PlasticTreeのPlasticTreeな最新アルバム
発売日!!!
無事に発売されたということで
めちゃくちゃ嬉しいということで
聴いて思ったことを全曲ぶん
ぶわぁーっと書く記事となります。
かなり勢い任せであることをご了承ください。
🐰コチラですこしだけ聴けます👇
🥕🥕🥕
🐰ライムライト🐰
イントロ世界選手権があるなら確実にエントリーされますそして優勝。
ピアノの1〜2分くらいの部分だけよくあるアルバム冒頭のインスト曲として置かれていてもいいような雰囲気だけどそうではなくギターの音が重なって曲が構成されていく
この心地よい音の重さに乗る声はこれじゃなきゃいけない。
さっそくプラさんの奇跡に涙する。
名声やそれに類するもの。
決して輝かしいものばかりじゃなくて
光は強いほど闇は深く深くなる。
対峙なんかしないで
それでも目を背けないならなにも言えなくなる。
時々そういう曲があるなと『Ghost』なども似たようにわたしは捉えているところもある。とても個人的な解釈なので的外れだっていい。
なにも押し付けないで。
どんなに幻想をまろやかに皮肉に受け流していたって
傷つくことは想像にかたくない。
一曲目から重い…いや、セルフタイトルの一曲目だからこそなのであれば誠実過ぎるでしょう。大好き。
🐰ざわめき🐰
「はっ!?」
アルバムのアレンジかっこよすぎて「最初からこれにしとけよ」などと思ってしまったのですが
そうはいかないこともよくわかります。
ライブで聴く度にシンプルに「音源よりいいな」と思ってはいたので、にしても短い期間(なのかは実際わからないけれど)にこれだけブラッシュアップされているのは流石なのです、シングル版がイマイチだとかは言ってません。言ってません。
あらためて、ざわめき…
これは衝動というよりなにかへの嫉妬の比喩表現なのかな。
届かないものに対しての、ネガティブではない概念のフラッシュバック。
本当は物凄く女々しいものをひたすらに抽象的にするという技をよく使うよねという説も持っていなくはないのですけど、それはそれでいいよね。文豪みたいで。
🐰no rest for the wicked🐰
これシングルでもいいじゃんっていうキャッチーさだけど歌詞が攻撃的すぎるので却下です大好き。
攻撃的すぎる?
かなり穿ち過ぎた解釈をしてしまってるかもだけれど
ざっくり思ったことを書くならば
これは「心の」殺し合いの歌…
タイトルは貧乏暇なし、悪人に休息はないというような意味のようで。
午後6時はライブが始まりがちな時間帯でもありますね。
「痛烈な波状渋滞」ってライブで返せる準備しといた方がいいのかな…いいよな、ってかよくこんなフレーズを思いつくもので。面白すぎる。
よくわからないフレーズを思い切り叫ぶ機会があるのって変なバンド好きな人の特権(褒めています)ですよね。
他のバンドならもっとシンプルヤバめなコールなんてたくさんありますからね。
いいぞもっとください。
🐰ゆうえん🐰
この曲ムズカシイ。
いや全曲ムズカシイんだけど。
音のごちゃっとした感じよくこんなん作れるなと思うしサビの入りもいい。サビラストの儚げなフレーズがボーカルの魅力最大限に引き出したろ、ってか歌わせたかったんだよねの思惑を感じる。褒めてる。
初見ではどうしようもない停滞感を表現してるのかなぁと思ったけれど、これはさらに先の、
走馬灯のその先の……
Cメロがいい感じに浮いてくるところ
ここで「巡りもう一度明日を選べたら〜」というのは
輪廻転生のようなことに捉えられる。
生まれ変わってもこうする〜という表現は
生きていても使うものではありますが、
生きていたら「もう一度」選ぶ明日なんかないもの。
「ゆうえん」とは「悠遠」「幽遠」?ほかにもあるけれど
どれだろう?どれでもあってどれでもないからこその平仮名「ゆうえん」?
