を確認しながら、手元に届く時のことを想像しまくりました。
【6月:カスタマイズドおやつ屋さん】
それでやってきた今回のお菓子がこちら。
宝の山です。合計7750円也。なお、届いて約2日経ったわけですが、素晴らしい買い物をしたと食べるおやつをにやにやと選ぶ度に確信しております。ちなみにこの山の内容は下記の通りです。
内訳 霜だたみ五個入 680円 ベビーチョコミックス袋入 360円 長いもシフォン(紅茶) 450円×2 6月のおやつ屋さん※ 2610円 六花セレクト缶(花柄) 3200円
4月は3000円で躊躇していたのに、どうしたんだって感じですよね。私もそう思います。でも、もう、私は六花亭の虜なのです。どこ目線なの?な感想ではありますが、本当に、この3か月で、私を六花亭の大ファンに変えてしまった六花亭さんのおやつ屋さんがすごいです。まんまとはまりました。
※今月買ったおやつ屋さんは、送料無料のおやつ屋さんとは異なるタイプです。
【コロナ中のもやもや】
話が少しそれますが、私、ちょこっとこのコロナ自粛期間中、食品生産者や飲食店、そこの顧客の「応援」という言葉に、もやもやすることがありました。
いつもは外食産業や観光業に消費されていた食料品が、このコロナで売れなくなってしまった、というのは、周知の事実だと思います。そこで、いつものルートではない、個人への販売が、いたるところでなされていたわけです。それ自体は、フードロスを防ぎ、飲食産業を守ることにもつながり、大切だと思っています。私も買いました。オンライン市場の発展にもつながり、より便利な世の中になるのでは?とも買い物中、思ったのも確かです。
ただ、「応援」という言葉が、いろいろな人の想いをあまりに乱雑にまとめてしまっているのではないかという点が気になりました。生産者が「お願いです、いつもより低価格で販売するので買ってください!」と言って、よし、生産者を応援しよう、と顧客がものを買うのは、確かに人助けかもしれません。生産者が「みんな家で食べるばかりで大変でしょう!うちのごはんを低価格で販売するので、買って食べてください!」と言ったら、それもまた、生産者が消費者を応援する、という形の人助けです。ですが、どちらも「応援」と連呼するので、なんだかお互いに勘違いが起きているようなことがある気がしました。
生産者を「応援」というのなら、いつもより高い価格で買ったっていいんじゃないか。それなのに、あろうことか生産者側が、顧客を「応援」するため、善意で出しているものを、「××の商品を買いました。生産者を応援します!」という購入者の何アピールなのだ?というインスタ投稿なども見られました。安く買えたなら、どちらかというと、ありがとうございますなのでは?と、よく知らない人の投稿にぴりついてしまうことが、心の狭い私にはありました。
私も結構いろいろ「応援」したり、されたりしながら食べ物を買いました。でも、なんだか健全な関係ではないよな、と思うことも多かったです。需要と供給があっているから、いいのかもしれません。でも、その関係は、普段の自分の嗜好性とどのくらい離れたところにあるのだろう、また、生産者の方は本当に助かったのだろうか、ととてももやもやしました。足元を見て買い叩いていないだろうか。逆に、この混乱に乗じて、儲けようとしている悪い生産者はいないだろうか。
そんな中のこの六花亭さんのおやつ屋さん!送料無料のおやつ屋さんは、ある意味、撒き餌です。その撒き餌につられて六花亭ワールドにやってきた私は、お菓子を通じて健全に営業された気がしました。コロナ自粛の応援、ともいえるかもしれませんが、それは六花亭さんの魅力を知った私という新たな顧客を六花亭ワールドにさらに引き込む、なんとも美しい営業、あるべき会社と顧客の関係だと思ったのです。ああ、良い関係を築けたな、と私はなんだかすかっとしました。まんまと六花亭さんの戦略にはまったわけですが、今では本当に清々しい気持ちで六花亭さんのホームページを見ています。推しに貢ぐくらいの気持ちを私も持ちながらも、美味しいお菓子という、価格以上のリターンをもらっている気がして、六花亭さんには本当に感謝しているのです。まさに、応援して、応援されている、WINWINの関係なのです。
