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小説 万テチョライフでレベルアップ~よりそう Season2 ~ 17


「おはようございます」

カフェキムンの朝食アンド手帳タイムを終え出社していつもの席に着く。一通りメールとスラックを確認していると。

「おはよう。雲川君?
出海部長からの伝言。今日2時から最初の打ち合わせするから15階の会議室来るようにって。じゃ。」

「あ、はい。」呆気にとられ、それしか言えない自分をよそに、

向こうにいこうとする先輩を急いで呼び止める。

「先輩!あらためまして、雲川竜馬です。よろしくお願いします。」

ちょっと声が大きすぎたか、周りからの視線を感じる。先輩は、あれっと気づいた感じで、

「あ、そっか。
おれ、東郷晋時。8年目。PMみたいなことしてる.よろしく。じゃ、また後で。」

早口であっという間に行ってしまった。仕事できる風な感じ。
凄そう。とりあえず、いつでも思い出せるようにメモを取り出し。

東郷先輩。8年目。PMと、先輩情報を書き込んだ。情けない顔をしていたんだろう

「あー、見えてしごとは早いんだけど、なんか抜けてるタイプだから心配するな。」

後ろから先輩に声をかけられる。先輩だって仕事早くていつもびっくりしていたのに、それよりも早いのか。

「あいつと同期なんだよ。新人研修の時から目立ってたんだけど、あいつはいい右腕がいて成果出せるタイプ。お前といいコンビになるかもな。」

俺、右腕タイプ?

**********************

そんなわけで午前中に頑張って仕事を終わらせようと、昼もコンビニのサンドイッチをかじりながら、机で食べた。

さて、そろそろ10分前。さ、行こうか。

って、どこに。。あれ、朝東郷先輩がなんか言っていたはず、、だけど、なんだったけ。といってメモを見返しても先輩情報しか書いていない。。

あーーーー。 メモしなくちゃいけない情報違った。。。

うーーんと一生懸命思い出そうとしてみたが、さっぱり。Slackで聞くかと思いながら東郷先輩を探すが、

「お、雲川。いくぞ」と出海部長から声をかけられた。

「あ、はい」 ラッキーとばかりに一緒にエレベーターに乗る。

すでに、エレベータに乗ている人から「何階ですか?」と聞かれる。

あー、やっぱり駄目だった。

「15階お願いします。」部長が言ってくれた。

エレベータの入り口近くでボタンを押してくれた人は少し驚いていたようだ。そうそう、15階って応接室のような特別なお客さん対応くらいでしか使わない場所なのだ。なのに忘れるなんて。。。

13階を過ぎると自分と部長だけになった。

「今日の場所、統合から聞いてなかったか」やさしい感じで、でもちくりと聞かれた。

「す、すいません。聞いたのですが、メモを忘れていました。」

「ま、あいつのそっけなさにあっけにとられていると、わすれるよな」

何でもお見通しだった。。すごい。

チーン。15階にとまったエレベータ。

降りるといつもは見られない空に近い景色。

「うわー」なんて声を出してしまった。

「いい景色だよな。この景色見たくて15階でミーティングやっている」部長の顔がいつもより3割り増しくらいでかっこよく見えた。


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