可能性はどんどん広げていこう。
🐰シカバネーゼ🐰
わーいギターかっこいい楽しいのりのりだぁ〜
って!
だから!攻撃的すぎるって!!!(2回目)大好き!
…難解すぎる。
これは審議なのですが
「ギロチン後も混んでるね」の部分が
「ギロチン頭飛んでるね」に聴こえてしまい
ふわぁ!?何言ってんの!?攻めすぎぃ!となりながら歌詞確認した次第。
しかし…でも…やっぱり…頭飛んでるって言ってない???
通常版は見てないけど、限定版の歌詞の方はその部分の文字がぽろっと取れて?斜めになってるのがまた腹立つ(褒めている)
まぁギロチンなら頭も飛ぶでしょう。
ライブでちゃんと聴こう…
そんなこともあり
またかなり穿ち過ぎな解釈をしてしまうのですが
ふわ〜っと見えてきた情景は
まるで安楽死が当たり前になった世界。
見せしめ死刑ではなく。ゆるやかに狂った感じの。
それはともかくギロチン待ちとか
最後の歌詞繰り返しのとこそのまま捉えるなら
そこまで的外れでもないかも?
いきなり死に至る歌詞書く人のことなので
難儀です。こちらもそのまま捉えない可能性高め。
まろやかに捉えるならまるで屍のような生き物への皮肉?
それを歌にするならこんな言葉がポンポン出てくるよっていうならとてもロック。
全然違うかもしれないし、もっと残酷かもしれない。
少なくとも「楽しいパーティーが始まるぜ!」って話ではない…いや、始まるのかもしれないね?
ヘドバンで頭が飛ぶんだぜ。
🐰宵闇🐰
やっと感情ジェットコースターから解放されてしんみりと聴ける曲。
でも「嘘」
俗っぽく捉えるなら宵闇というより深夜のその…そういう営みてきなアレのあれでアレがあれしてきましたねというでも宵闇ということの意味はそういうことで嘘っていうのはつまり云々という妄想ストーリーが展開されてしまうと
…美しいとか純情って主観のみでいいと思います。
この曲、ゆうえんと同じくボーカルの魅力を最大限に使ってやるぜの心意気が詰まっており
ギターソロが素晴らしいのはいつも当然なのですが個人的に好みの極みがここに。そこに着目して薄暗くなりゆく空を眺めながら膝を抱えて聴くとしよう。
🐰 Invisible letter🐰
これからの季節にお散歩しながら聴きたいですね。
今度こそ感情ジェッコから解放されてシンプルに共感できる曲きました。
こういうのでいいんだよこういうので。
いやいや全曲大好きなんですけれど
こういうメニューもちゃんと用意してあるのがプラさんなんですよね
いつだって勝ち確。
過去をどこまで背負って生きていけるだろう
有り得たかもしれないあの頃から観た未来。
これからどこまで見ていけるのかな、
どれだけを感じられるだろう。
どうしようもないこと
否定も肯定もしないてそのままで
前向きな言葉を使わなくたって自然と
進むしかない前に進んでいく
どこまでもが、どこまでだとしたって。
そういった在り方をわたしはプラさんからたくさん受け取っているのです。
🐰痣花🌸
閉塞感、どんなに傷ついたって冷めたって
そうして虚無を抱えるばかりでも
生きてる限りは
「静かに好きは永遠に続く」
これだけは持ち続けていたいな。
醜く歪なものであっても
その中に愛おしさがあったりするから
そう簡単に消えてしまったりはしないのです。
きっと。
…ただ、前にもなんかの記事に書きましたが
「痣花」って字面だけ見ると えっち だよね。
本屋に「痣花」ってタイトルの小説並んでたらさ
「おっ、官能小説か」と誰もが思うよね?
