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陥没乳頭の手術を受けた話①(受けると決める〜当日まで)

こんにちは。花間るきです。
過日、陥没乳頭の手術を受けたので、その経緯とか感想を書きます。
気になるところだけお読みください。

受けようと思った経緯

実は「陥没乳頭で恥ずかしい」といった気持ちは無く、むしろ「乳首が服で目立ったり擦れたりしなくていいな」ぐらいにしか思っていませんでした。更に、何の根拠もなく「妊娠・出産をすれば勝手に出てくるだろう」と思い込んでいたのです。
しかし、妊娠を本格的に考えはじめてから調べてみると全然そんなことはなく、陥没乳頭で授乳に難儀している方も少なくないらしい。揉んで改善することもあるみたいだけど、私の胸ではとてもできそうにないが…???(のちに医師に重症と判断されるので、この勘はおそらく正しい)

手術以外だと塗り薬というのもあるのですが、これは「軽症なら効果があるかもね」くらいのもので、重症で果たして効果が期待できるのか、何より時間がかかってしまいます。ぶっちゃけ「そんな待てない」ので、確実性が高く即効性のある(※実は術後の乳頭保護期間がかなり長いが、この当時の私は知らない)手術を選択しました。
「絶対に母乳で育てたい!」という信念があるわけではないのですが「選択肢は多いに越したことはない」をモットーにしているので、改善が見込める方法が現代にはあり、幸いに経済的にも許される状況であったので、これはチャレンジせにゃ損。

さて、どの病院にするかですが…
陥没乳頭は「美容整形外科」で対応していることが多いようです。何も知らずに婦人科に行って追い返されました(^ω^)自分のあほ…
条件としては①保険診療で対応してくれて、②どの先生に当たるか分かる規模のところで、③手術実績がなるべく多そうなところにしました。後から思いましたが、④通うのにあまり無理がない距離にある、も大事です。

①は自分が保険適用に当てはまる(40歳未満で授乳の予定がある)のでキチンと利用したかったため。
②は乳頭というデリケートな部分を任せる相手になるので「最初の問診と実際の手術が違う先生だよ」というパターンは避けたかったため。また陥没乳頭はどうしても再発リスク(また引っ込んでしまう)があるので、信頼できそうな先生を選びたかった。
③は実際行ってみないと分からないし、はっきり数字を言ってくれない場合もあるかもしれませんが、実績件数をサイトに載せているところを選びました。
さらに④について、陥没乳頭は「手術してハイ終わり」というものではなく、翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後…と半年間にわたり何度も通うことになります。あまりに遠いと通い切れずちゃんと処置が受けられない可能性があるので要注意です。

ここの病院にしようかな、と決まったところで、まずは予約のメールを入れました。最初は数週間後の日程を提示されたのですが、その後繰り上げで1週間以内に行けることに。(その後の手術日程でも同じように繰り上げがありました。美容整形外科の場合、勢いで予約とったけどやっぱ辞めるという方が多いのかなぁなんて邪推してしまいました。)

通院1日目(問診)

問診の所要時間は一人あたりで決まっているとのことだったので、質問したいことをまとめてから向かいました。
問診を始める前に乳頭の状態を確認されました(度合によって説明内容が変わるためと思われます)。つまんでも何をしても出てこないので重症との診断。プレゼン資料を使いながらパッパッパと説明が進みます。機械的な印象ではありますが、一人でも多くの患者さんと面会するため、そして患者側の質疑応答のために時間を残そうと考えればまぁこうなるよね、という感じで悪い印象はありませんでした。
陥没乳頭は再発しなくても半年くらいは長く付き合っていかないといけないので、もし問診の時点で「なんか信用できないな」という場合はそこで手術するのは辞めるが吉と思います。

幸い、信用できそうだなと思ったので、手術の予約を入れました。

通院2日目(手術当日)

問診から2ヶ月後。部分麻酔というのもあって食事制限などもなく、いつも通りに過ごせます。(病院によるかもしれませんが)金属類は全て外して、上半身だけ全て脱ぐことになります。つけ外しに難儀するようなアクセサリーはつけてこず、上下分かれた服にするとスムーズかと思います。

受付後、施術室的なところに通されて、女性の看護師さんから「上半身のみを全て脱いで、ゴム入りタオル(プールで使うようなラップタオル)を胸の上からかぶるように指示されました。マスクは術中もつけたままでした。
最初に胸の様子を撮ります。靴を脱いでベッド(手術台)で横になり、首のあたりに目隠しを設置されました(高さは無いので先生の顔は分かるが、施術している手元は見えないようになる)。乳頭だけが出るように、紙?のようなものを被せます。

ついに麻酔。しっかり痛い。虫歯治療の麻酔と同じような感じです。採血(抜く)より麻酔(入れる)の方がやたら痛く感じるのは何故なんでしょう。その後、麻酔が効いてくるまで放置されます。音楽を流してくれていたものの、やることがない…暇…
皮膚の感覚が無くなったことを確認して、手術が始まります。作業内容を報告されると想像して怖くなってしまうので(小心者)、何をやっているかは聞きませんでしたが、かぎ針みたいなもので乳頭を引っ張りあげたり、乳頭を切ったり、縫っている感じは分かりました。本当にほとんど痛みはありませんが、(たぶん)乳頭をざくざく切っている時はちょっとだけ痛みがありました。ただ、たとえば裁縫のまち針で指を刺した時よりも痛くないです。

手術自体は1時間ほど。部分麻酔なので意識はあります。下手に動いて手元を狂わせないようにと思うと身動きがとれず、かといって無駄に喋るのもコロナ禍においてはどうなんかな…と控えた結果、とにかく暇で辛かったです。最後の方は寝てました(そのくらい痛みは無いです)。寝不足の方ならもっと早々に寝てしまうのではないでしょうか。

乳頭をおそらくパッド等で保護して(見えないので想像)、最後にテープを4列ぐらいつけて固定します。服を着て、支払いを済ませ、翌日の予約を確認して終わり。
痛み自体は感じないものの身体に負荷はかかっているのでなんとも気だるい。薬局で痛み止めと抗生物質を処方してもらい、帰宅。ベッドから起き上がれないくらいの状況もありえるかなと思っていましたが、通常通り家事はできました

「痛み止めを飲んだにしてもここまで痛み無くなる?」というくらい痛みがない(卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術は飲んでも痛かった)。むしろ「パッドが血で濡れててしっとりしているなぁ…」とか、「テープがちょっと痒いな…」みたいな方が気になるくらいでした。痛み止めは帰宅してすぐと、5時間以上間が空いたので寝る前に1錠。

防水対策は取られていないので、当日だけはシャワーも浴びれません。
私のような重症の陥没乳頭の場合、乳頭が普通よりも小さい状態なので、あえてしっかり縫合しきらずに細胞の再生能力を生かして乳頭の大きさを稼ぐことになります。余計な出血をしないように、あまり動き回らずにさっさと休むことにしました。

もともと寝付きは良い方ですが、クタクタに疲れて当日は即寝でした。

次回予告
耐えるのは痛みではなく、痒みだった。次回はこちら。

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