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命の活かし方探究

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#苦い思い出

心照古教〜『大学』を考える〜【二九】

心照古教〜『大学』を考える〜【二九】

君子は誠実に、かつ、ゆったりと構えている本文

我流訳文

『詩経』小雅の南山有台篇には、
「徳が豊かで常に心に楽しみを抱いている君主は、
民の父母に等しい」とある。

君主は天下の民を
我が子のように視ているので、

慈父母が我が子を愛するように
民が嫌がることを悪み、
民が好むことを好む。

これを「民の父母」という。

『詩経』小雅の節南山篇には、
「雄大で厳かに聳え立つかの南山は、巨大な岩

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心照古教〜『大学』を考える〜【二八】

心照古教〜『大学』を考える〜【二八】

天下を平らかにするには、本文

我流訳文

八条目の「天下を平らかにするには、其の国を治むるにあり」とは

君主が
老人を老人として敬意と労りを持って大切にすると、
民は自ら自分の親への孝養に励むようになる。

君主が年長者を年長者として大事に扱うと、
民は自ら兄や姉に対して素直さと情愛を見せるようになる。

君主が孤児を憐れんでよく面倒を見ると、
民は心から君主に従うようになる。

だからこそ、

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