同意はいらないしとりあえず謝罪します。
ごめんなさい。
……えっちついでに書くと
本当に虚しいだけのセックスをだらだら繰り返しちゃうのって、良くも悪くもなくて、ただただ人間の醜くてそれでも美しいようなまやかしがあってでもやっぱり醜くて、そういう行為でひっそりとつけあう痣のことを花と表現したってよくてそれは奇麗で背徳的な愛おしさの形のひとつだっていいじゃない。
たとえ心はバラバラだってさ。
という解釈をひとつの側面として感じ取ったりする余地があることを許されたい。
※解釈のひとつなので本当にそういう曲だとは思ってないからね🐰
🐰メルヘン🐰
秀逸とか完成度高いなどの言葉で表すのは逆に陳腐な響きになってしまうようで難しく
他に適切なひとことで表現するのはわたしの語彙力では難しく
あえて言うならばですが
プラさんの楽曲にはそんなの数え切れないほどあって。
本当にたくさんあっていちいち言えないレベルなのですが
あえて少しだけ曲名をあげるならば個人的には
「雨ニ唄エバ」や「空中ブランコ」や「1999」など
いったいどんな奇跡が起こればこんなもん生み出せるんですか世紀の名作や!と悶えるしかなく…
そんな衝撃がこの『メルヘン』にもございました。
世紀の名作ってそうそう越えられないはずなの。
たとえば『雨ニ唄エバ』なんて
雨音(心)を的確に音で表現している芸術作品で
これをを超える曲なんか出ないだろ…
なんて思ってもいましたが、『雨中遊泳』で塗り替えてきたなぁと感じたように
『メルヘン』に関しては『空中ブランコ』を超えてきたなぁと感じました。
少し地続きな部分があるんじゃないかなぁって。
なにかと比較するってあまりするもんじゃないし
好まないけれど、ここは敢えてなのです。
続けていれば進化するのは全然当たり前じゃなくて
時間と経験を重ねただけでできることじゃなくて
本当に凄いことだと思うから。
メルヘン。
誰にでもきっと訪れる喪失の表現にこんな形があるなんて
ちょっと受け止め切るのに時間がかかりそうです。
でも重すぎたって絶対受け止めるからね。
そんで、このあとに『夢落ち』という曲を持ってくるというね…
🐰夢落ち🐰
死生観について共感できるか否かって
とても大事。
ほんとうは誰しもバラバラだってよくて
きっとそのほうが刺激しあえてよいのでしょう。
わたしはいやです。
夢に時間の概念なんてなくて
現実だって長く生きていればそうなってしまう
先が見えてくるほどに終わりを意識する
ずっとそうだったかも。
前向きに終わりを思うことって
難しいけど
そうでありたい。
これも受け止めるには時間が要るやつです。
10分近くある曲ですがそうとは思えないアウトロの聴かせぶりが素晴らしいバンドであることの証明でもあると…
思いますので
そこも含めての
アルバム『PlasticTree』タイトル回収を綺麗にやってのけておられるのでした。
ループすればここからまた『ライムライト』に続くのも芸術点マル。なんてこったい。
🐰🐰🐰
ざーっと、かいてみました。
MVあるやつはYouTubeのリンクを貼ってありますので
PlasticTreeを知らない人がこの記事をここまで読むわけがないとは思いますが
もしいたら聴いてみてくれたら嬉しいなぁ。
そんで、コイツの解釈あたおかだろって思われるのは
全然OKなので!いいんだ。
解釈というよりただの感想文とも言えないなにかとはいえ
書かずにはいられない。
正直、イマイチだな〜って思ってたらなにも書けなかったと思うし
こんなに素晴らしいアルバムを出してくれたことも
30年活動続けてくれていることも
感謝の気持ちでいっぱいで
どうやって伝えようかの思いでいながら
なにも伝えられなくて
それはそれで…それでも
🐰
聴けば聴くほど自分だけのストーリーを完成させてしまうし、その時の自分により聴き方もなにもかも変化していくので、聴きたてほやほやの記録をここに遺して
いつか頭を抱えます。
同じ時代に生きられてうれしい🐰
ありがとう🌳
🍑追記
Apple Musicでよくある間違い探し
世界線が違うのかな…