人事のお仕事紹介【国内赴任編 後編】
書き切るのに3年くらいかかるんじゃないかというシリーズ第2段です。
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国内赴任にまつわるお金のアレコレ
人事異動によって、引越しが、発生する場合お金がたくさんかかります。
基本的には会社が引越しを命じてるので、多くの費用を会社が認めてくれるケースが多いです。
会社がどこまで費用をみてくれるのか
これは結構会社によって“優しさ“が違ったりします。 引越しが頻繁にある会社なのか、そこまで頻度は多くないのか。引越し先の距離はどれだけ離れてるのか。その人が独身なのか、家族帯同で引っ越すのか、単身赴任するのか。
裏を返すと、会社からの社員に対するメッセージや想いが詰まってるものです。
いやいや、引越しせなあかんのに、想いとかふざけんなよと思う人もいるかもしれません。
ハイ、スミマセン。
これは謝るしかないです。
ただなるべくその方の負担を減らしたいと考えています。最近はテレワークも増えてきて、働く場所を選ばない時代にもなってきていますが、現場で働くメーカーとかはまだまだ難しいです。モノづくりを支える会社は、現場が重要。
工場でライン止まってるのに、「私沖縄に住んでます!到着は明日の夕方です!」は滑稽ですよね。とはいえ、働く人からすれば働く場所に囚われないというのは非常に魅力的だと思います。
最近は減ってきましたが、異動による引越しを喜んでる人もいました。それはこんな人達です。
異なる環境で成長がしたい
絶滅危惧種。かくいう私も実はこの人種です。これまで転勤を何回もしてきましたが、どこも楽しかった。いろんな人と出会えて、勉強になったことも沢山。人が成長する最短の近道って「環境を変える」事だと思ってます。引越成金を目指す
引越をすると会社からお金がいっぱいでるので、手当で成金になれます。また最初の転勤はいろいろと家具家電を揃えるので、出費は多いですが、2回目以降はそこまでお金かかりません。サイズが違うカーテンを買うぐらい?すると2回目以降は完全に「+」収支になります。これを引越成金と前職では呼んでます。ちなみに前職では引越手当を使って婚約指輪を購入した猛者がいました。笑家族と離れて単身赴任したい
これもかなりレアな人種。何故か前職では単身赴任したいと言う人がとても多かったです。お酒が好きな人が多かったり、ゴルフが好きな人が多かったり、家で虐げられていた人が多かったのでしょうか・・・
引越をすると貰えるお金など
①赴任手当
まず最初に貰えるのはこのお金。多分ほとんどの会社であると思います。内容としては、月1ヶ月分の給与くらい。家族で行くと2〜3ヶ月に膨れ上がります。
目的としては、会社が引越をさせているので、いろんな負担(身体的にも精神的にも)をかけているので、そこに対して報いる為の手当です。
あとは、引越に関わる細々とした費用をこの赴任手当に含めています。例えば、引越し先に行った際のホテル宿泊の際にかかったクリーニング・ランドリー費用とか。そういう細々としてかかるけど、いちいち会社に請求できないものも赴任手当に含まれています。
②引越費用
基本的には会社持ちです。足が出る事はありません。ただ会社によっては、運送するモノや量によって自己負担になるケースもあります。
会社は2社以上の引越会社と提携をしており、それぞれに相見積もりをして安い方の会社を使うパターン。または引越の料金(テーブル)が既に決まって
おり、家族帯同と単身で会社を使い分けてる会社などがあります。
③下見交通費
家族の往復の交通費+一泊分の宿泊費が出ます。宿泊は距離によっては、当日日帰りしか出せないというところもあります。
新天地での生活拠点は重要。ましてや家族と引越をする場合は、生活環境の確認が大事です。保育園や買い物できる場所、都心部へのアクセスなど、気にするとキリがありません。
人によっては1泊じゃ足りないよ〜という人もいるので、その場合は最初に書いた赴任手当から賄うイメージですね。
④物件の契約に関わる費用
ここは結構重要。お家が賃貸の場合、いろいろと費用が発生します。
まずは大きく分けて、「定額の手当」を払ってくれるパターンと「実費」でかかった費用を精算してくれるパターンがあります。
実費の場合
家を契約するのにかかる初期費用として以下のものがあります。
敷金:いずれ返ってくるお金。修繕費用と差し引いて、戻されるケースが多い。相場は家賃1ヶ月くらい。結局は返ってくるので、個人負担のケースが多い。
礼金:なんか知らんけど、契約に対してお礼に渡すお金。1〜2ヶ月、多いところだと3ヶ月分払わないといけないところもある。マジで暴利。返ってこないので、会社負担のケースが多い(ただし上限家賃2ヶ月分とかの場合がある)
鍵交換費用:名前の通りのお金。前職ではここは会社負担にしてなかった。
クリーニング費用:会社負担と個人負担で半々ぐらい。基本は退去する時に払うが、先に払うパターンもある。退去時の過失によっては大きく個人負担が発生することもある。
大体礼金と敷金のバランスが重要になることがある。悪い人だと、礼金は会社負担なので、敷金の1ヶ月を礼金に移してくれという悪どい人もいる。
定額の場合
上の諸々の費用をすっ飛ばし、契約に関してはいくら払います、という設定をしている会社もある。メリットとしては、細かい領収書の判断等が無くなるので、処理が簡単になり人件費が浮く。また異動する人にとっても、定額内で収めれば、手元にお金が残るのでラッキー。一方デメリットとしては、会社が実費以上のコストを支払うので、コストが増えてしまう。人件費含めるとそこまで増えないかもしれない。
仮に引越しをして、社宅や寮に入る場合はこの限りではないので、社宅回でお話をしようと思います。
⑤その他手当
単身赴任手当
家族を残して単身で行く場合、毎月プラスで手当を支払うというもの。4万円から5万円ぐらいが相場かなと思います。プラスでお金貰えるならめっちゃ得やん!と思うかもしれませんが、基本的に2世帯分のコスト(食費や水道光熱費、家賃など)がかかるので、黒字になることはありえません。どう足掻いても絶望。帰省旅費
単身赴任をしてる人が、家族がいる実家まで帰るのに必要な費用を会社が払ってくれます。1回分(1往復)の会社もあれば、2回分支給してくれる会社もあります。かかった費用を実費で払ってくれるパターンと、最初に帰省ルートを登録して、固定して払ってくれるパターンがあります。
また、実際に帰宅したかどうかを確認して支給する場合と、無条件に毎月払ってくれる場合があります。
このあたり、細かいルールは会社によって違うのでどういう手当があって何が支給されるのか、あるいは支給されないのかの確認することは重要だと思ってます。
総じてこの転勤に対するいろんな手当がしっかり充実してる会社は安心できると思います。転勤に対するルールや手当がここ5年くらいの間に見直しがされてるかも結構ポイントです。
コロナ前後で「働きやすい環境」の認識が変わってきてる中、何もルールが変わっていない会社は、人が足りてなくて忙し過ぎる会社か、社員の事を何も考えてにい会社のどちらかだと思ってます。もしくは既に完成されてる会社か、、、
まとめ
引越はやっぱ大変だな。
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