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ASDグレー敏感くん。小学校。初めての運動会。
彼にとって、学校のイベントは、楽しいだけのものではなく、心の平穏を乱す、厄介なものでもある。
幼稚園の頃は、運動会、お遊戯など子どもが喜ぶであろうイベントが、彼にとって、わたしにとっても、少し憂鬱なことだった。
しかし、年長さんになってから、嫌がったり、ボイコットをすることなく、わりと楽しんでいるようにみえた。
卒園式、以外は。。
卒園式の練習が始まると、
夜泣きをしたり、おねしょをしたり、
心が乱れてるーっと感じる症状がでていた。
でもどうにか、サポート付きで
卒園式は終わった。
初めての小学校での運動会。
練習の様子は、お家で話してくれるので、参加できてる様子。おそらく。
運動会の1週間前の夕方。
担任からの電話。
「かけっこで、途中で止まってしまう、どうしましょうか。」
本人曰く、疲れたから止まった。と。
確かに疲れるよな。
止まったあとに、体育倉庫に隠れたていたらしい。そうなると、気分が乗らずに、次の種目も参加できないまま、終わってしまうんじゃないかと。
担任は心配しての電話だった。
走るならゴールまで。危ないから。
止まっちゃうなら、かけっこはやらない。
2択。
わたしはそこまでやりたくないなら、
やらなくていいと思っている。
やらないモードに入ると、誰が何を言っても、やらない人。もしくは、やれない人。
彼は走るを選択して、本番1位でゴールした。
運動会当日は、わたしたちの心配をよそに、開会式から閉会式まで無事に参加し、無事に終わった。
親として、子どもの運動会をゆっくり楽しめた。
そのあと、習い事のプログラミングまで行けた。
かなりの成長。
もちろん、疲れはピークだったはず。
次の日は機嫌が悪くて大変だったけど、
よく頑張りました。と本当に心から思う。
彼のためにできること。
彼のためにやらないこと。
どこまで、何をサポートするのが良いのか、
いつも迷う。
でも、ひとつひとつの体験で、
彼は少しずつ成長している。
可能性を潰さないように、
でも、物事に折り合いをつけられるように。
自分という人間を知っていってほしい。