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2024年8月19日からはじまった八日間の記 「◯-Salon」と京都滞在

ここしばらく更新が滞っていたのですが、
私は生きております。

特に、
2024年8月19日から27日にかけての間、
京都にて、不思議な時間を過ごしていました。

私はこの一ヶ月、故郷に戻り
家系のことや、昔のことに意識を向ける日々
を過ごしていたのですが、

8月20日に予定があったため、
前日の19日に京都へ向かいました。

このときに
おうかがいする約束をしていた友人の紹介で、
一泊させてもらう予定だった「場」が、
◯-Salonわのさろん」です。

今回、こちらで思いがけない、
不思議な時間が生まれました。

◯-Salonわのさろんでの八日間

8月19日

新幹線と特急列車、電車を
乗り継ぎのりつぎ
京都に到着した後は、
気になる神社を巡拝して

淡路島にいたとき、毎日通りがかりに挨拶していた「鷺森神社」
京都にも同名の神社があると知ってから、
一度ご挨拶に伺わねばと思っていました。
(この日「行こう」と思っていた場所の一つ)
「鷺森神社」に向かう道中偶然出会い、気になってご挨拶した「新宮神社」

夕方ごろに「◯ - Salon」に伺いました。

雨が降っているからと、
傘を持って最寄り駅まで迎えにきてくださった
「◯-Salon」提供主のさき﹅﹅さんとは、
このときが初対面でした。

手土産に
京都(近所)のお菓子と
猫柄の文房具(かわいさで購入)
を持っていく野暮にも
しっかり喜びを表現してくださって、
気持ちのいい方だという印象を受けました。

寝泊まり用の綺麗な個室ばかりか
手作りの食事までいただいてしまい、
対価について聞いてみたところ
破格の宿泊費に驚愕しました。

「私も、つい数ヶ月前まで
 身一つで方々を転々としてたんで、
 今回、こうして家を持たせてもらったからには、
 困っている方に提供しようと思っていたんです。
 お金のことは気にしないでください。」

とおっしゃるさきさんに、
侠気おとこぎを感じました。

この日、話の流れで、
私が再び近々京都の来る予定があること
(そして、あまり賢くないスケジューリングを組んでいたこと)
をお話ししたところ、
次回の目的地も近いし、予定日まで滞在してもいいですよ、
と言っていただけて、
ついつい、お言葉に甘えました。

8月20日

水瓶座で満月を迎えた日です。

この旅の最初の目的だった友人のお宅で
野口整体にふれる時間を過ごしたあと、
新幹線には乗らず、
そのまま◯-Salonに帰りました。


今年に入ってから通例になっていた
ひとりフサツは、

さきさんと
まるい満月を眺めながら
対話する時間になりました。

満月。◯は満ちた姿でもあるんだと気づく。

さきさんが京都でしようとされていること
をおうかがいすると、
彼女の信念というか…
「ほんとうのこと」をやろうとしている人だ
という頼もしさが感じられました。

いい影響をいただけたと感じています。

8月21日

翌朝、
気になっていた「おとなまき」
を体験させてもらえることになりました。

赤ん坊の「からだ」のことにも話題がいき、
昨今巷で流布している考え方や、
大人優先に設計されたヒップシートへの
さきさんの想いを聞くことができました。

さきさんのお話しによると、

今の通説では、
赤ん坊がC字型の体勢になる「スリング」が
危険ということになっているが、

胎児は母親の胎内にいるとき、C字型で、まるまっている。

赤ん坊にとってC字型は一番最初の、「自然な状態」。

そこから、
成長していくなかで、立って歩けるS字に変化していく。

まだCが自然の状態である赤ん坊にとって
硬くて平坦な場所に寝かせることや、
無理矢理大人に近づけたS字のヒップシートは
身体に無理をさせるものでしかない。

以下は、さきさんのお話を受けて、
「スリング」を検索した時に真っ先に出てきた検索ワードと、
その答え。

スリングが危険な理由は何ですか?

現在、危険との指摘を受けているスリングは
「袋型」と呼ばれるタイプのものです。
「袋型」スリングは深めの袋状の部分に赤ちゃんを入れるため、
赤ちゃんの姿勢がC 字型に曲がってしまい、
呼吸ができなくなる場合があります。
また、袋の部分を縁取る伸縮性の布が赤ちゃんの顔を覆って、
呼吸を阻害してしまう恐れもあります。2010/05/18

これが、十年前から言われている通説のようです。

私は赤子を産んでいないので、
このことについての予備知識は
ほぼゼロの状態でしたが、

Instagramに載せられた(母親が主役の投稿で)
S字型抱っこ紐によって
母親に「括り付けられている」赤ちゃんの様子と、

さきさんがスリングで抱くC型で眠る赤ちゃんの
表情には雲泥の差があることはわかりました。

主体である赤ちゃんの表情を見るだけでも、
わかることはあるはずなのに、
「これが正しい」という先入観を持ってしまうと、
現実そのものを見るのが
おざなりになるのかもしれないな、
と、空恐ろしさを感じました。

そして、さきさんからこの話を聞かずに、
赤ん坊を抱える必要に迫られたとき、
おそらく初動でGoogle検索するであろう自分が、
スリングを敵視する流れも想像できて
危うさを感じました。

8月25日

この日は、長期滞在のきっかけでもある、
大徳寺•龍光院さんにおうかがいしました。

朝の9時ごろからお堂の拭き掃除をさせてもらい、
坐禅を組んだあとは、
安岡定子さんという方による「論語」の素読会
に参加することができました。

この方は、
私が10年前に私淑した安岡正篤先生のお孫さんにあたる方でした。

寺子屋に普段参加されている方から教えていただいて

この日におうかがいすることができたので、
妙縁によるものだと感じました。

このときに子供たちと誦じた、

「辞は達するのみ」

という言葉が、深く刺さりました。

以降、三日ほどかけて
なにを「伝えたいか」「残したいか」ということを、
神社参拝や周辺を散歩しながら思案し、
自分の中で一つの落としどころを見つけることができました。

帰路についたのは、27日。
貴重な機会をいただけました。


あの「場」で過ごして感じたこと

まず、
初対面の方の家に住まわせてもらう
(しかもわりとがっつり)という、
これまでの人生で経験したことのない出来事だったので、
そもそもこういう機会を頂けたことが、
ほんとうに有難いことだったと思います。

さきさんとお話しした中で、
「人は人との関わりの中で姿をあらわす」
ということが
強く印象に残っています。

わたし自身が長年、
読書によって自分を見つけることに偏っていたから
かもしれませんが、

おとなまきといい、対話といい、
自分の知らなかった一面を見ることができて、
新鮮な嬉しさがありました。

八日間もの期間を頂けたこともあって、
京都の街を探索したり、
環境を変えたうえでこれからのことを考えたりすることができ、
わたしにとっての救済ポイント…
息のつける、給水所のような場
になっていたと思います。

良い時間を過ごすことができました。
◯-Salon、またぜひお伺いしたいと思う「場」です。

2024年8月31日 拝

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流記屋
知る・学ぶ・会いにいく・対話する・実際を観る・体感する すべての経験を買うためのお金がほしい。 私のフィルターを通した世界を表現することで還元します。