私の好きなもの
一発目の記事。
まずは自己紹介あたりから書くのが普通ではないかということで、今回は私が好きなものをひとつ紹介させていただこうかなと。
少しでも自分を知ってもらうために、紹介する好きなものを何にするか厳選することはとても重要である。初めのその印象がずっと植え付けられる可能性があるからだ。
好きな食べ物、好きな曲、好きなアニメetc……。
色々悩んだ挙げ句、私は今回これを紹介することにした、「好きなテレビ番組」。
そして、私の好きなテレビ番組はずばり、
「NHKのど自慢」
である。
Youtubeをはじめとして、近年のネット配信に押され気味の地上波放送。苦境の中、いろんな番組が生まれては短期間で消え、生き残ったとしても大幅な舵取り、変革を絶えず行わなければならない。
そんな中、ほぼ形を変えず放送され続けているのが「NHKのど自慢」である。視聴者参加型で子供からお年寄りまでが楽しむことができ、そしてなんといっても、自分が住んでいる地域にやって来ることさえあるのだ。
原点にして今もなお愛され続けている番組。それが「NHKのど自慢」なのである。
先ほど、自分が住んでいる地域にやって来ることさえある、と言った。
これは、言い換えると、自分も番組に出演できる可能性があるということ。しかも、合格することができれば、少なくとも地元では有名になれる可能性さえある。
アメリカンドリームよりは遥かに規模が小さいが、このような「NHKのど自マンドリーム」の可能性を秘めていることも、私がこの番組を愛する理由の1つである。
しかし、いかんせん私の歌唱力では合格の鐘を聞くことは難しい。星野源の「Hello Song」を裏返らずに歌い上げるくらいが限界である。
ただし、当番組では、歌が上手い人のみが合格するわけではない。小さい子供が可愛らしく歌う、若い方が元気溌剌に歌う、お年寄りが人生そのものを歌う、などなど。
歌う人の熱意やその背景、なんなら会場の雰囲気を掴んで合格を掴み取る人さえいる。
視点を変える。歌唱力が乏しいなら、「合格できる選曲」をすればいいじゃないかと。
そこで、いつか私の地元にのど自慢が来た際、そこに参加して合格を掴み取る曲を見つけた。
それは、DJ OZMAの
「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」
である。
ちなみに、DJ OZMAは氣志團の綾小路翔が別名義でやってるものと認識されているが、ピコ太郎と古坂大魔王が別人だと信じて疑わない私は、DJ OZMAと綾小路翔も別人だと信じている。
という話はどうでも良い。
この曲といえば、一昔前、紅白歌合戦でその衣装が大変な物議を醸した、いわばNHKにとって因縁のある曲である。
さらに、リリースが2006年ということで、今の若い人たちは知らない可能性のほうが高い。
すなわち、NHKも会場も視聴者も味方につけることが難しいのである。
ではなぜ私は、ある意味合格から一番かけ離れているといえるこの曲をチョイスしたのか。それは、この曲の歌詞の存在にある。
「派手に鳴らそう 小粋なチューブラーベル」
チューブラーベルというのは、NHKのど自慢では欠かせない、あのお馴染みの鐘の音を奏で出す打楽器あるいは体鳴楽器に分類される金属製打楽器である。
そして、実は2023年の3月に、2002年から約20年間鐘を鳴らし続けた秋山気清さんがご勇退。
ということは、今はまだ合否の鐘を鳴らす方々は不慣れなはず。
そんな中で、派手に鳴らそう! なんて言われようもんなら、チューブラーベルの鐘も小粋に鳴らしてしまうのではないか。
我ながら良い作戦だとは思ったが、実はこの作戦には致命的すぎる欠点がある。
それは、「派手に鳴らそう 小粋なチューブラーベル」は2番の歌詞なのだ。
番組内で2番まで歌っている人は見たことがない。
今後は、「「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」をいかにして2番まで引っ張れるか」が作戦の肝になるだろう……。
一発目の記事がこんなのですみません。