【お菓子紹介】
もやもやが解消されたところでお菓子の紹介です。
以前から、六花亭さんのマルセイバターサンドはもちろん存じておりました。また、大学生になる直前の春休みに北海道旅行に行って、そこで「六花のつゆ」というお菓子に出会っています。
これは、傑作!と思いました。小学生の頃、冬の朝に霜柱を踏んだ時のような、バケツに張った薄い氷に小石を投げた時のような、そんな食感がすごく気に入りました。小さいのに、上品な甘いお味とお酒の風味が広がって、もう以後、北海道のお土産は何がいいかと誰かに問われるものならば、「六花のつゆ」と即答しておりました。
そう、私はこの傑作のお菓子に人生前半で出会っていたが故に、他の六花亭さんのお菓子をチェックしきれていなかったのです。マルセイバターサンドはみんなが知っている王道で、私は六花のつゆを知っている、うふふ、と、自分で勝手に柵を作り、その中に閉じこもって、その環境ににやにやしていたのです。バカですね。そんな銘菓を作れる会社の他のお菓子、美味しいに決まっているんです。
私がダントツで今回感動したのは、こちら。「霜だたみ」
なにがすごいってカプチーノなんです。ふわっとしたクリームが、さくっとしたパイ生地に挟まれた、この霜だたみは、とにかく完成度がすごい。コーヒー味のお菓子は数多くありますが、これは、カプチーノです。イタリアのカフェでカプチーノとそのソーサーにクッキーが乗ってて、それを一緒に食べています…みたいな、そんな気持ちにさせてくれる一品。美味しすぎたので、今回、霜だたみが入った詰め合わせに加えて、5個入の霜だたみの箱も買いました。めちゃくちゃおすすめです。
ちなみにこちらの「いつか来た道」も似た形状ですが、全く違うお菓子です。これはこれで素晴らしいです。レモンクリームの中に「マルメロ」という果物のゼリー(ぷるるん、じゃなくて、ちょっと固いねっとりしたやつ)が入った一品です。これはこれでさわやかさがあって素晴らしいです。
ああ、二つ紹介しただけでこの長さか…お次はこちらです。「ベビーチョコレートミックス」
これはチョコレートフリークの夫用に買ったのですが、ひとつだけいただいたところ、まあ上品。それでいてしっかりと口に甘さが残ります。今までハーシーズのクッキーアンドクリームのひとつぶチョコにドはまりしていた夫が、こちらの方が優しい味、と言って浮気しました。夫は「マルセイキャラメル」もお気に入りです。
ひとつの袋に3粒入っていますが、すぐ食べちゃいます。いわゆる市販のキャラメルと違って、中にビスケット、大豆、アーモンドが入っているので、噛んで食感も楽しいです。健康的な印象さえします。
まだまだご紹介したいのですが、これでラスト!今回、一番楽しみにしていたのは、こちらの「長いもシフォンケーキ(紅茶)」です。
こちらの商品、足が短くて届いて二日で賞味期限です。それで、何か特筆したい味か、と言われると、割としっかり目の食感がするということと、ちょこっと塩気が効いているかな?と思うくらいなのですが…この続きは後半で詳しく六花亭さんを賛美しながら話したいと思います。一応中味はこんな感じ。
【後編の目次】
ここまで書いておいて、まだ何か書くことがあるのか、と思われるかもしれませんが、私、六花亭さんの虜になりすぎて、ホームページをだいぶ読み込みました。そこで、後編ではこんなことを書きたいと思っております。そんな長くはならないので、ここに続けて書こうかなと思ったのですが、ホームページを再確認して、ちゃんと私の想いを確実に書き切ろうと思った次第です。どうぞ、こちらの文章、楽しんでくださった方は、後編もよろしくお願いいたします。
[後編]
六花亭さんのお菓子への想い 六花亭さんの活動いろいろ 六花亭の社内表彰の名称 六花亭さんに聞きたいこと もし私が、もしくは私の子供が六花亭さんに就職できたら
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